Wandering North Alps 2012 GW / final day

20120428sat〜30mon　「下山しても宴」

午前三時。都会では間違いなく深夜とよぶだろう。
だが北アルプスの稜線では明け方とよぶべきだろうか。
半覚醒状態の耳に聞こえてくる声があった。

もちろんお隣の真っ赤なヒルバーグからにきまっている。
ヤマボンチームはカモシカ山行で頑張るのだろうか？
ヒソヒソ、ボソボソが次第に明瞭に聞こえてくるようになった。

dai「だから、どないすんねん？」
kk.「うぅぅん・・・」
dai「どやねん？　行きたないんか？」
kk.「うぅぅん・・・」
dai「標高差を数百メートル、ギューンと登って、数百メートル、ギューンと下って
また数百メートル、ギューンと登ったら蝶につくんねんけどなぁ・・・」
kk.「うぅぅん・・・」
dai「どないする？　やっぱりやめとくか？　ほんまにやめてええんか？」
kk.「うぅぅん・・・」
dai「しゃぁないなぁ♪♪♪　ほなもういっぺん寝よかぁ♪♪♪・・・zzz 」

ここにまた起床遭難の現実を垣間見るのであった（笑

槍をバックに最高のテン場なのだが今朝はモルゲンロートも一切無し。
「だって僕達チームだもーん！」の 壊れた六人は、まったりと朝の稜線の時間を堪能する。
蝶も常念もまた来ればいいのだから、天候が崩れそうなGWの稜線は尻尾巻いて下山すればいいのさ。

さてテントを撤収して下山しようかという時。
エアロアサヒ（朝日航洋）のヘリが飛んで来た。
ヘリポートで人を乗せ素早く引き返していった。

周りに居た皆が感嘆の声を上げている。
「カッコいい〜♪」「パイロットになりた〜い♪」「ヘリコプターになりた〜い♪」
僕は心の中で静かに「乗せてくれー！」と呟いていた（笑

一雨降ったらヤバいかな？　午後から気温が上がったらヤバいかな？
一ノ沢も雪崩の多い沢。ヤバそうなクラックが数カ所ありました。

さあ、ヒエ平にタクシーも呼んだし、まったり下山するだけ♪
チーム「だって僕達チームだもーん！」は、
和気あいあいとボケたりツッコンだりしながら下山します。

玄人と素人の違いが分かるだろうか？
kumi長も多少は成長しているのだが、レディーkkとはポテンシャルが違う。
レンズを向けられて咄嗟に二人とも動いたのだが、kumi長は飛ぶ真似だけ。
レディーkkは本気で横っ跳びできるパフォーマンスがある（笑
二人の重心位置を見れば一目瞭然！　千里の道も一歩から。努力だ！kumi長！

しばらく下りるとデブリ地獄のオンパレード！
おぉ・・・クワバラ、クワバラ（汗

積雪が無くなっってきた辺りでアイゼンを外して沢で泥を洗い流します。
これで帰宅後の一手間が無くなり楽チンですな♪

山ノ神に無事の下山を感謝して皆で合掌。
また戻って来られますように。ありがとうございました。
素敵な三日間を与えてくれた山に感謝です。

ヒエ平でUちゃん＆きょこちゃんとはお別れです。
無事の下山のハイタッチ♪　近々の再会の約束をし僕達はタクシーで車をとめている中房温泉へ。
三日間の汗と疲れを有明荘で流し癒します。

daiちゃんお薦めの手打ち蕎麦屋「天満沢」で舌鼓♪
馬もつ、きのこ、山菜の天ぷらがたまりません♪
新蕎麦の季節は終わっているとはゆえ、特盛の蕎麦も香りがしっかりして美味かったぁ♪

しっかり食ったら帰宅です。
途中の高速パーキングエリアにて・・・（笑
バックに写り込むはずの南アルプス、真っ白で見えませんがな・・・。

名古屋に戻れば縦走祝勝会の宴♪　もしくは無事下山の宴♪
まあ、理由はなんでもいいのです。心置きなく呑めれば何もいいません（笑

daiちゃんkkちゃん御用達の名古屋の絶品焼き肉屋。
締めのテールスープも美味かったなぁ♪　また来よう！

そして今宵も老犬二匹は泥酔してゆくのであった・・・
あぁ、めでたしめでたし☆