2012/11/29

Wandering Oomine / Obataninozoki


20121124 sat - 25 sun 快晴の「えれぇこった!」だってある(入山日)

親しい山仲間である「えれぇこった!」が、ようやく完全復活となった。
約一年ぶりとなる入山ジョインは、やはり大好きな大峰を楽しむことにしたのだが、
心配なのは天候だ。「えれぇこった!」は荒天率6割以上を誇る雨天製造機だから(笑

入山時はピーカンでもエスケープルート過ぎてからの集中豪雨等は日常茶飯事。
レインウェアの稼働率が天下一品な山ブロガーの再始動が怖いような一面も(汗
相方のやっちんもガッツリとギアやウェアを揃えて本気登山を始めた様子♪

柏木の上谷から入山し久しぶりの伯母谷覗からの絶景を楽しみにハイクアップする。
テン場は水場の無い稚子泊だが岩壁に囲まれた鞍部が好みのローケーション♪
和佐又山キャンプ場に車を一台デポして、まったりな縦走を楽しむ素敵な連休となった。

2012/11/25

Losers 3776 again・・・


20121118 sun 「芙蓉峯の冬物語」

ちょうど一年前。御殿場口は太郎坊から登った新六合目小屋で響き渡った号令。
「おめーたち!!今日はこの辺で帰るぜ!!」と、裏番kkのドスの効いた声。
Team Underdogは尻尾を巻いて「キャインッ!」と叫び下山した。

ちょうどあれから一年が経った。君は成長したのか?僕は老化したのか?
スカイラインは冬期封鎖された。男前なロングルートのみが頂に通じる道。
孤高の独立峰の頂までは遠い。甘くはない。僕は心して爪は研いだ。

新メンバーも加え裏番kkを筆頭にTeam Underdogが復活し太郎坊に集結した。
今期も始まった芙蓉峯の冬物語。人を拒む蒼氷とジェットストリームの世界。
神々が宿る孤高の頂の遥か下で再び「キャインッ!」と叫び下山した。

2012/11/19

Deadly accident on the mt.Fuji


20121118 sun 「冬富士の滑落死亡事故」

富士スカイラインが冬期閉鎖された。それは冬富士の始まりを意味する。僕達も太郎坊から登る御殿場ルートで剣ケ峰を目指す筈だった。それは新六合目小屋を過ぎ夏道からブル道へトラバースし、七合目を目指している時に起こった。

僕達6名のパーティーはブル道を挟んで右側に2名。左側に4名登っていた。右側の2名は先行する僕とナベちゃん。急登を登っていると、まるで地響きのような風の唸り声が聞こえた。雪煙が遥か前方で舞い上がり砂がパラパラ飛んで来た。僕は隣にいるナベちゃんに「来るぞ!耐風姿勢をとって!」と声を掛けた。

その直後、冬富士名物の爆風が唸りを上げて人間を押し倒そうと飛んでくる。足を踏ん張りピッケルを風上雪面に刺しひたすら耐える。凄いスピードで飛んでくる小石がヘルメットにガンガン当たる。アウターシェルの上から肩や膝にもバチバチ当たる。痛いが耐えるしかない。

隣りを見るとナベちゃんが人生初の耐風姿勢に身体を低くしようとし、膝を雪面に着いている。そうするとアイゼンの前歯しか刺さっていないことになる。僕は大声で「膝を着くな!アイゼンの歯を全て効かせろ!」と怒鳴った。こんなところで仲間を落とすわけにはいかない。それに上からは何が飛んで来るか解らない。耐風姿勢のまま下を向いていてはいけない。前を見なければ上を見なければと思うのだがゴーグルではなくサングラスだったので眼球を傷つけるのが怖かった。サングラスの隙間から砂が幾らでも飛んで来る。

身体が浮きそうになる爆風が過ぎ去るまでとても長く感じた。だが実際には1分くらいの時間だったのだろう。風が弱まったと思った瞬間、僕の左目の視界の端に黒い陰が飛んだ。尋常ではない速度でブル道を黒い何かが落ちて行った。と同時に僕の約20m後方(ブル道左側)で、kkの耐風姿勢をフォローしながら自身も暴風に耐えていたdaiちゃんが肺活量全てを使い切るような大声で「落ちたーー!!」と怒鳴った。その声で僕は全てを悟った。


2012/11/15

Come and join us


20121110 sat 雪彦山で戯れる

今年の初夏の頃、海を渡り四国へ遠征した。
かずら橋から次郎笈〜太郎笈まで縦走ハイキングを楽しんだ。
その時に出会った岡山のユウコリンとジョインの計画を練っていた。

ユウコリンの提案は自身が入山経験の無い宍粟の雪彦山であった。
互いの中間点であり僕も入山したことのない山だったので即決♪
標高は1000mにも満たない低山だがアトラクション満載の山だった。

歩行距離も10kmにも遠〜く及ばないショートルート♪
標高や距離から考えればピクニックだが、これが、どうして♪どうして♪
あまりに楽しい雪彦山は再訪したい山となった晩秋の一日。


2012/11/11

Talk about various topics


20121111 sun 猫と手拭の四方山話

酔いどれ詩人@藍染作家 ”碧泉”から漸く藍染め手拭いが届いた。
もちろん山より宴手拭いだ。この藍染め手拭は山でも目立つ。
「どこの手拭ですか?」と、聞かれることもしばしば。
手拭を頭に被り正面を向くと「宴」しか見えない。
お辞儀をして初めて「山より宴」と読める。
キン肉マンではないが額に宴の文字が一字。
そんなユルい雰囲気がお気に入りだ。
イケボーンこと藍染作家 ”碧泉”は多才な人物。
メジャーバンドでトローンボーンを吹いていた時代もある。
クラブでのDJの仕事も数多ある。何より山好きの酔どれなところがいい。
”碧泉”との出逢いは2010年の大晦日、赤岳地蔵尾根下部での下山途中だった。
 違和感だらけの出逢いだった。夕刻近い時間に地蔵尾根を登り展望荘へ行くと言う。
一瞥して判断した。僕はこの単独行の山ガールを絶対にここから上には登らせないと。
厳冬の地蔵尾根。ピッケルもストックも所持せず、グローブは片方を無くしたと言う。
 トレッキングシューズに前歯の無い簡易アイゼン。無謀と言うより自殺行為だろう。
何よりこの装備・単独で厳冬の赤岳に登ろうと考える発想が男前にも程がある。
bp-やっちゃん雲消しケンちゃんと一緒に説得し赤岳鉱泉まで連れて帰った。
その直後に老犬二号と裏番kkに出逢い翌日にはchinタローと出逢った。
今や笑い話として酒の席ではネタにすることもあるが、
実はその後も”碧泉”はネタの宝庫だった。


「山より宴」手拭を希望する仲間も多い。再会した順に手渡そう思う。
これで”山より宴真理教”の布教活動は益々加速することだろう。
無理を聞いてくれた国道上がりのいずみちゃん。
心より感謝します。
 

2012/11/06

White and Red


20121104 sun 紅葉と雪華の伯耆大山

中国地方最高峰にして威風堂々とした独立峰である「伯耆大山」。
年々崩落は加速しているが老いてなお威厳を保つ山容に憧れを抱ける山。
そんな素敵な伯耆大山に数年振りに訪れる計画を密かに今秋は企んでいた。

厳冬期の伯耆大山は大好きだ。紺碧の下、凛とした姿を見せる蒼白の縦走路。
傍若無人な烈風が吹き付ける独立峰は北アルプスの3000m峰にも引けを取らない。
だが今回は違う。企ては伯耆の国の独立峰で季節の狭間を感じてみたかった。

五合目以下にまだ紅葉が残っている間に雪化粧した尾根を歩く贅沢な旅。
天気図を確認しながら初冠雪のニュースを聞いて日程はビンゴ♪
今回は新しい仲間、ハナちゃんも加わり脳天気な五人の入山は愉快な山行。