Wandering North Alps 2012 GW / first day

20120428sat〜30mon　「燕で宴」

君は自身の事を時々残念に思う事は無いかい？
もし君が自身の事を一切残念に思う事が無い人物なら、君と仲良くなることはないだろう。
そうだよ。君の言う通りさ。・・・僕は人として残念な部分が多すぎるからね。

そうさ。つい最近の決め事だったはずさ。・・・二日酔いでは入山しないって。
山のリスクヘッジの話は何処へ消えたのだろうか？
濃厚な酒臭の帯を漂わせながら北アルプス三大急登を登る馬鹿はいないだろう。
澄み渡る紺碧の下、急登に響き渡る迷惑千万な嗚咽の嵐。　あぁホントに残念な人だ・・・。

それでも僕は登る。合戦尾根を目指し登る。第一ベンチまでに何人に追い越されただろう。
第二ベンチから第三ベンチまでに何人に追い越されただろう。
富士見ベンチから合戦小屋までに何人に追い越されただろう。
25kg歩荷での酔拳的スピードキングになりたいと想いながら壊れた僕は登る。

まあ、そんな事はどうでもいいさ。今回は特別素敵ななミッションがあったのだから。
ヤマボン＆クラウドナインの小姑的老犬一号二号が超爽やかな快適なスピードでとジョインする入山。
山より宴のセッションは出来たのかな♪　起床遭難も無く縦走できたのかな♪

その男、二日酔いもなんのその。アイゼンを蹴り込み、ストックで攀じ登る。
気合いとか根性とかで行動できる世代は強いのだと勝手に信じている愚か者が一人（笑
富士見ベンチ手前であっさりと、Uちゃん＆きょこちゃんに発見していただけました♪

グダグダで遅れがちな二日酔い泥酔店長がようやく合戦小屋に到着。
daiちゃん、kkちゃん、Uちゃん、きょこちゃん、ありがとうね♪
「腰までのラッセルが延々大変やったで！」とか「ダブルアックスでの登攀が大変やったで！」とか、
老犬一号の意味不明な釈明の弁をお許しあれ（笑

まだ雪に半分埋もれた合戦小屋もGWにはオープンしている。
レディーkkは早速女将に変身してdaiちゃんは客引きかな？（笑
その横で爽やかな若者が二名。素敵な笑顔を作ってくれました♪

表銀座のたおやかな稜線が見えてきました。
燕山荘が見えてからが遠い遠い・・・（汗
数年前に登った時は楽にハイクアップできた記憶しか無いのだが・・・（笑

kumi長も今回はデカザックで頑張ってもらいました。
まあ、中身は二人分の厳冬期用シュラフと着替えくらいですがね。
kumi長の場合サイズがコチビなので50リットルザックを担ぐと、後からは頭が見えません（笑

二日酔いの泥酔店長より先に燕山荘に到着した四名は雪のテン場整地を始めてくれていました。
僕ら二人が到着すればソッコーで乾杯します。えぇ、このための登山ですから（笑

その後はスノーショベルでサクサク整地。五人で三個のスノーショベル。
快適なテン場を作るため順番に労働します。
後の一人は現場監督に徹するらしい。もちろん誰も反抗しない（できない）（笑
えぇ、最高責任者兼任現場監督はあの人（レディーkk）でしょ！（汗

一等地のテン場にそれぞれの今宵の我家が完成〜♪
快適スペースをよりよく過ごすため六人の食卓（スノーテーブル）なども製作♪

雲一つない紺碧のテン場。なにも言う事はない。全てが満足な時間。
燕山荘スタッフの接客業としてのスキルは相変わらずピカイチ♪
赤沼さん・・・流石です。脱帽です。大好きです（笑

テント設営後は燕山荘でランチ＆乾杯タイム♪
僕たちの依存症ペースに爽やかな二人は戸惑いを覚えていないか心配・・・などしない！（笑
今回はビール歩荷は無し。大人としてお金で解決する方向での入山計画であった♪

赤、緑、黄色、カラフルな花が咲いたGWの燕岳。
風もほとんど無くこの時期の条件としては最高の時間を過ごす。

ドラマチックトーンなフィルターで南から北に向けて順に撮影。
燕岳テン場は槍ヶ岳から北側の北アルプスを一望できる素敵な場所♪

明日、歩く予定の大天井岳方面の表銀座縦走コースがクッキリ見渡せる。
無雪期なら中房温泉から大天井岳まではサクッと一日で縦走できる。
超健脚な方は中房温泉から常念岳テン場まで行っちゃうってさ〜（無雪期限定！

晩飯前に燕岳までサクッとピークハントしようね〜と、Uちゃん、きょこちゃん、kumi長の会話。

「あっ私、寝不足だから少し昼寝するわ〜」と、レディーkk。
「わし、いっぺん行ってるし、も〜え〜わ〜」と、daiちゃん。

で、引率の先生は泥酔店長に決定した訳であって・・・何回目やろ・・・燕岳（笑

四人で山座同定遊びをしながら白馬から剣岳までの北アルプス北部に思いを馳せる。
夏期には縦走できても、この時期の北アルプス北部はまだ厳しい世界だもんねぇ。

さて四人がテン場に戻ればボチボチ今宵も「山より宴」が始まります（笑
無尽蔵かと思われるような肉や新鮮野菜や乾燥野菜をアレンジしながら、
kumi長の腕の見せ所が続くのであった♪　←食材歩荷はもちろん僕であった（汗

宴セッションは続く。daiちゃん特製豚汁とか宴の食材には事欠かないボリューム♪
スノーテーブルで騒ぎ、燕山荘自炊テーブルで騒ぎ、夜の帳を迎えるのであった。

鷲羽岳方面に沈む夕日を撮影する。刻一刻と変化する3000m級の稜線の色を楽しむ時間。
雑踏な下界では絶対に味わうことのない素敵な数分間のショータイム。
仲間に恵まれ、天候に恵まれ、食にも酒にも恵まれ・・・今宵も予定通り酔っ払いコンプリート♪

さて、明日は常念岳まで縦走予定♪
GW北アルプス縦走コンプリートに向けてハプニングを乗り越えて行けるのか！？