2016/05/02

Wilderness of gods / First day


20160429 fri - 30 sat 大峰の秘境「神仙平」入山日

GWの前半、エノちゃん好人ちゃんと当初は空木岳縦走を計画していた。
だが天気図を見ればかなりヤヴァイ風速の暴風になりそうなので計画変更した。
前日は三人とも仕事中なのに入山候補を出しながら怒涛のLINEミーティング(笑

決定したのが以前から行ってみたかった神仙平〜七面山〜アケボノ平ルート。
もう5〜6年前になるだろうか、DOPPOさんやスロトレさんのブログで知ったのだ。
神々が舞うと言われる大峰の秘境中の秘境にに強く憧れを抱いていた。

だが駐車地までウンザリするようなロングドライブと7kmの林道歩きが待っている。
神仙平へ行くにはこのルートしかない。それが秘境だと言われる所以でもあるのだろう。
地図にはもちろん破線も何もないバリルート。ようやく会えた至福の神仙平縦走。





右に左に急カーブの連続するロングドライブ。三半規管の弱いkumiちょは車酔い(笑


早朝に大阪を出発し何とか午前10時には駐車地から出発。
いきなりジャブジャブと堰堤を渡渉することから始まる。


崩落箇所は何箇所もあるが最初のここ一番酷い。
滑落したらシャレにならない事故となるだろう。
石垣の上を高巻いて崩落箇所を慎重に越えてゆく。


10年以上前は七面山登山口まで車で入れたそうだ。
王子製紙の私有地である林道を今は歩かせていただく。


林道歩きでもこの日の大峰は風が強い。
見上げた奥駈の稜線は霧氷で白く化粧をしている。
昨日からの低気圧は冬を連れ戻したようだ。


ウンザリするような林道歩き1時間ほどで七面山登山口に到着する。
明日はここへ下山してくる予定だ。


そしてここからまだウンザリする林道歩きは続く。
それが下り基調になるだけに更にウンザリ感は増す・・・

遠景にちらりと見えた神仙平。ウンザリ感よりワクワク感が増してゆく♫


林道の終点。駐車地からここまで約7kmも歩いた。
以前はここからカラハッソウ谷を詰めていったようだ。
今は崩落が激しく谷へ降りるのは躊躇した。


カラハッソウ谷の左岸沿いの森を抜けることにした。
踏み跡も目印もほとんど無い小さな樹林帯を登る。


各自GPS片手にルーファイしながら意見交換。
無問題でガシガシハイクアップ♫


カラハッソウ谷の上部から奥駈の稜線を見上げる。
降雪があったのかと思うような霧氷が続く。


ようやく憧れの神仙平にやってきた。
想像していた通りかなりの斜度の急傾斜が続く。


強風が吹きつけコチビなkumiちょは何度か飛ばされそうになっていた(笑
体感温度は間違いなく氷点下の世界だ。


カラハッソウ谷のガレ場を振り返る。
その向こうには深い深い大峰の山々が連なる。
なんて素敵な風景なんだ。悠久の地に足を踏み入れてしばし感慨に耽る・・・


白い奥駈の稜線はこの時期では考えられない光景だが美しい・・・
晴れていれば新緑と霧氷のコラボがさらに素敵な風景になったのだろう。


感慨に耽りながらもゲキ登りに変わりはない・・・
コンフォータブルな20kgのデカザック担いでの急登はキツイ。


強風は容赦なく体温を奪ってゆく。
急登に喘ぎながらもレストせずハイクアップは続く。


林道終点から標高にして600mくらいを一気に登ることになる。
なかなかパンチの効いている登りが続く。


神仙平は新緑も美しいが紅葉も美しいようだ。
次回は紅葉の頃に再訪したいと願う。


奥駈稜線の少しでも標高の低い鞍部を目指してハイクアップを続ける。


稜線はすぐそこだと思うが、なかなか近づいてはくれない。


樹林帯に入れば強風も少しは弱まってくれる。
苔むす岩も多く大峰らしい雰囲気が現れる。
GPSを頼りに舟ノ峠あたりを目指す。
核心はラストのゲキ登り!
もう、ゼーゼー!のハーハー!で必死のパッチ(笑


ようやく大峰奥駈の稜線に出る。
あたりの木々は霧氷で真っ白だ。


稜線はさらに風が強い。
楊枝ノ森ピークをトラバースして風裏に逃げる。


当初の計画では仏生ケ岳を超えて鳥の水の手前にあるテン場適地を目指す予定だった。
だがその場所は稜線の展望の良い場所なのだ。
裏を返せば風の通り道にもなる。
テントが飛ばされそうなリスクを犯すのは得策ではないと考えた。


楊子ノ宿避難小屋のテン場は狭いが、空いていればそこにテン泊することにした。


連休初日なので僕達のテント3張を設営することができた。
ここはテント3張くらいが限度なのだ。

右側の白いテントはエノちゃんのだがこれで設営完了らしい(汗
なんと自宅にフライを忘れてきたようで今夜はこれで寝る!らしい(笑
雨が降ったら一発アウトだけどね・・・


好人ちゃんは登山用の靴下を忘れて、くるぶしまでのソックスで歩いてきたし(笑
皆さん痴呆が始まってるとしか思えないようなボケボケぶりだ(爆


避難小屋には一階に4名、二階に1名がいた。
僕達4名は小屋の二階のスペースを拝借して夕食タイムにした。


今回は空木岳縦走を想定していたので、とにかく軽さ優先の食事を用意した。


だが問題が二つあった。
一つは二階の床がスリットになっていること。
一階にはすでにシュラフを出して寝ている人が複数名いる。
お湯や食材をこぼせない緊張感の中で食事をするのもなんだかなぁ・・・
エノちゃんのあわや天井からの春雨シャワー事件が起こらなくてよかったよ(笑

もう一つが、まだ午後7時前だというのに静まりかえっていることだ。
笑い声も大声の会話も一切ない。僕たちはいつものバカ笑いを我慢した・・・
食事を済ませると、そそくさと小屋から出る4名であった(汗


風は強く時折吹き抜ける風がテントを大きく揺らしてゆく。
せっかく三脚を歩荷したのに今宵は星空を拝めそうにない。
さて、明日は晴れますように・・・

10 件のコメント:

  1. かっちゃん!
    憧れの地へありがとうございました♪
    初日は冬に逆戻りでさらに強風というコンディションでしたが
    神仙平へ行けて大満足です(^o^)
    靴下は大事だよね~ スカスカで知らず知らずのうちに踏ん張ってたんだろうね。
    親指の付け根のところが大きく水ぶくれしてました。痛みは無くなったけど。
    この日1番辛かったのはやっぱ小屋の食事の時だったかな(笑)
    後半も楽しみにしてるね~!!

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  2. これは去年かっちゃんが計画してたルートですね!
    ってか神仙平めっちゃいいやないですか☆彡
    ここは行ってみたいなぁ〜!
    ここでテン泊ってしちゃダメなんやろか?

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  3. 初めて七面にトライした時は、
    早朝暗がりで林道を車でぶっ飛ばし堰堤に突っ込みかけて急ブレーキかけた記憶あります^_^;
    楊子ノ宿では宴盛り上がらなくてご愁傷さまです(^o^)/~~~
    2日目のレポ期待してます(*^_^*)

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  4. 好人ちゃん

    ほんまええとこやったね〜♫
    お互いの憧れの地であった神仙平にいけてよかったわ〜
    ほんま大満足の二日間やったね!
    親指付け根の傷は早く治してね〜
    晩飯時の好人ちゃんは、ほんま大変やったね(笑
    1階にお湯こぼさないように必死のパッチ!
    見ててオモロかったよ〜

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  5. ロカちゃん

    その通りです!
    ようやく憧れの神仙平に行けました♫
    神仙平でのテン泊は無問題やと思うけど
    平な所がかなり少ないです。
    てか、どこも微妙に傾斜してるのよね〜(笑
    また紅葉の頃に行きましょうよ!

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  6. jyd nikkorさん

    ご無沙汰しております!
    早朝の堰堤であわや大惨事になるとこやったのですね(笑
    楊子ノ宿は御臨終様的な静けさで、とっとと退却しました(汗
    二日目のアケボノ平もサイコーでした♫

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  7. えれぇこった2号2016/05/05 8:59:00

    くみちゃん同様、かなり三半規管が弱いので
    駐車場に着いたけど、とても歩く事なて無理ってなりそうで怖い感じが(;^_^A
    えのさんの春雨シャワー想像しただけで、思わず吹き出してしまいました!!
    避難小屋での2階での調理&食事タイムは黒髭危機一髪みたいで、楽しそうですね!

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  8. かっちゃん
    ホンマ痴呆山行となっちまったね(笑)
    しらたきシャワー浴びせたらアカンと思いながらヒヤヒヤの夕食やったよねぇ><
    次回の夜の部はもちっとノンビリできる山行になればイイね♪

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  9. kakaちゃん

    kakaちゃんも三半規管が弱いんや〜(泣
    三半規管の弱い人はちょいと辛いルートかも・・・
    黒ヒゲ危機一髪って上手いこと言うね〜(笑
    確かにチョー慎重に食べたのは間違いないです(汗
    エノちゃんの春雨シャワーも少し期待してたんやけどね(笑

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  10. エノちゃん

    ほんま、皆さん経年劣化が著しい痴呆入山やったね(笑
    エノちゃんの春雨シャワーも実は期待してたんやけどね(爆
    確かに次回は緊張の無いディナータイムにしたいですね♫

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