2016/05/19
Summit to Sea / First day
20160514 sat - 15 sun 「尾鷲道」スルーハイク・入山日
あれは確か5年前。pandamanのブログを見て無性に興味をそそられた。
スルーハイクLOVEな僕としてはプライオリティーを上位にしたのだが・・・
悪天候等の理由で2度ほどキャンセルし、5年目にしてようやく歩けた古道。
台高山脈深南部の破線ルートである尾鷲道は古くから信仰の道でもある。
だが近年は歩く人も少なくなりトレイルは年々荒れて不明瞭になっていた。
だが最近は尾鷲道を愛する団体(NTRC)等のお陰で整備されるようになった。
ちなみに昭文社の山地図では木組峠から南側は主稜線なのに未掲載な始末・・・
大規模なインクライン跡の石組や、トロッコの軌道跡等の産業遺産が残る古道。
大台ケ原(1695m)から尾鷲湾(海抜0m)まで歩くSummit to Seaな山の旅。
大阪市内の自宅から電車・バスを乗り継いで4時間弱・・・遠いわ・・・
人、バス、車、バイクで溢れかえる大台ケ原ビジターセンターに到着。
日出ヶ岳ハイキングの人混みを避け尾鷲辻の東屋横から入山する。
東屋で休息中の人達からは「あんたらどこ行くの?」的な奇異な視線を感じる(笑
先ほどまでの雑踏がウソのように静まり返った山中。
尾鷲道はマブシ嶺(コブシ嶺)まで日帰り入山する人は時々いる。
日帰りを考えた事もあったが、やはりもったいない。
尾鷲駅までの30km近いSummit to Seaなスルーハイクがしたかった。
最近、整備が進められているとはいえルートロストの記事も散見する。
未踏の破線ルートは不安も多い。不安要素は少ないほど安心して縦走できる。
プリントアウトした複数の地図とガーミンとジオグラフィカがあるので多少は安心。
大台ケ原ビジターセンターに到着したのが午前11時頃。
準備をして中道経由で尾鷲辻の東屋から入山したのが11時半を回っていた。
そこで最近、痴呆の進む老犬に大問題が発生(汗
XT-1(一眼レフ)のメディアを忘れた・・・(泣
よって今回の画像は全てi-phoneで撮影(ガッカリ
少し開けた場所でランチタイム♫
プシュッ!やりながら柿の葉寿司を頬張る。
蛇抜けと呼ばれる崩落箇所が複数回ある。
高巻きが安全なパートもあるし、だましだましトラバースするパートもある。
それ以外はトレースも明瞭で不安もない。
ただ基本的に尾鷲道は尾根より少し下がった斜面をトラバースしてゆく。
尾根は目の前に見えている。尾根に駆け上がればパノラマの風景だ♫
しばらく尾根歩きを楽しむことにした。
しかし、あっさりと枝尾根に迷い込んだ(笑
さすが稀代のルートロスターだぜ!と意気消沈しながらGPSを確認(汗
地倉山方向ではなくP1402方向の尾根へと北西側に誘い込まれていた・・・
で、ガーミンとジオグラフィカで方向修正♫
もうねぇ、デジタル機器に頼ると地図読みとかしなくなるのよねぇ!
読図のスキルがさらに右肩下がっちゃうね〜(笑
GPSであっさりと正規ルートに復帰♫
で、人工物を発見するとやっぱり安心する小心者(笑
地倉山ピークへは急な斜面を直登気味にハイクアップ。
この辺りは踏み跡もしっかりあり目印も頻繁に見かける。
ヒメシャラの灌木の向こうに見える崩壊したザレた斜面。
東西南北を見渡せるパノラマにしばしのレスト♫
ヒメシャラの木に取り付けられた雷峠のプチ看板は見落としたようだ・・・
荒涼とした尾根を南へ向かう。
トレースはしっかりある。
14時45分にマブシ嶺(コブシ嶺)に到着。
ここまでに単独行の男性ハイカーが二人、僕たちを抜いていった。
結局この日は後にも先にもこの二人にしか出会わなかった。
看板は全てコブシ嶺になっている。昭文社の山地図もコブシ嶺だ。
だがネットを徘徊するとコブシ嶺ではなくマブシ嶺が正解のように思える。
新宮山彦ぐるーぷさん。
台高山脈にまで進出してきてるのね!
マブシ嶺(コブシ嶺)からは緩やかな下りを楽しむ。
お気付きの方も多いと思うが、Summit to Seaなので基本下りね!(笑
アップダウンはあるが基本下り(素敵♫
出しゃばりすぎないとても控えめな看板が良い。
時には足首まで埋もれそうなフカフカ落ち葉のルートを歩く♫
ブナやヒメシャラの新緑がキラキラ光って美しい森。
森の中でテン泊したければマブシ嶺(コブシ嶺)から下った鞍部が良い。
倒れている一本木の道標。
他にも一本木の標識が複数回発見している。
どこがホントの一本木なのだろうか(笑
緩やかな登りをハイクアップ。
新緑の木漏れ日が快適で心地良い♫
15時40分、大きくえぐれた蛇抜けが通せん坊する。
ここもNTRCさんがしっかり整備してくださっている。
崩落地が複数回ある高リスクルートと
高巻きの安全な低リスクルートの案内がある(親切だ〜
高リスクルートには多数のロープがフィックスされているのだが
そのスペックをキチンと表記しているのがカッコイイ♫
雑なトラロープとはわけが違う(笑
コチビと老犬はまったりと低リスクな高巻きルートをハイクアップ♫
ほどなくして木組峠に到着。
昭文社の山地図にはここから南は記載なし!(笑うよね〜
ちなみに木組峠も水場が近いしフラットスペースが多いのでテン場敵地だ。
木組峠から東の光谷側に沢筋を5分ほど下れば水が湧いていた。
これはネット情報通りでラッキーだ。
ここでしっかり今夜と明日の分の水を確保した。
木組峠から15分ほどゲキ登りを直登すれば稜線に出る。
ゼーゼー!のハーハー!なのは言うまでもない(滝汗
そこから少し歩けば尾鷲市街と熊野灘が目視出来た!
ピークに「一二四」と刻まれた小さな石柱の付近。
「一二四」ピークから少し下った鞍部に平坦地を見つけ今宵の幕営地に決定した。
16時30分、本日の行動は終了。
行動時間は約5時間。 歩行距離は約11km。
稜線は風が吹き抜けているが鞍部は風もなく穏やかだ。
テントを設営すればソッコーで乾杯の儀を執り行う(笑
日が暮れるまでの、まったりタイムを楽しむ山時間♫
初夏の低山とはいえこの時期はまだダウンセーターが必須。
kumiちょの料理の邪魔をしながら、ちびりちびりとバーボンを楽しむ♫
まったり縦走なので久しぶりに白米を持参した。
なので飯盒も久しぶりだ。
やはり行動や時間に余裕のある縦走は楽しいよ。
生野菜が数種類♫
山中で味わう新鮮なサラダはサイコーです♫
今宵の真打登場!!!
自宅で仕込んできたkumiちょ特製の豚角煮がマイウー過ぎ♫
煮卵も含めて至福の山御飯だよ♫
カニの穴の出来た飯盒は合格点♫
蒸らし時間が秀逸でした。
夕刻、ガスが湧き出した。稜線から谷筋へと流れてゆく。
そんな風景をぼんやりと眺めるのも山での至福の時間。
夜の帳が降りた尾鷲道。
稜線からは尾鷲市街の灯りが見えた。
明日はあそこまで20km近く歩くのだ。
さて、翌日の天候は下り坂の予報。
えれぇこった縦走にならぬことを祈るばかりなり(笑
Sea to Summit ならぬ Summit to Seaはコンプリートできるのだろうか!?
登録:
コメントの投稿 (Atom)
まいど!
返信削除え~とこやな♪ 他のブログで見たことあるけどアプローチが大変やもんね。ここは。
白米うまそ~に出来てるやん。
テン場でゆっくり出来る時間に着くような余裕ある山行がええね。
とりあえず僕はこの界隈行くなら先に大杉谷へ行かなきゃ・・・(^_^;)
桃の木で小屋泊して余裕のよっちゃんでゆる~くピストンだけどね。
メディア忘れるわ、フライ忘れるわ、靴下忘れるわ・・・(汗)
もうメチャクチャやなww
翌日雨降れ~w
尾鷲はチヌ釣りで13年通ったけど..........
返信削除大台ヶ原から向こうへは一度も歩いた事無いんよね(~_~;)
確かR425やったかな尾鷲からの車での山間部抜け道!
そのR425の上を走ってる縦走路やんね!?
でも、好人ちゃんも書いてるけど時間に余裕のある縦走は少々重くても贅沢バージョンが良いよね!
それでなくても軽量化の時はしょぼいので我慢してるからね~
(^_-)
そうやそうや!
翌日はレインウェアが必要やで~
好人ちゃん
返信削除まいど〜♫
尾鷲道は神仙平に負けへんくらい秘境感あるよ!
まあ、でも、どこの秘境もアプローチが長すぎだよねぇ
だから秘境やねん!ちゅーことやね(爆
白米はやっぱちゃんと飯盒で作らなあかんわ!(笑
大杉谷へ行くんやったら早く出発したら一番風呂に入れるで〜
ってか、3~4人で満員な風呂やから遅くなったら最悪やと思うよ!
忘れ物は・・・痴呆ブラザースやからなぁ!!!(笑
翌日・・・ムフフ♫
bp-totoちゃん
返信削除そうそう!
大昔は筏のチヌ釣りやってたよね〜(笑
国道425号線の上を走ってる縦走路で正解!
たまには、まったりと縦走したいというか、
ガッツリ!ガシガシ!10時間藪漕ぎとか絶対にやらへんし!!!
基本まったり縦走したいのが本音やからね(笑
翌日のレインウェアは登場!したのかな〜(笑
ゆったり、まったり山行き良いですね!!
返信削除kumiちゃんのお料理は相変わらず、美味しそう。
私もそんな奥さんが欲しいって何時も思ってしまいます!!
かっちゃん、めっちゃ幸せですよね(#^.^#)
移動時間が長いのはかなりしんどいのかなぁ〜って見てたけど
まったり山行なら大丈夫かな??
kakaちゃん
返信削除藪漕ぎ10時間に比べたらもう天国やで(笑
kakaちゃんもたまにはゆったりまったり縦走しなはれ!
自慢やないけどほんまkumiちょの料理はマイウーです♫
休みが合えばなんぼでも美味いもんテン泊ジョインするねんけどね〜
でも電車バスの移動時間が長いのはやっぱ苦痛やわ!
帰りは行きの1.5倍もかかってさらにしんどかったよ(笑
あの鉄鍋X2担いで尾鷲まで?行商かっ^^;
返信削除なんだかんだ言って、katsuさん、まだまだパワーありますわん^^
もう10日ほど後だったら、シロヤシオとなんちゃらツツジが
紅白絨毯で迎えてくれたかと思いますが、まぁ山は一期一会
行くぞっ!って行った時の山との出会いが全てですから。。。
白サコの案内板を過ぎたら迷うところ無いかと思いますが
たぶん地倉山への尾根を、西方のP1402へ逸れたのかと
ま、偉そうに言ってますが私も何度歩いてても常に大台の
位置を目視しながらでないと、ついつい違う方向へ
行きそうになりまする
さて、翌日は嵐の中、チヌの爆釣シーンが待ってるのでしょうか
(って、なんでやねーん^^;)
スロトレさん
返信削除ゆったりまったりな縦走ならパッキングウェイトもあまり気になりません♫
スピードやロングを意識するとあれこれ持ち物も我慢します(笑
シロヤシオは咲き始めていましたよ(紅白絨毯には遠かったですが・・・
山は一期一会ってまさにその通りですね〜入山した時の山が全てですからね!
普通に歩いていたらまず迷うことはないと感じました。
無理から尾根に上がったりしたのがミステイクでした(笑
でも最近は電子デバイスのおかげで不安無く歩けてしまうのが逆に怖くも感じます。
次回は紅葉の頃に歩いてみたいと思いました。
で、翌日の尾鷲でチヌ爆釣なシーンが!!!
あったら、ビビるよね〜(笑