2011/09/30

Wandering gens d'armes / first part


20110924sat〜25sun ジャンダルム縦走・前編

穂高界隈には今まで幾度登山に来ているだろうか。去年も確か二回訪れている。
今年もまた愛しの穂高にやって来た。僕にとって北アの原点かもしれない。
北アで山遊びするのは、ここが最適だと考えた時期もあったくらい。

ある山行では右目でチラリ。ある山行では左目でチラリ。
何度も何度も麗しの稜線だけは見続けてきたのが本音。
君のことが好きなのに、好きだとは言えない青年のような心理。

その後、数回チャレンジはしたが、天候や日数に阻まれ撤退しているのが事実。
ようやく憲兵は通行手形を渡してくれた秋の一日。冒険する心を忘れてはいない。
愛しの頂に会いに行くワクワクやドキドキが、たまらなく心地いい入山の朝。

2011/09/25

Philosophy of Mind and Logic


20110919mon 「椅子を愉しむ午後」

台風の進路に翻弄された週末。山遊びは全てキャンセル。
もちろん夜はアルコールに逃避行。瞼が重い快晴の朝。
後悔や失念が入り交じる心も煩悩に勝てる筈も無い。

長月の朝は寝覚月。そろそろ街でも秋の風を肌で感じる。
秋の七草を思い出す頃。神無月に囲まれるまであと僅か。
やすらげる名家の館で歴史や芸術や哲学を感じよう。

考えることはない。感じることが出来ればそれでよし。
天王山の南麓に佇む大山崎山荘美術館で椅子を愉しむ。
モネの睡蓮を感じ安藤忠雄の緻密さを感じ50脚に癒される午後。

2011/09/18

feel at peace



20110911sun 「平和な一日を六甲で過ごせること」

太平洋からの高気圧は晩夏のなごり。
大陸からの高気圧は初秋のいざない。
それらの狭間で揺れる季節の移ろい。

あの日から十年が経ち、あの日から半年が経った。
日本でも米国でも鎮魂追悼の行事が行われていた。
平凡な一日を過ごせることが如何に大切なことか。

野山に咲く花を愛でて陽光を浴び澄んだ空気を肺に入れること。
汗をかいて顔を歪ませながらも空を見上げて大声で笑えること。
振り返ったのなら思い出せばいい前を向けたら笑顔になること。

2011/09/05

Wandering Hakuba / latter part


20110813sat〜15mon 白馬三山縦走・ 後編

稜線の朝は静かな黎明。微笑む風が優しく撫でる。
眼下の雲海は地平線まで続き下界の喧噪は絵空事。
東の空に色が滲み白馬の早起き鳥は天気を告げる。

今日はどこまで歩こうか。お天道様のご機嫌次第。
明日はどこまで歩こうか。風伯龍神のご機嫌次第。
澄み渡る紺碧の空、心を解き放つ夏山の稜線漫歩。

さてさて、午後からの天候が気になる予報が不安。
不帰嶮から唐松まで歩くもよし鑓温泉もまたよし。
オルタナティブな選択肢は、常にあることが道理。