2017/04/26

Wind Museum


2017 April 「風のミュージアム」

母がICUから一般病棟へ移るまでは遠出は控えて大人しくしていよう。
快晴の週末。兵庫県の三田市にある有馬富士公園へ車を走らせる。
そのすぐ隣にあるのが「風のミュージアム」である。

新宮晋さんの作品が常設されている芝生の公園で春を楽しむ午後。
風のミュージアムは新宮晋が12点もの作品を寄贈し2014年にオープンした。
風力で動く作品達は湖と山々に囲まれたこの地で悠久の動きを演出する。

楽しみにしていたkumiちょは朝からお弁当作りに余念がない。
現地にはお昼前に到着したが、あまりの静けさに戸惑いを覚えるほどだった。
広大な芝生の敷地内に来園者は少ない。その静穏の空間が幸せに感じた。

2017/04/22

Spaceship


2017 April 「新宮晋の宇宙船」

4月8日(土)の夕刻に母が胸の痛みで倒れて救急車で病院に運び込まれた。
そのまま緊急手術となり僕とkumiちょは、病院のソファでうたた寝し一夜を過ごした。
病名は大動脈解離で開胸した時には心臓上部の大動脈は破裂していたという。

日曜の早朝、あと少し遅かったらアウトだったと執刀医からのムンテラがあった。
母の夫は20年ほど前に他界している。ようやく夫が迎えに来たかと思った。
母の夫が迎えに来たのなら、息子としてなんら異論は無いと考えていたのだが・・・

そうではなかったようだ。父タカシと母マキコはいつもラブラブだったのになぁ・・・
ICUで人工呼吸器の管を挿管され、身体はチューブだらけの母を見つめる朝・・・
軽い疲労を感じながら、顔も心も無表情で同意書にサインをしてる僕がいた・・・

2017/04/18

Steamed Soup Dumpling, Taiwan is the first


2017 April 蝦釣りと台北101と小籠包」

18時間船上カメラマン勤務が惨敗に終わった翌日は泥のように眠った・・・
と、言いたいところだが遊びではない。出張という大義名分があるので・・・
午前8時には酷い面を下げて、ホテルレストランで朝食に集まる勤勉な日本人達・・・

朝食後はピックアップされ、台湾made的な製品ミーティングをコンプリートすれば、
帰国フライトまでは待望のフリータイムなご褒美である(嬉々
ならばホテルの部屋から目視出来ていた台北101まで歩いて行こうじゃないか。

高さ500mオーバーの台北101は、3〜4年ほど前に来ているのだが上らなかった。
たしか四半世紀ぶりくらいの故宮博物館の見学が最優先事項であったから。
台湾は今までに何度も来ているが、今後も何度も来るだろう。優しい国だからね。

2017/04/14

Wandering Raohe Street


2017 April 「台湾慕情」

台北の宿泊地である香城大飯店を抜け出して近くの夜市へ出かける。
夜の帳が降りた頃。台湾各地にある夜市は毎夜必ず盛大にオープンする。
昼間は閑散とした路地に屋台が集まりひしめき合う混沌さが好きだ。

台北から高雄まで台湾各地に夜市と呼ばれるナイトマーケットは多い。
日本の夏祭りの夜店的な光景が、常設市場的に毎夜行われている。
肩が触れ合う雑踏の中を泳ぐように歩き飲んで食らう至福の時間。

日本でもお馴染みの食材から、意味不明なものまで種々雑多なモノが売られる。
広東語が飛び交う喧噪の夜市。日本を離れ非日常を謳歌する旅。
北回帰線の北側は亜熱帯気候の台北。熱気がまとわりつく異国情緒を堪能できる街。

2017/04/09

Islands in the Stream / Next story


20170331 fri -0403 mon 「台湾北方三島取材釣行記」

北方三島は台湾本島北東沖の東シナ海にあり、棉花嶼、花瓶嶼、彭佳嶼の三島からなる。
これらの島々の彭佳嶼が台湾の最北端であり、棉花嶼が最東端になる。
日本国領土である尖閣諸島までは棉花嶼から約100km程の距離しかない海域。

北方三島は風が常に強いため高木の生長には適さず、草原が主体の植生である。
この海域は良好な漁場となっており、希少種である海鳥の繁殖地でもある

花瓶嶼は基隆市の沖約32kmにあり、北方三島の中で最も小さい島である。
棉花嶼は基隆市の沖約42kmにあり、花瓶嶼とともに無人島である。
彭佳嶼は基隆市の沖約56kmにあり、北方三島の中で最大の島である。
三島の中で唯一の有人島で灯台も設置されている。

2017/04/04

Snowy heavens top / Latter half


20170318 sat - 20 mon 「残雪の三嶺・下山日」

就寝前、夜空に風も雲も無かった。夜明けまでは静穏な夜を想像していた。
だが夜半を過ぎた頃、ゴーゴーと雄叫びを上げる風の嘶きに脳は覚醒していった。
思ったよりも早く低気圧が近づいているのだろうか?不安を煽る風音が気になった。

午前3時くらいだったと思う。風の嘶きに起こされてからは半覚醒状態が続いた。
寝ているような起きているような感覚は気分の良い状態ではない。
そうこうしていると1階の住人達がゴソゴソと寝袋から這い出してくる・・・OMG !!!

午前5時前。外はまだ暗い。想定はしていたが、早寝のティーンは早起きだよねぇ(泣
2階の住人達は縦走なんてしないんだよ。下山するだけだからもう少し寝たいんだよ!
頭から寝袋を被るが熱気あふれる若者の"音"には勝てない・・・おはようさん・・・