Snowman & Walking in the Air

20111218sun　「雪華の伊吹、雪化粧」

僕の町は寝静まり針葉樹の山の上には天の川が流れている。
そんな静かな夜にスノーマンが遊びにきてくれたら素敵だろうな。
きらきらと星が瞬く静かな冬の夜空をスノーマンと飛べたら無上じゃないか。

まあ日本の場合は雪だるまよりお地蔵さんってところだろうか。
遊びに来てくれるのなら、なまはげだってサンタだって鶴だって大歓迎さ。
寒い寒い冬の夜。たまにはおとぎ話や昔話を思い出してみるのも悪くはないさ。

そんなおとぎ話とは無縁の四人はドカ雪の降った伊吹山へ登りましたとさ。
料理長が初のアイゼン＆ピッケル訓練と題して雪山を楽しみに行きましたとさ。
吹雪の中、無事に登頂できて雪だるまにも会えましたとさ。めでたしめでたし。

年末の2899m登頂に向けてkuminiもアイゼントレをしておかなければいけない。
金曜土曜とジャストタイミングで降雪のあった伊吹山へ仲好し四人衆が集まった。
麓も田畑も真っ白になった冬景色。季節感たっぷりの風情が素敵。

この辺りまでは妙にテンションの高い大人達。
今シーズン初の雪山然とした風景にワクワク感は否めない（笑
しかし五合目から上はガスの中。うむむ・・・

台高山脈の東、養老山の向こうに水平線を確認できた。
伊勢湾がキラキラと輝いて見えた。直線距離で50km以上ある。
空気の澄んだ冬ならではの煌めく海が素敵な光景。

全員おそろのハードシェル（色違い）。ゴアのプロシェル3レイヤーで
オサレ感や抜群の機能性を求めた場合の一つの終着点がホグのスピッツだろう。
これに黄色系がいればスピッツゴレンジャーができるのだが・・・（笑
年末はあの山で探し出して拉致して強引に記念写真を撮ろうと企み中。

降雪したばかりの湿雪なので雪団子になりやすい。
今日はトレーニングなので三合目から全員アイゼンを装着する。
初アイゼンの重さにここから料理長の苦難が始まった。
ハイクアップペースも一気にスローダウン。うむむ・・・慣れるしかない。
六合目の避難小屋あたりからは濃霧の中へと突入していった。

しっかりトレースはあるから不安は無いがホワイトアウトへと近づいてゆく。
少しずつ九十九折りの夏道から男前な冬期直登ルートへと変わってゆく。
先頭のKK changペースからじわりと遅れはじめる料理長。

そして八甲田山死の彷徨が始まった・・・（笑
数メートル離れると目視確認できない状態が続いた。
僅かに平衡感覚を失い浮遊感を味わうトランス状態が素敵（汗

アイゼンワークに不慣れなkuminiはプチ滑落のオンパレード。
あれこれ指導しても全てをすぐに出来るものではない。地道な努力あるのみ。

僅かな段差にアイゼンを掛けられない。足を上げれずつまずく。この連続。
そろそろ酔どれ店長のドS魂のスイッチが入った。熱血指導が始まった。
星一徹的スパルタ教育が始まった。dai & KKの優しいフォローもお構いなし。
酔どれ店長の指導は「卓袱台ひっくり返し三回転半」くらいの厳しさであった。
座右の銘は「人に厳しく自分に優しく」である。あぁ人として残念だ（笑

八合目で漸く一息つけた星飛雄馬的に打たれ強い料理長。
その根性で日々のスクワットの回数を増やせばよい。

九合目あたりから最後の急登（冬期直登ルート）を頑張れば頂上に出る。
風もそれなりに強くなり視界は狭く冬山初心者には過酷な状況だろう。

本日のGAアネモメーターの最高値は14.9m/s。
冬富士五合目体験者としては余裕だね・・・（失笑
さあ、熱いラーメン食ってさっさと下山しよう。

一応、ピークハントしとく？ってことで1377mでパチリッ！

汗はウールの繊維を伝い外気に触れ氷点下の風によりあっという間にプチ氷柱の完成。

デスゾーンガスゾーンを抜け出し視界の利く標高まで下りてくれば一安心。

陽が顔を出せば風景も一変する。心地良い素敵な雪山が現れる。

高圧線に固まっていたエビの尻尾が解けてパラパラと落ちてくる。

誰が作ったのだろうか。大きなスノーマンを発見。

姉妹のように仲好し二人。切磋琢磨して精進してくださいな（笑

さて、今年もホワイトクリスマスを楽しめるかな♪♪♪