2012/05/30

Takashima trail Mountain traversing 2012 / first day


20120519 sat〜20 sun 高島トレイル・中央分水嶺の旅「愛発越〜抜土」

滋賀県はマキノの愛発越(あらちごえ)から入山し、
福井県との県境を歩きながら京都府は朽木の三国岳へ至る縦走路。
全長約80kmに及ぶ中央分水嶺が高島トレイル。

日本海側と太平洋側を区切る登山道は多様の気候変化と植生が見られる。
千メートルに満たない12の頂を越え12の峠を歩くスルーハイク。
12の峠道は京の都へ通づる古道の鯖街道。歴史的にも趣のあるトレイル。

三年ほど前に高島トレイルの後半パート約40kmを一泊二日で歩いた。
今回はまだ歩いていない前半パート約40kmを楽しむ二日間。
ガラスの膝の故障が癒えないkumi長は留守番。久しぶりの単独行を堪能する旅。

2012/05/27

Wandering Kohechi 2012 GW / final day


20120504 fri〜06 sun 熊野古道・小辺路縦走「日本の原風景に触れる旅」

標高100m程の柳本集落から朝靄が立つ十津川を渡る朝。
標高1114mの果無峠を越え八木尾までに三十三体の観音像を拝む。
西国三十三箇所の苔むした石像は石畳が残された参詣道の風景。

日本の里百選にも選ばれている果無集落は世界遺産の一部。
道としての世界遺産はサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路と
大峰奥駈や中辺路、小辺路に代表される紀伊山地霊場の参詣道だけ。

昔の古道の雰囲気が色濃く残る果無集落を通る柳本から八木尾までの道。
古き良き日本の、のどかな暮らしが在る原風景に癒される一時。
最終日は熊野本宮まで八咫烏に会いにゆく約15kmの道中。



2012/05/23

Wandering Kohechi 2012 GW / second day


20120504 fri〜06 sun 熊野古道・小辺路縦走「風薫る新緑のトレイル」

早朝四時半。誰かの携帯アラームの音が鳴る。ゆるりと六人共に起床。
朝食の雑炊をしっかりいただき出発の準備。テント撤収がないと楽だね♪
朝靄のなか四人の単独行は伯母子岳ピークを踏みに行くという。

僕たちピークハンターじゃないもーん♪と、四人に挨拶しお先に旅立つ。
縦走路に頂があれば話は別だが分岐からわざわざ15分ピストンする気は更々ない(汗
三田谷橋までの7.5kmは緩やかな下りが続く。朝から急登じゃないのが助かる(笑

さて本日のゴールである「昴の郷」近辺までは約30kmの行程がある。
前回は最後まで歩いたが西中からのラスト8kmのアスファルト道には閉口した。
西中からは時間が合えば十津川行きのバスもある。kumi長の疲労度を考慮し決定しよう。

2012/05/20

Wandering Kohechi 2012 GW / first day


20120504 fri〜06 sun 熊野古道・小辺路縦走「始まりは霧雨」

二年前の神無月に縦走した小辺路。いにしえの修験道をGW後半に再訪。
高野山から熊野本宮大社までの縦走路は約70kmに及ぶ。
伯母子峠、三浦峠、果無峠と大きな峠を三つ越えてゆく熊野三山への参詣道。

ゴールデンウィークの雑踏を泳ぐようにぬける高野山の寺町。
高野山千手院からトレランなら一泊二日。テント泊縦走なら二泊三日。
集落ごとに在る民宿泊なら三泊四日。
自身の趣味と体力を考慮しながら歩き方は幾らでもある。

前回は紅葉を堪能できた。今回は新緑の季節を胸いっぱいに感じればと入山。
それに何と言っても早朝の果無集落の素敵な雰囲気の中に相方も佇んでほしかった。
多様な山遊びの中で、やはり僕はスルーハイクが最も好きなのだと改めて感じた三日間。

2012/05/17

one's happy mountain


20120513sun MUKAで作るミネストローネ

GW後半の二泊三日の縦走記事がまだ書けていない(汗
奔放に遊び倒しまるで夏休みの宿題を放ったらかして
八月末を迎えようとしている中学生の気分だ(笑

性格的に放置プレイは望む所ではないがプライオリティーを変更(笑
正月の赤岳鉱泉で知り合ったナベちゃん&ガッキーを六甲マイナールートへご案内。
ガッキーは紅葉谷氷瀑にジョインしているが、ナベちゃんは初ジョイン♪

東京から転勤で地元神戸に帰ってきたナベちゃんはアスリート。
二週間に二度のフルマラソン大会を完走する変態っぷりが素敵だ(笑
ロードだけではなくトレランの大会にも参加している。来年はUTMFだね☆

今回は六甲山ガイドだけではなく、ガソリンバーナーのシェイクダウンも予ている。
待ちに待ったSOTOのMUKAストーブが秘密のルートからようやく届いた。
火遊び好きとして念願のガソリンバーナーにようやく手を出した嬉しさがある♪

2012/05/14

Wandering North Alps 2012 GW / final day


20120428sat〜30mon 「下山しても宴」

午前三時。都会では間違いなく深夜とよぶだろう。
だが北アルプスの稜線では明け方とよぶべきだろうか。
半覚醒状態の耳に聞こえてくる声があった。

もちろんお隣の真っ赤なヒルバーグからにきまっている。
ヤマボンチームはカモシカ山行で頑張るのだろうか?
ヒソヒソ、ボソボソが次第に明瞭に聞こえてくるようになった。

dai「だから、どないすんねん?」
kk.「うぅぅん・・・」
dai「どやねん? 行きたないんか?」
kk.「うぅぅん・・・」
dai「標高差を数百メートル、ギューンと登って、数百メートル、ギューンと下って
また数百メートル、ギューンと登ったら蝶につくんねんけどなぁ・・・」
kk.「うぅぅん・・・」
dai「どないする? やっぱりやめとくか? ほんまにやめてええんか?」
kk.「うぅぅん・・・」
dai「しゃぁないなぁ♪♪♪ ほなもういっぺん寝よかぁ♪♪♪・・・zzz 」

ここにまた起床遭難の現実を垣間見るのであった(笑

2012/05/11

Wandering North Alps 2012 GW / second day


20120428sat〜30mon 「常念で宴」

君は何故、山に登るのかい?
今や、前時代的に手垢のついた死語的な愚問かもしれない。
だが、これからも永久に無くなる事の無い疑問であり葛藤かもしれない。

友情や連帯感。達成感や継続の意義。もしくは逃避なのか冒険なのか。
答えは必要であり不要でもある。幾重にも続く山のフィロソフィーを楽しめばいい。
君が3000mの稜線に立つ時、全てが非日常であり、それを希求した君の心を癒せばいい。

だが、オウンリスクの意味を大雑把に考えては決していけない。君の生は君のものだけではない。
人に頼る事は容易い。もし人に頼る事が出来なくなった時の君のスキルは君の命を守れるのか?
4月だろうと5月だろうと雪山は一度荒れれば容易く人の命を奪う場所なのは百も承知だよね?

2012年のゴールデンウィークも北アルプスで多くの尊い人命が失われた。
何故?どうして?安易な事が重なりすぎてないかい?装備の不備が如実に遭難を招いてるのは事実だから。
しかも身勝手な無茶をする若者的事故ではなく、堅実そうな中高年のパーティーが大半なのが問題。

経験値が低いのか? もしくは経験が活かされなかったのか? とにかく残念でならない。
オーバースペックという言葉を履き違えてはいけない。現代の山道具は必ず君の命を守れるから。
もっと謙虚に!もっと慎重に!もっと臆病に!命を守るためにはそれでも足りないのだろうか?

2012/05/09

Wandering North Alps 2012 GW / first day


20120428sat〜30mon 「燕で宴」

君は自身の事を時々残念に思う事は無いかい?
もし君が自身の事を一切残念に思う事が無い人物なら、君と仲良くなることはないだろう。
そうだよ。君の言う通りさ。・・・僕は人として残念な部分が多すぎるからね。

そうさ。つい最近の決め事だったはずさ。・・・二日酔いでは入山しないって。
山のリスクヘッジの話は何処へ消えたのだろうか?
濃厚な酒臭の帯を漂わせながら北アルプス三大急登を登る馬鹿はいないだろう。
澄み渡る紺碧の下、急登に響き渡る迷惑千万な嗚咽の嵐。 あぁホントに残念な人だ・・・。

それでも僕は登る。合戦尾根を目指し登る。第一ベンチまでに何人に追い越されただろう。
第二ベンチから第三ベンチまでに何人に追い越されただろう。
富士見ベンチから合戦小屋までに何人に追い越されただろう。
25kg歩荷での酔拳的スピードキングになりたいと想いながら壊れた僕は登る。

まあ、そんな事はどうでもいいさ。今回は特別素敵ななミッションがあったのだから。
ヤマボン&クラウドナインの小姑的老犬一号二号が超爽やかな快適なスピードでとジョインする入山。
山より宴のセッションは出来たのかな♪ 起床遭難も無く縦走できたのかな♪