2011/12/28

White Christmas


20111223fri〜24sat 「田歌でジビエとスノーシューイング」

田歌は三百数十年前に始まった田植えの仕事歌。
それが儀式歌謡になり神楽として大嘗祭の田舞が行われる伝統神事。
五穀豊穣を祈願する田歌の神楽は京都府の無形民族文化財。

田歌は京都北山の美山にある集落。なんて素敵な地名なのだろうと毎回思う。
今シーズンも極上のジビエ(美山鹿や地鶏)を求めてのグルメ山行。
しんしんと雪が降り積もる美山の里山にスノーシューハイキング。

田歌舎の男性スタッフ全員が猟銃を撃てる猟師でもある。
関西の最深部でもある田舎らしい風景が毎回魅了してくれる。
福井との県境でもある若丹国境尾根を背後に従え厳冬期を迎えた田歌。

2011/12/21

Snowman & Walking in the Air


20111218sun 「雪華の伊吹、雪化粧」

僕の町は寝静まり針葉樹の山の上には天の川が流れている。
そんな静かな夜にスノーマンが遊びにきてくれたら素敵だろうな。
きらきらと星が瞬く静かな冬の夜空をスノーマンと飛べたら無上じゃないか。

まあ日本の場合は雪だるまよりお地蔵さんってところだろうか。
遊びに来てくれるのなら、なまはげだってサンタだって鶴だって大歓迎さ。
寒い寒い冬の夜。たまにはおとぎ話や昔話を思い出してみるのも悪くはないさ。

そんなおとぎ話とは無縁の四人はドカ雪の降った伊吹山へ登りましたとさ。
料理長が初のアイゼン&ピッケル訓練と題して雪山を楽しみに行きましたとさ。
吹雪の中、無事に登頂できて雪だるまにも会えましたとさ。めでたしめでたし。

2011/12/18

Natural or Chemical ?


「化学合成品か、それとも天然物質由来か」

山で遊ぶ時は必ず摂取しているサプリメント。特にアミノ酸は今や僕にとって必須になっている。パフォーマンスの低下を最小限に押さえようとすれば必然だと考える。下山後のリカバリーとしてのアミノ酸が有効なのも当たり前。今まではアミノバイタルプロ等を主に摂取していたが、これはほぼ100%ケミカル(化学合成物質)。まあ俗に言う「ケミ」ですな。ケミカルに対する抵抗感はあったのだが、疲労を僅かでも確実に押さえてくれる「魔法の薬」は手放せなくなっていた。まあ俗に言う「ヤク中」ですな。

ナチュラルハイはいいが、ケミカルハイはヤバいと昔誰かが言っていたような遠い記憶が・・・。
そこで最近新たに「魔法の薬」に手を出してみることにした。こちらはナチュラル100%の天然物質である。
zen nutritionのスーパードライブEXとリロードEXの2種類。ネーミングがヤバい。ガツンと逝きそうなケミカル系の名前じゃないか。しかし本当に100%ナチュラル系だ。どうせ「魔法の薬」を体内に入れるならケミカルよりナチュラルの方が分子レベルで優しいじゃないか。スローフード等の食事から摂取できればベストだが山ではそうはいかない。どえらい量の食材を担がなくてはならなくなってしまう。

実は先日の敗退冬富士でこっそりやってみた。もちろん皆に内緒でやってみた。朝に一発と中継小屋でこっそり一発キメてみた。「ガツンッ!ときて空はラスタカラーに染まり脊髄から前頭葉まで刹那に痺れ響き渡る覚醒的突き抜け感は尋常ではない」・・・のはずは無く(笑
馬力のあるChinちゃんペースにゼーハー言わずイーブンペースで登れたのが事実。なんなら先頭を変わろうか?って言いたいくらい乳酸の蓄積は少なかった。個人的にはアミノバイタルプロよりはポテンシャル低下は如実に少なく感じた。

体内吸収性に優れた世界初の天然由来低分子ポリフェノールは、血流を改善し冬期の体温低下までも最小限に抑えてくれるからこれからの季節はありがたい。末端冷え性系の女子には特に有効だろう。もちろん脂肪燃焼効率を格段に上げてくれるのでそこのあなたのメタボ対策にもなる(あっ、僕もでつw)。それとペプチド状アミノ酸にする天然素材とは何ぞやと確認すれば、ローヤルゼリー、蜂の子、アンセリン(カツオ抽出物)、カルノシン(鶏胸肉集抽出物)、ホエイパウダー等、安全な成分ばかり。

入山前、登山中にはスーパードライブEXでキメて、下山後にリロードEXでリカバリー。
スーパードライブEXのコスパは、このパケで24粒入1,250円。1キメ!4粒×3キメ!/1日=12粒として1日625円也。日帰り登山なら3キメ!/1日がデフォルトかな。長期縦走登山なら4〜5キメ!/1日がベストだろう。もちろんSHMWで購入可能。 益々マストになってしまった「魔法の薬」で厳冬期の山もガツンッ!とキメて楽しもう♪

2011/12/09

Losers 3776


20111204 sun 「冬富士へ登るということ」

山を始めてからも唯一「富士山」にはまったく興味が無かった。
もちろん富士山に入山したことなど無いし、生涯不要だと考えていた。
それは夏富士の事であって、BCをやらない僕は冬富士など頭になかった。

冬山は八ヶ岳や北アルプス、大峰や伯耆大山で十二分だと考えていた。
とある日、冬期訓練をかねて冬富士をやってみるというdaiちゃんの計画。
すぐに心がときめいた。新田次郎の「強力伝」等が脳裏をよぎった。

40度前後の傾斜にアイゼンが刺さらない蒼氷の世界。
40m/s以上の突風が吹き荒れるジェットストリームの世界。
過去に数多の事故や遭難事件を出している冬富士の特異な世界。

冬期はスカイラインも封鎖されているので富士宮・須走・吉田の
新五合目登山口は使えない。標高約1,300mの御殿場口が唯一の冬期登山口。
夏富士では御殿場口の入山者数は全体の3%でしかない男前なロングルート。

富士宮・須走・吉田の各登山口よりも標高が約1,000mも低い。
剣ケ峰までの標高差は約2,500m。暴風の中、冬期にこれを日帰りアタックする。
3,776mの孤高の独立峰は甘く危険な冒険の香りがぷんぷんするじゃないか。

2011/12/05

PEN Lite E-PL2

 
20111205 mon ミラーレスでパンケーキ

価格.comを見ているとオリンパス製品の価格下落率が凄まじい。
損失隠し問題なども絡んでいるのだろうか。発売当初の50%offや60%offが軒並みだ。
そんな事を理由にAmazonでポチッといってしまった(笑

まあPENTAX Optio W60がズタボロになってきているのも理由の一つ。
この数年、山で使い倒して数多の思い出と引き換えに傷や小さなへこみが無数にできた。
以前のブログも含めてほぼW60で撮ってきた。そろそろ引退させてあげてもいいだろう。

仕事ではカメラマンの後ろに立って画角から被写界深度にまで口を出すくせに、
自身のカメラには無頓着であった。山で使うから軽くて防水ならそれで良かった。
2kg近い一眼レフを持とうとは思わなかったが今時のミラーレスならありだろう。

2011/11/27

It's a Gas, Gas, Gas (Not "Jumpin' Jack Flash")


20111120 sun 霊仙山九合目

滋賀県の多賀町と米原市にまたがる霊仙山(りょうぜんやま)。
台高鈴鹿山系の最北に位置する標高は1,094m。
鈴鹿山系の特徴でもある石灰岩からなり、上部にはカルスト地形が見られる。

最高峰とは別に1084mの三角点のあるピークと1040mの経塚山。
樹林帯ではないこれら3つの頂からなる頂稜部は雄大な山容を誇る。
カルスト地形特有のカレンフェルトが点在するたおやかな草原台地。

山麓の紅葉とある意味日本的ではない麗しい頂稜部を楽しみにしていた山行。
上丹生登山口出発からすぐに始まる丹生川の怒濤の連続徒渉に閉口した谷山谷コース。
前日の天気予報に出た晴マークに惑わされ出発したが稜線での暴風雨に泣かされた午後。

2011/11/20

Iron Claw


20111117 thu 「爪は研いだか」

用意は怠りなく機会を狙っているか。
飽くなき大望を抱いて構えているか。
万事抜かりない対応は出来ているか。

氷への渇望は希薄になっていないか。
雪への情愛は脆弱になっていないか。
山への畏敬は霧消になっていないか。

普段は隠すその爪は己の命を守る為。
厳冬期の稜線で岩場で命を守る道具。
眼光鋭く心を込めて念入りに研ぐ事。

2011/11/18

KISS KISS KISS


20111116 wed 「反・憎悪」

そこのお父さん、お母さん、キスしてますか?
そこのお兄さん、お姉さん、キスしてますか?
まさか共に憎しみあってなんかいませんよね?

皆さんご存知のイタリアのアパレルブランドの「ベネトン」。
既出ネタだが今度の広告も全開でやらかしたね♪
物議を醸しそうな組み合わせばかりに嬉々として見入った午後。

グローバルキャンペーン「UNHATE(反・憎悪)」の展開らしい。
「人々や異文化間の相互理解を平和的な形で深めるため」と趣旨を説明。
だが、バチカンの反応の早い事!  一企業が宗教に首突っ込んだら怖いよ。
法王のポスターに限り速攻即日で中止!(既に遅いけど・・・)

敵対するトップ同士のキスシーン。もちろんコラージュ(合成)だが出来はいい。
今回のデザインもオリビエロ・トスカーニの手によるものだろうか?
ベネトンは過去にもエイズやダウン症候群から死刑制度に至まで社会問題について、
オリビエロ・トスカーニ制作のインパクトある広告を発表している。

毎回、賛否両論あるが僕は毎回必ず・・・ほぼ賛成派。
僕もインパクト広告を制作する時があるからかもしれない。
マッチョなアフリカンお兄さんや美脚なアングロサクソンお姉さんで奇抜にやってます(笑

2011/11/13

Mt.Rokko Outdoor Session 2011FW


 20111103thu 六甲山天覧台

阪急芦屋川にある某ビルの屋上から始まったアウトドアフリマ。
ここ六甲天覧台に移り規模も拡大し早いもので四回目を迎えた。
人気飲食店も加わり来場者数も増加し大きく成長したイベント。

飽くまで手作りのイベントは超ユルい雰囲気が和ませてくれる。
アウトドアの多岐に渡るコアなモノが来場者の物欲をくすぐる。
それより何よりアウトドアフリークが数千人も集まる事が素敵。

2011/11/07

Singin' in the Rain


20111029sat 〜30sun 大普賢岳・雨音を愉しむ二日目

僕は雨の中で唄っている  ただ雨の中で唄っているだけさ
なんて素敵な気分なんだろう  また幸せになれたんだ
僕は雨雲に笑いかける  空は暗く曇っているけれど
僕の心にはお日様が照ってる  新しい恋にはぴったりだ

 

「雨に唄えば」
1952年、同名のミュージカル映画。
ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で、主題歌を歌いながらダンスを踊る場面が有名。

「時計仕掛けのオレンジ」
1971年、天才スタンリー・キューブリックの作品。
僕が若き日に観た作品中でも突出した感性を享受してくれた映画。
ベートーベンとウルトラバイオレンスが無ければ生きて行けない精神構造。
パラノイア症候群的に人心の荒廃した青年アレックス。
演じるは若き日の才能溢れる俳優マルコム・マクダウェル。

行きずりに略奪と暴行を繰り返すアレックスとその仲間達。
押し入った住宅で夫の目の前で妻を暴行するシーンでアレックスは「雨に唄えば」を歌う。
朗らかな歌がバイオレンスの陰惨さをより強烈に魅せてしまう演出。
狂気にちかい天才的感性を見せつけられたように若き日の僕は感じた。

アレックスのラストシーンにも再び「雨に唄えば」が流れる。
後に多くの監督やアーティストに影響を与えた天才キューブリック。
中年以上なら多くの人が認知しているSingin' in the Rain。
僕はこの唄でキューブリックを思い出してしまう。
朗らかな唄なのに、これってトラウマ?・・・(笑


2011/11/01

Laugh and Smile


20111029sat 〜30sun 和佐又・オートキャンプな初日

日々意識して気持ちよく笑えているかを考える。
それは生きる上で、掛け替えのない大切な要素。
それが大切な仲間と大好きな山で笑えたら素敵。

「山と煩悩」「えれぇこった!」と、大峰セッションな週末。
アンダーグラウンドに深く潜り登山引退状態から戻って来たbp-hiro。
衆多な風説に翻弄されることなく笑顔で登場した表舞台。

dai & KKは名古屋最笑の夫婦漫才。ボケもツッコミも器用にこなす奇才。
瞬時に空気を読み、間合いを計り場を和ませ笑いを起こす才能は素敵。
今回も緩い空気が流れる和佐又で至福の時間を堪能できた二日間。

2011/10/24

Wandering night and day


20111008sat〜10mon 立山宴会物見遊山・自業自得な三日目


二日目の夜、居酒屋「まいど!雷鳥沢」厨房での会話。

ミニ料理長 「明日の朝食用に飯盒一合ほど炊いとく?」
酔どれ店長 「あほ! 米、残ってんねんから全部炊いとけ!」

ミニ料理長 「ほな、残りの二合全部炊いとくでぇ」
酔どれ店長 「よっしゃ!・・・・・・zzz・・・・・・」

三日目の朝、居酒屋「まいど!雷鳥沢」厨房での会話。

ミニ料理長 「おはようさん! 昨夜は独り宴会静かやったでぇ」
酔どれ店長 「さよかぁ・・・・・・そや! 朝飯の飯盒炊かなあかんやろ♪」

ミニ料理長 「はあ〜?!!! まさか覚えてへんのかいな!」
酔どれ店長 「なんやそれ? あほちゃうか! なんで二合も炊いたんや!?」

ミニ料理長 「ひょっとして、あの件、その件、全部俺に任しとけって言うてたんわ?」
酔どれ店長 「なんやそれ? あほちゃうか! そんなもん無い袖は振れへんやろ!?」

ミニ料理長 「大ちゃーん! KKちゃーん! あんなこと言うてるで〜」
大&KK    「えーーー!!! あれもこれも覚えてへんのかいな〜」

・・・・・・はっきり言おう・・・・・・僕は酔っぱらいが大嫌いだ!(汗


2011/10/20

Summit so far ...


 20111008sat〜10mon 立山宴会物見遊山・二日酔いな二日目

Nanga QualityのSky High Bag 550 / SPDX860FPのシュラフ。
氷点下8℃なら暑いくらいに快適。心地よすぎる寝袋が素敵♪
夜明け前、ナンガ・バルバットから帰還した僕はヨロヨロと雪隠に向う。

夢遊病者か痴呆な徘徊老人の如く千鳥足で夜明けの雷鳥沢テン場を歩く。
更なる降雪は無いが霜が降り凍り付いた地面は白い初冬の情景を醸し出す。
東の空が明るくなり今日も太陽は立山三山に色を与える夜明けの儀式。

昨夜の記憶は忘却の彼方。声は出るが頭が痛い。すわ高山病か?
いや、ただの二日酔いでしょ・・・。雷鳥沢から剱ピストンの予定は未定。
行動予定の大半はコンプリート。大人の宴会登山は終わった。さあ帰るか!(笑

2011/10/16

Party de Party


20111008sat〜10mon 立山物見遊山・宴会初日

黒部渓谷の下ノ廊下は十字峡上流で大規模崩落。
ヤマボン大ちゃんからのホットラインで知ったのが大阪を発つ13時間前。
宴会物見遊山の候補地を互いに考えながら決定したのが立山。

室堂からはガッツリもまったりもコース選択の自由度が大きい。
北アルプスで燃える紅葉を楽しみに入山する筈だった・・・
無い知恵を絞ると時に突き抜ける事がある。紅葉!→→→今期初冠雪?(笑

夜明け前の気温がテントも凍る氷点下8℃・・・しっかり冬山〜
登攀の伴う冒険も長期縦走も好き。頑張らない宴会登山も大好き。
気心の知れた仲間と大人の時間を過ごす山遊びは素敵な休日。

2011/10/12

Collapse


20111005 黒部渓谷・下ノ廊下大規模崩落

10月の三連休は下ノ廊下ハイキング(縦走)と決めていた。
大ちゃんのお誘いで扇平〜黒部〜阿曽原温泉〜欅平を楽しみにしていた。
唯でさえ一年のうち一ヶ月少々しか通行期間のない登山道。

出発前日の夕方まだ仕事中に大ちゃんからのホットラインが鳴った。
「かっちゃん、大変でっせ〜!」「下ノ廊下が崩落して通行止めでっせ〜!」
期待が大きかっただけに愕然度合いもハンパではなかったが臨機応変に予定変更。

さてさて北アルプスの何所で素敵な紅葉を楽しもうか?
結果としてまさかの秋を通り越して今期初冠雪の初冬の地での宴会登山となった。
ベースキャンプスタイルのユルい入山も楽しい仲間なら有意義な非日常を堪能できる。

氷点下な宴会登山の報告は後日になるが、問題は下ノ廊下の復旧時期。
今期は完全にアウトなのは明白。阿曽原温泉小屋もインフォメーションしている。
来期はどうだろうか? 関西電力の男前度に期待したい!!

2011/10/05

Minority Report


20110924sat〜25sun ジャンダルム縦走・後編

北緯36度17分16秒 東経137度38分37秒
標高3163mの氷食尖峰。これが憲兵(ジャンダルム)のスペック。
ピラミダルなホルンは穂高稜線に聳える孤高のランドマーク。

今回の冒険はあえてソロの選択はせずパーティーを組んだ。
ただ当初からこの連休ありきで、ソロorパーティーのこだわりがなかったのも事実。
だが信頼できる山仲間二人に声をかけた。互いのタイミングが合う時の答えは早い。

図らずも三人のベクトルは目指す方向と勢いが近かったのだろう。
山遊びのカテゴリーとしてのジャン縦走はマイノリティーなのかもしれない。
だが山遊びにおけるマジョリティーやコンサバでは時に退屈すら覚える。
出来れば時折、向こう側で遊びたいと願う。

2011/09/30

Wandering gens d'armes / first part


20110924sat〜25sun ジャンダルム縦走・前編

穂高界隈には今まで幾度登山に来ているだろうか。去年も確か二回訪れている。
今年もまた愛しの穂高にやって来た。僕にとって北アの原点かもしれない。
北アで山遊びするのは、ここが最適だと考えた時期もあったくらい。

ある山行では右目でチラリ。ある山行では左目でチラリ。
何度も何度も麗しの稜線だけは見続けてきたのが本音。
君のことが好きなのに、好きだとは言えない青年のような心理。

その後、数回チャレンジはしたが、天候や日数に阻まれ撤退しているのが事実。
ようやく憲兵は通行手形を渡してくれた秋の一日。冒険する心を忘れてはいない。
愛しの頂に会いに行くワクワクやドキドキが、たまらなく心地いい入山の朝。

2011/09/25

Philosophy of Mind and Logic


20110919mon 「椅子を愉しむ午後」

台風の進路に翻弄された週末。山遊びは全てキャンセル。
もちろん夜はアルコールに逃避行。瞼が重い快晴の朝。
後悔や失念が入り交じる心も煩悩に勝てる筈も無い。

長月の朝は寝覚月。そろそろ街でも秋の風を肌で感じる。
秋の七草を思い出す頃。神無月に囲まれるまであと僅か。
やすらげる名家の館で歴史や芸術や哲学を感じよう。

考えることはない。感じることが出来ればそれでよし。
天王山の南麓に佇む大山崎山荘美術館で椅子を愉しむ。
モネの睡蓮を感じ安藤忠雄の緻密さを感じ50脚に癒される午後。

2011/09/18

feel at peace



20110911sun 「平和な一日を六甲で過ごせること」

太平洋からの高気圧は晩夏のなごり。
大陸からの高気圧は初秋のいざない。
それらの狭間で揺れる季節の移ろい。

あの日から十年が経ち、あの日から半年が経った。
日本でも米国でも鎮魂追悼の行事が行われていた。
平凡な一日を過ごせることが如何に大切なことか。

野山に咲く花を愛でて陽光を浴び澄んだ空気を肺に入れること。
汗をかいて顔を歪ませながらも空を見上げて大声で笑えること。
振り返ったのなら思い出せばいい前を向けたら笑顔になること。

2011/09/05

Wandering Hakuba / latter part


20110813sat〜15mon 白馬三山縦走・ 後編

稜線の朝は静かな黎明。微笑む風が優しく撫でる。
眼下の雲海は地平線まで続き下界の喧噪は絵空事。
東の空に色が滲み白馬の早起き鳥は天気を告げる。

今日はどこまで歩こうか。お天道様のご機嫌次第。
明日はどこまで歩こうか。風伯龍神のご機嫌次第。
澄み渡る紺碧の空、心を解き放つ夏山の稜線漫歩。

さてさて、午後からの天候が気になる予報が不安。
不帰嶮から唐松まで歩くもよし鑓温泉もまたよし。
オルタナティブな選択肢は、常にあることが道理。

2011/08/28

Wandering Hakuba / first part


20110813sat〜15mon 白馬三山縦走・前編

半世紀近く前の真夏。姫路は白鷺城の下町で僕は生まれた。
暑い暑い盆休み。僕は産婆さんの手により、この世に出た。
エアコン等無い時代。玉の汗をかきながら母は僕を生んだ。

幼少の頃。僕のお誕生日会は閑古鳥が鳴くことが多かった。
級友達も当然夏休みど真ん中。お父さん達の会社は盆休み。
子供達は夏休みの思い出作りのための旅行や遊びの真最中。

それが今は毎年誕生日は雲の上で過ごす事ができる盆休み。
真夏の夜にダウンジャケットを着て過ごせる素敵な誕生日。
今年も無事に三千m級の稜線で誕生日を迎えた至福の山行。

2011/08/19

Play in a Forest


20110717sun 京都北山・芦生の森

けんちゃんとは久しぶりの入山。
そして夏限定のナイトハイクも久しぶり。
昼間は滝汗のハイクアップ。涼しい月夜を歩きましょう。

日没後、車は京都北山・芦生の森へ向かいます。
夜間でも道迷いの不安も無い須後からの入山を選択。
しかし湿度の高い月夜に汗が噴き出す林道歩きは予想外(汗

梅雨明けの山には多くの儚き命が乱舞します。
蝉が鳴き、はんなり点滅する蛍の光が漂う美山川の畔を登ります。
時折吹く一陣の涼風が頬を撫でる癒しの一時。


2011/08/11

Summer Shower


20110703sun 比良山・奥の深谷

職業クライマーである、おさむちゃんからのお誘い。
以前から一度入渓してみたいと考えていた沢。
比良山系は武奈ヶ岳の登山口、坊村から出発。

河童ちゃんの弟のような、おさむちゃんは屈強な男。
橋脚でもトンネルでも洞窟でも平気でクライムダウンする男。
最も安心してビレイしてもらえるクライマーである。

ビカール・サンを連想させるような風貌と体格を持つ男。
ビカール・サンが誰かって? カトマンドゥでの羽生丈二の名前。
羽生丈二が誰かって? 夢枕獏の「神々の山嶺」の御一読を。

当時、深町のエゴに自身を投影させたことを記憶している。

サガルマータへの畏敬の念は今も色褪せてはいない。
ただ金と暇の問題があるだけだ・・・(笑 

2011/08/06

Honey Town


20110626sun 六甲山・座頭谷

六甲の美味しい蜂蜜を求めて座頭谷からハイキング。
今年はミツバチが少なく陽光煌めく春頃になっても、
お店も開けられない状況が続いた六甲ハニー農場。

六月に入り漸く蜂蜜の収穫ができるようになったようだ。
しかしミツバチの減少は止まらず蜂蜜の種類はミックスのみ。
苦悩する養蜂家も打開策は見当たらないようだ。

世界的に見てもミッシングなミツバチ達は後を絶たない。
働き者なハッチやマーヤが減ったのか、環境汚染が原因なのか定かではない。
女王様的ミツバチ輸入禁止は解けたのだろうか・・・。 


2011/08/03

Midsummer cicada


20110731sun 真夏の六甲

人生、破壊と構築の繰り返し。
いや、破壊の方が遥かに多い。
さて、再び構築していこうか。

盛夏の頃、七年と七日を謳歌した命が落ちてゆく。
高座谷の木々の中、ぽとりぽとりと落ちてゆく。
果敢なく響き共鳴しあう蝉時雨。




くちびるキノコも暑さにたまらず大粒の汗(笑