2012/01/29

Makino Botanical Garden


20120121sat〜22sun 土佐の賢者の深遠なる心

高知県は北には瓶ヶ森(1897m)を最高点に東西340kmに及ぶ
1500m級の山岳が連なる四国山地を背負う。
南には豊潤なる黒潮が沖を流れる弧状に土佐湾を抱いている。

温暖な気候に加え年間降水量は3000〜4000mmを超す。
この温暖多雨な気候により森林の発達は広範囲に及び、
総面積の8割以上が森林でありその比率は日本一の県。

半世紀以上前そんな豊かな森を育む土佐に植物園の必要性の是非を問うた。
高知が生んだ「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士は心底要望した。
95年という長き生涯を閉じたまさに翌年。
博士の偉業を記念する施設として昭和33年に発足した県立の植物園。

2012/01/25

Mellow Time


20120121sat〜22sun 檮原で口福至福

四国は南国土佐で癒しの時間を頂きました。
関東では数年振りの大雪が降った週末も土佐は雨。
積もった山間部の雪も一夜にして溶かしてしまう温暖な気候。

雪が根雪になり締まった雪面であれば三嶺アタックの予定だった。
極上の滝汗ラッセルは期待が出来ず、四国カルストでスノーシューイングに
変更も週末の雨で四国の雪は露と消えて無くなった。

ならばと数年来、想いを募らせていた「檮原」へお邪魔しました。
雲の上の町。さっちゃんの生まれ故郷は四国最深部の集落。
夜明けの高知駅から始まった僕達の旅は至福の二日間となりました。


2012/01/21

Polka Dot Queen


20120116 sun 「愛しき前衛芸術の水玉女王は永遠に」

日本が世界に誇るアーティスト草間彌生。
僕が生まれた頃には既にニューヨークで「前衛の女王」と呼ばれていた。
1960年代アメリカンサブカルチャーとしてのヒッピームーブメント。

奇しくもその一翼を担う重要な存在としての先駆者でもあった。
裸の男女にトレードマークの編目や水玉を描くボディーペインティング。
それらをストリートでパフォーマンスする「クサマ・ハプニング」。

若き東洋の前衛芸術家は嬉々として熱に浮かされたように社会体制に訴えた。
数奇な幼少時代を送った彼女の原体験や心象風景、精神世界が
画家から昇華し前衛芸術として具現化されていったのだろう。


2012/01/15

Fighting Spirit


20120107sat〜08sun 「料理長冬期登山技術体力向上委員会」

泥酔店長こと老犬1号は星一徹となるべく再び立ち上がった。
料理長の冬期登山における技術と体力向上を主たる目的として、
一徹と飛雄馬の如く厳冬期歩荷トレを行った。

当初は大峰の天川川合から狼平を目指そうかと考えた。
僕が密かに敬愛しているD師匠も苦難する大峰厳冬期男前ルートだから。
今年の正月もルートファインディングができず撤退した登山者もいる。

いや、待てよ・・・そんなご機嫌な厳冬期男前ルートに、
容易く料理長を連れて行けば、下手すりゃ遭難必至か・・・。 
うむむ・・・危険が危ないので入山ルートを前日に慌てて変更。

夏なら快適なハイキングルートも厳冬期はその表情を一変する。
雪深い大峰の冬を侮ってはいけない。容易く生の裏側と背中合わせになれるから。
ならば比較的、無難に登頂できる台高の高見山に入山した一徹と飛雄馬であった。


2012/01/11

Wandering Yatsugatake 2011 / final day


20111230fri~20120101sun 「まだ見ぬ君に会いたいと僕は想う」

今回の赤岳宴会縦走登山のフィナーレは元旦。
年末年始。多くの素敵な山仲間に会えました。
再会できた君にありがとう。初めて会えた君にありがとう。

そんな君に心から感謝し君のLuckを祈っています。
宴会登山で旨い酒と美味い飯と素敵な笑顔達に包まれました。
それは穏やかに微笑む山の神が居てくれたからだと信じます。

また八ヶ岳に春が来て夏が来て秋が訪れ冬がやってきます。
また来年ここで再会できるはずの君を想います。
また新たにここで出会えるかもしれない、まだ見ぬ君を想います。

2012/01/06

Wandering Yatsugatake 2011 / second day


20111230fri~20120101sun 「また君に会いたいと僕は想う」

八ヶ岳は長野県から山梨県の境、南北30kmに渡る山脈(山塊)。
それらの総称が八ヶ岳であって八ヶ岳という名の頂は存在しない。
山脈と言ったが赤岳や横岳は独立峰の性質を色濃く示す。
麓からでは頂や稜線の天候が読みにくい事。
天候の急変も多く天気図からだけでは判断が難しい場合がある。
荒れた時の風の吹き方が尋常ではない時が多い等。
僕も稜線に出た瞬間に体が浮きかけ暴風に飛ばされそうになった事もある。
気象条件は大陸からの寒気団よりむしろ太平洋沿岸からの低気圧と前線が怖い。

八ヶ岳は冬山入門の山と言われる事も多い。
毎年メディアも年末号ではこぞって赤岳等の特集を組む。
たしかに厳冬期の槍ヶ岳と比較すればリスクは多いに少ないだろう。
だが厳冬期の槍ヶ岳に冬山初心者はまず入山しないだろう。
有り難い事に八ヶ岳には多くの有人小屋が冬でも営業している。
だから経験値が決して多くなくとも登れてしまうのだろう。
だが毎冬、遭難や低体温症、滑落や凍死の事故は起こっている。
山に初心者の山もベテランの山もないと考える。
自身のスキルを超えた事象に対して人は対処する事が難しいのは当たり前。
山に対して常に臆病でいること。恥ずかしいとは微塵も思わない。
それが適切な状況判断を下せる事の一つだと考える。

また素敵な山に会うために。また素敵な君に会うために。

2012/01/03

Wandering Yatsugatake 2011 / first day


20111230fri~20120101sun 「また君に会えた僕は幸せに想う」

背を向ける事など今や考えられない山。その山を始めて幾年経つだろうか。
紆余曲折ありながらも、ここ数年の年越しは八ヶ岳と決めている。
振り返れば八ヶ岳に通い始めてどれくらいの年月が過ぎたのだろうか。

厳冬期の女神に会うために僕は何度も何度も難儀してきた。
今回のような優しい笑顔の女神に会ったのは初めてのこと。
憂いも険峻もない麗しの瞳を僕は初めて見たような心地だった。

八ヶ岳の赤岳は僕にとって特別な山の一つ。
そんな特別な山で、特別な時に、特別な仲間と会える幸せ。
一年振りの君。数ヶ月振りの君。数週間振りの君。初めての君。

特別な空間で特別な時間を共に笑い過ごせた事が幸せに想う。
君に会いたいから山に登るのかもしれない。偽りなど無いさ。
また一緒に飯を食おう。また一緒に酒を呑もう。また一緒に頂を踏もう。

だから・・・だから・・・君に会えた僕は幸せに想う。