2013/05/09
Wandering Mt.Sanrei / final day
20130428sun - 29mon 「四国の背骨を歩く旅・下山日」
夜半に聞こえる鹿の鳴声。幕の側を歩く鹿の足音や息遣い。
午前四時。満天の星空の下で聞こえる山の鼓動は命の音色。
吹き抜ける風の嘶きも無く静かな黎明を迎える白髪の笹原。
薄雲の広がった柔らかな夜明けは名残を惜しむ昨夜の月光。
温かな朝粥でゆっくりと身体を目覚めさせる今日の始まり。
物部川の源流域であり高知県と徳島県の県境でもある三嶺。
高知では「さんれい」と呼び、徳島では「みうね」と呼ぶ。
僕が四国で一番好きな場所。また会いに来れた卯月の休日。
薄く広がった雲の下にモルゲンロートは現れなかった。
柔らかな春の朝陽に包まれてゆったりまったり白髪避難小屋のテン場を出発。
テン場から西へ10分も登ると白髪山の分岐に出る。
剣山から西へ向かっていた縦走路はこの分岐から進路を北へとる。
韮生越(にろうごえ)までは緩やかな下りが続く。
韮生越は、さおりが原、堂床キャンンプ場、光石登山口への分岐。
韮生越の鞍部から緩やかな登りを20分程でカヤハゲ(東熊山)に到着。
カヤハゲからは北側正面にまるで王冠のような頂を見せる三嶺が横たわる。
カヤハゲにもテン泊適地な平坦スペースがある。
水場は無いが三嶺の威風堂々とした雄姿を肴に一献もいいだろうなぁ(笑
カヤハゲから一旦下り三嶺への最後の急登に取り付く。
三嶺ピークの西側には崩壊斜面の青ザレが確認できる。
天狗岩が近づいてきた。その天狗岩の上でショートレスト。
北から吹いてゆく風が汗ばんだ身体をクールダウンしてくれる。
クサリ場と急登を過ぎれば三嶺の頂はぐっと近づく。
三嶺から剣山へ縦走するハイカーともすれ違う。
三嶺の南斜面には鹿除けの防護ネットが延々と続いている。
そのネットに角を絡ませご臨終になっている鹿も目にする。
木々を食い荒らし涸らす鹿は害獣として殺処分されてゆく。
三嶺も今や瀕死の重症だと訴える団体も少なくない。
だが鹿に責任は無い。行政の余りに的確ではない作業や方法も疑問符が付く。
真白なテキサスゲートの前でふと想う・・・
漸く辿り着いた三嶺の頂でフライングゲット♪(すでに古いか・・・
西側の尾根は大タオから西熊山、天狗塚へと続くたおやかな稜線。
次回はこのルートを歩き久保へ下山しよう♪
三嶺頂上から東側へ目を向ければ天空の草原が広がっている。
ミヤマクマザサや天然記念物であるコメツツジの群生地なのだ。
約3年ぶりの来訪になった頂から笹原の草原へ。
僕が四国で一番好きな場所をゆったりまったり歩を進める。
雲海が出た早朝は雲に浮かぶ島のように見える三嶺の笹原。
広くて清潔な三嶺避難小屋は二階建。
振返れば笹原の向こうに三嶺の頂♪
卯月の優しい微風が頬を撫でる♪
脳内を流れる音は Let it be ♪
縦走の御供にはZENの仙豆を是非どうぞ♪
笹原の中心で紺碧を見上げる。十二分に佇んでる感を心底味わう自分への幸せ。
笹原の最高のテン場でマットを広げ昼寝をする単独行の男性がいた。
羨ましい・・・次回は三嶺の笹原で昼寝も計画に入れようと誓った(笑
三嶺避難小屋前でゆったりレストしたら名頃へ下山開始。
ウグイスが自分の縄張りを主張するように盛んに鳴いていた池の畔。
名頃側のテキサスゲートからアウトサイドへ。
下りは左足の種子骨が痛む・・・
三嶺から2時間ほどで名頃の登山口に下山。
見ノ越まで戻るバスの時間までは名頃登山口駐車場の名物ワンコとシェスタ♪
小屋の木陰でkumiちょはマジで爆睡タイム(笑
こちらの名頃登山口駐車場名物の案山子さん達も御健在でした(笑
名頃から見ノ越までバスで戻ればラフォーレ剣山で汗を流す。
見ノ越駐車場から車で5分の温泉施設は超便利♪
2013GWの前半は海を渡り四国の背骨で素敵な縦走を堪能できた。
3年ぶりの三嶺も素直に嬉しかった。
三嶺は雪の頃にも是非足を運んでみたいなぁ♪
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教祖サマご一行に初めてお会いした四国の山の峰々は本当に素敵な場所ですね。梅雨入り前くらいには行ってみたいです。
返信削除テントはアライテントのドマドームライト2を買いました。
Let it beですか!最近ずっと通勤はビートルズを聞いていいます。「なるがまま」って在家信者のオイラには人間世界ではまだまだですが、一人で山の中にいるとそう思えるんですよね(^^ゞ
ゆうこりん@在家信者殿
返信削除去年初めて出会ったのも梅雨入り前の良く晴た初夏の日やったね♪
アライのドマドームライト2ってなかなかの高級テントやないですか!
前室が広くて山飯料理も腕の振るい概があるやないですか(笑
テン泊縦走が楽しみ♪楽しみ♪
山ではビートルズ各種が脳内でよく流れます。
中でもLet it beがやはり一番多いかな♪♪♪
教祖サマ
返信削除山笑うこの頃もいとよろしですね。
テントは教祖サマお薦めのテントじゃあなくてゴメンナサイ。
こちらだと店頭にあるのは人気商品か売れ筋になるんですよね。 高い買い物をしたので、どんどん使って行きたいです(^o^)丿
ワタクシは山では久石讓さんかサラ・ブライトマンのTime to say good-byeが定番です♪
ゆうこりん@在家信者殿
返信削除アライのドマドームライト2は人気もあるし、
よく考えられた出来のいいテントやと思います♪
確かにテントは高い買い物やから今年はガンガン使いましょう(笑
Time to say good-byeは素敵な曲やし好きですが、
荘厳すぎてヨーロッパアルプスを想像してしまいます(笑
教祖サマ
削除私にゃあ日本アルプス≒欧州アルプスじゃな(^_^;)
せぇでも、日本の山にゃあ やっぱり久石讓さんの曲が良く合うなぁ♪
テン泊縦走出来る体力がありゃあ大方の問題が解決されるんじゃけどなぁ
雲の平に行ってみたいもんじゃ。いつかは赤牛や水晶、薬師にも会ってみたいんじゃ(*^_^*)
(岡山弁でお送りしました^^ゞ)
ゆうこりん@在家信者殿
返信削除久石讓さんは天才だよね♪
でもね彼の音楽のスキルに匹敵するくらい、人としての分厚い暖かみのあるキャラが大好きです。
岡山や広島にも友人知人は多いので懐かしいイントネーションが聞こえました(笑
雲ノ平、行こうよ♪ 赤牛、行こうよ♪ 水晶、薬師もいいね♪
懐の深い北ア北部を近い将来楽しもうよ♪