Makino Botanical Garden

20120121sat〜22sun　土佐の賢者の深遠なる心

高知県は北には瓶ヶ森（1897m）を最高点に東西340kmに及ぶ
1500m級の山岳が連なる四国山地を背負う。
南には豊潤なる黒潮が沖を流れる弧状に土佐湾を抱いている。

温暖な気候に加え年間降水量は3000〜4000mmを超す。
この温暖多雨な気候により森林の発達は広範囲に及び、
総面積の8割以上が森林でありその比率は日本一の県。

半世紀以上前そんな豊かな森を育む土佐に植物園の必要性の是非を問うた。
高知が生んだ「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士は心底要望した。
95年という長き生涯を閉じたまさに翌年。
博士の偉業を記念する施設として昭和33年に発足した県立の植物園。

さて、話はこの日の朝にいったん戻ります。

普段の休日でも考えられない程ゆっくり起きて、ゆっくり朝食をいただきました（汗
食後はこの旅唯一の山登り。運動がてら小春の散歩に出かけます。
猪犬のメジャーリーガーにはなれなかった小春でもパワフルな健脚。
普段の散歩道から獣道へと、裏山の尾根まで出てしまいました（笑

河童ちゃんの言う通り。遠景に見える四国カルストに雪はありません。
またの機会にお邪魔しましょう。

棚田の上の奥の奥。檮原の集落最深部に数軒の屋敷。
檮原の人々にとっては当たり前の日常の風景も、僕達にとっては癒しの非日常。
また来ますよ。次回は蛍と川遊びに鮎の塩焼き〜な大人の夏休みかな♪

公民館で味噌造りをしていたお母さんにお別れを告げて東へ戻ります。
さっちゃんお勧め東津野村「You Farm」のジャージーソフトも絶品♪

お昼は河童ちゃん御用達の串カツ屋さん「風来屋」で早速グビッと乾杯。
素材も良けりゃ油も良かった。大変旨し♪

さて、この日のメインは「高知県立牧野植物園」で観察・散策。
kumini料理長も楽しみにしていた場所。

高知県の中心街がコンパクトに見渡せます。
後ろに山があり、前は海。規模は違えど神戸にも通ずる風景に親近感を覚える。

牧野博士が命名はした植物は2500種以上（新種1000、新変種1500）。
残した標本数は約50万点。真似の出来ぬ途方も無い努力以外の何ものでもない。

高知では春一番を告げる早春の花バイカオウレン（梅花黄蓮）。
晩年東京で暮らした牧野博士にとって故郷を想わせる懐かしい花。
もちろん高知県立牧野植物園のシンボルマークでもある。

清貧という精神世界と潔い生き方に強く惹かれる自分が不思議だった。
それは一つの思想なのかもしれないが価値観の違いではないと考える。
揺るぎない自信と行動力を生涯貫いた勤勉さに類希な魂を感じたのかもしれない。

河童ちゃんもさっちゃんも時折立ち止まりながら、
あの植物この植物とガイドのごとく説明しれくれます。
どんなことであれ知識が豊富な人は素敵です♪

65歳で東京大学から理学博士の学位を授与された牧野博士。
同年に発見した新種の笹に翌年亡くなった妻の名をとって「スエコザサ」と名付けた。
それは牧野博士らしからぬ素敵なエピソード。

館内は植物をモチーフにしたり、実際の植物を数多く使ったデザインが素敵。
照明から牧野博士の顔（イラスト）まで暖かな雰囲気に包まれた植物園。
ここは年間を通じて何度も足を運ばなければ見えてこないものがあるような気がする。

夕方は河童ちゃん＆さっちゃん御用達の山道具屋「岩と雪」で物色します。
来期のアークテリクス・ワークブックを拝見したり有意義な時間を過ごせました。
アークの新作デカザック物欲満開です♪　とっても安いし！

「高速バス乗る前に食べとかないかんき」と、優しいさっちゃん。
アジアの混沌や雑踏を感じる「ひろめ市場」で夕食をいただきます。
海の幸と、もちろんグビッ！っとラスト乾杯です（笑

高知駅まで送ってもらい近々の再会を約束して熱いハグでお別れ。

また来るき！♪
素敵な二日間をありがとうね♪
大阪ラプソディーも計画せなあきまへんなぁ。