Wandering Yatsugatake 2011 / first day

20111230fri～20120101sun　「また君に会えた僕は幸せに想う」

背を向ける事など今や考えられない山。その山を始めて幾年経つだろうか。
紆余曲折ありながらも、ここ数年の年越しは八ヶ岳と決めている。
振り返れば八ヶ岳に通い始めてどれくらいの年月が過ぎたのだろうか。

厳冬期の女神に会うために僕は何度も何度も難儀してきた。
今回のような優しい笑顔の女神に会ったのは初めてのこと。
憂いも険峻もない麗しの瞳を僕は初めて見たような心地だった。

八ヶ岳の赤岳は僕にとって特別な山の一つ。
そんな特別な山で、特別な時に、特別な仲間と会える幸せ。
一年振りの君。数ヶ月振りの君。数週間振りの君。初めての君。

特別な空間で特別な時間を共に笑い過ごせた事が幸せに想う。
君に会いたいから山に登るのかもしれない。偽りなど無いさ。
また一緒に飯を食おう。また一緒に酒を呑もう。また一緒に頂を踏もう。

だから・・・だから・・・君に会えた僕は幸せに想う。

類は友を呼ぶのか。近いベクトルを持つ者は自ずと近づき合うのだろう。
毎年恒例になりつつある年末年始の八ヶ岳年越し宴会登山。
相手変われど主変わらず（笑　同行メンバーは増えたり減ったりするものさ（汗

去年、八ヶ岳で親しくなった仲間が多く含まれるパーティーとなった。
冬山初心者も含まれる今回はテント泊は自粛し小屋泊まりとした。
テントやシュラフを担がない分、自炊食材や超多量の酒類を歩荷した。

入山前ザックウェイトを計ってみたら「ほんの27kg」であった（滝汗
過去数年の厳冬期テント泊入山時と変わらない重量になってしまった（笑
いや、むしろ重いかもしれないデカザックの完成になってしまった・・・。

8人の仲間が関西、中部、関東から美濃戸口に集まった。
dai changの四駆で皆をピストン。「やまのこ村」まで上げてもらう。
一時間の林道歩きが無くなるのは大変ありがたいこと。サンクス dai chang ♪

いつも通り北沢をハイクアップすると大同心が現れた。
今年は例年に比べて圧倒的に雪が少ない八ヶ岳。
大陸から張り出した高気圧は雲一つない紺碧の空を約束してくれたのだろうか。

デカザックに苦しむこと二時間半。アイスキャンディーが見えて来た。
登山を始めた頃は赤岳鉱泉の小屋泊ばかりだったが、
ここ数年はテント泊へ移行していたから久しぶりの小屋泊。
しかも今回は二泊共個室を予約していたので、かなりのまったり感が漂う（笑

さあ、部屋に入れば宴会の準備だ。居酒屋「赤岳」の開店準備をせねば♪
皆が歩荷してきたアルコールをテーブルに並べてみる。圧巻じゃないか（笑
今回の入山目的は宴会縦走登山だ。縦走より宴会がプライオリティーは上なのだ♪

明日の縦走準備の前に早速、乾杯！乾杯！乾杯！
まあ、この後も延々と続くのだが・・・（笑

ビールを冷やす冷蔵庫は窓際。ずらりと並んだ光景が素敵♪
外の景色が見えなくなったらどうしようって心配は大袈裟でした（笑

自宅でザックにパッキングする前の酒類。
焼酎２パック。日本酒１パック。マッコリ１本。ビール１８本。
依存症の集いではまったくもって足らなかった。うむむ・・・次回への反省点だ。

各自が持ち寄った美味い食材がどんどん出てくる。
パーティー登山ならではの豪華な宴会の始まりとなった。
もちろん田歌舎で仕入れて来たジビエ（美山鹿）は激美味です！

dai & KK chang、wackちゃん、ちんちゃん、ケンケン、いずみちゃん、料理長kumini 。
午後三時には始まった宴会が続く中、ある男の探索を小屋内で行った。
話は早かった。小屋の受付で「土佐から来てる河童ちゃんの部屋はどこ〜？」
って質問であっさりヤサを発見。単独で踏込み再会のハグして拉致して部屋へ連行した。

河童&さっちゃんは剣山以来半年振りの再会。
Yちゃんは去年の赤岳以来一年振りの再会。
それに今回お初の、ろくべえ＆かおさん。

13人もの品行方正な大人たちが集まった宴。怒濤の笑い話が続くのであった。
公序良俗に引っ掛からないギリの紳士淑女の集いであった。
冬山が大好きで酒が大好きな大人達だ。ハジケない訳が無い（笑

旨い酒と美味い料理と上手い話だ。大人達の乾杯は何度も続く。
しかし河童ちゃん達は明日は下山するだけ。我々は早朝から縦走予定。
突き抜けてはいけない。壊れてはいけない。「ほどほど」という言葉が何度も脳裏を過った。

品行方正な大人達よ明日は厳冬期の赤岳〜横岳〜硫黄岳と縦走できるのか？