Takashima trail Mountain traversing 2012 / first day

20120519 sat〜20 sun　高島トレイル・中央分水嶺の旅「愛発越〜抜土」

滋賀県はマキノの愛発越（あらちごえ）から入山し、
福井県との県境を歩きながら京都府は朽木の三国岳へ至る縦走路。
全長約80kmに及ぶ中央分水嶺が高島トレイル。

日本海側と太平洋側を区切る登山道は多様の気候変化と植生が見られる。
千メートルに満たない12の頂を越え12の峠を歩くスルーハイク。
12の峠道は京の都へ通づる古道の鯖街道。歴史的にも趣のあるトレイル。

三年ほど前に高島トレイルの後半パート約40kmを一泊二日で歩いた。
今回はまだ歩いていない前半パート約40kmを楽しむ二日間。
ガラスの膝の故障が癒えないkumi長は留守番。久しぶりの単独行を堪能する旅。

土曜の朝、電車を乗り継ぎJR湖西線マキノ駅に辿り着く。
国境行き始発am8:38の近江鉄道バスに乗る。
車内は三人。ワンデーハイクの女性と高島トレイル縦走の男性。

雲一つないドピーカンの紺碧。
国境スキー場を午前9時過ぎにスタートする。

料金場を過ぎて右手のBOSS自販機を右に入る。
青い看板は「第二ロマンリフト方面→」とある。
目の前にある第一ロマンリフトをくぐりその右斜面を登ってゆく。

リフト終着地点まで登ればナイター照明の電柱がある。
それを右に曲がれば「高島トレイル起点登山口」がある。

さあ！ここからは新緑の高島トレイルを久しぶりのソロで楽しむ二日間♪
膝痛kumi長の分までガッツリストイックモードで歩く旅。

標高780mの乗鞍岳北尾根までひたすら続く急登をハイクアップ。
美しいブナ林を抜けると稜線に出る。
いきなり奥琵琶湖方面が目に飛び込んで来た。竹生島も確認できた♪

まずは最初のピークハントが乗鞍岳865m。
北アルプスの乗鞍岳3026mとは大違い（笑

琵琶湖方面を撮った写真の右側に虫？鳥？が写っていた。
どんな生き物でしょうか？

乗鞍岳から電波塔までは10分ほど。
この辺りからの琵琶湖の風景はとても和ませてくれる景色。

その後は新緑の美しいブナ林をハイキング♪
芦原岳ピークはスルーしてトラバース（笑
猿ヶ馬場を通り黒河峠570mまで高度を下げる。

縦走路は素敵なのだが高圧線の鉄塔が何度も現れる。
仕方ないことなのだが、ちょいと興醒めするのだわ・・・。

黒河峠には管理されたトイレがある。
愛発越から黒河峠までの距離が約8.2kmほど。

5月から梅雨入り手前までがアンダー2000mを縦走するにはベストシーズン♪
湿度が低く日照時間が夏より長く天候が安定している季節。
やはり日照時間の短い秋よりもこの季節に分があると思う。

黒河峠までは誰ともすれ違わなかった。
だがここからはメジャーな三国山、赤坂山があるのでデイハイクの入山者が多い。
時々「中央分水嶺高島トレイル」の黄色い目印が木に括り付けられている。

三国山もトレイルから僅かだがピストンするルートなので、あっさりスルー（笑

三国山の前後に沢が二ヶ所あり。

試しに、山ガールに「この辺に水場ありますか？」って訪ねたら
「無いです！」 「大丈夫ですか？」って言われた（笑

認識の違いって大きいなぁ・・・。

高島トレイルで唯一の岩場チックなポイントが「明王ノ禿」
いやはや「ミョウオウノハゲ」って、えらいパンチの効いたネーミングやなぁ（笑

 

本日初のセルフ撮り♪
久しぶりに2XUのコンプレッションリカバリータイツ履いてみたけど、やっぱりいいわ！
翌日の疲労度が間違いなく少ないと体感できた。

明王ノ禿から赤坂山823mまで20分ほど。
ここは20名以上の妙齢なる淑女ハイカーの喧噪が怖くサクッとスルー（笑

赤坂山からはブナ林から抜け出し草稜の縦走路が続く。
心地よい快適なシングルトラックが数キロ続くトレイル。
16kgのバックパックを背負ったまま、しばらく走ってみる。

緩いスピードであれば問題なく楽しめるトレイルランニング。
縦走で25kgとかを担ぐ事を思えば16kgの軽いこと♪軽いこと♪

赤坂山から寒風までの3kmはトレランには最適なトレイルが続く。
久しぶりにトレイルを心地良く走ってみた。たった3kmだけだが・・・（笑

カンプーーーーーーーからの琵琶湖の景色も素敵♪
左目で琵琶湖、右目でトレイルを追ってゆくと妙な感覚を味わえる。
高度感とか景色の流れる速度が左と右でちがうとか複合的なものだろうね。

本日最後のピークは大谷山813m。
ここから今宵の幕営地である抜土まではブナ林の緩やかな下りが続く。
草稜の縦走路にお別れして新緑の深い森へと下りてゆく。

抜土（ぬけど）に午後4時少し前に到着。
愛発越（あらちごえ）からの20km弱の縦走路を6時間半ほどでスルーハイク。

林道の赤いゲートを越えて50mほど進むと大御影山登山口の看板が右手にある。

もちろん高島トレイルの目印や黄色いテープも、しっかり確認♪

深い森の中にぽっかりと開いた空。テントの後ろには沢が流れている。
そして独りだけ。独り占めの時間と空間に癒される素敵なテン場。
酒を楽しみ睡魔と手を繋ぐまで非日常をまったりと存分に堪能する一時。

沢水を念のため沸騰させて飲料水とした。
ブラックダイヤモンド・ファーストライトをサクッと設営したら、
担ぎ上げたビールや焼酎で独り宴を始める素敵な時間♪

ガソリンバーナーに火を着ける。
紅い炎が高く上がり約10秒後には青く安定した炎に落ち着く。
ぼんやり見ていると、なんとも心地良い気分にしてくれる。
ガスやアルコールでは感じ得ない雰囲気が、ガソリンバーナーにはある。

山より宴な日本手拭いも山デビュー♪
今回はテーブルクロスとして活躍していただきました。イズミちゃんアリガトネ♪
それからダイネックスの中身はもちろん焼酎でつw（笑

今宵のディナーは参鶏湯（サムゲタン）勿論レトルト（笑

MUKAで参鶏湯だぜぇ〜！

ワイルドだろぉ〜！

さて翌日は起床遭難も無く珍道中も無く下山できたのだろうか・・・
まだね、まったくもって書けていないのだが・・・（汗

5リットルのガソリン携行缶を買っちまったぜぇ〜！

ワイルドだろぉ〜！