2012/05/20

Wandering Kohechi 2012 GW / first day


20120504 fri〜06 sun 熊野古道・小辺路縦走「始まりは霧雨」

二年前の神無月に縦走した小辺路。いにしえの修験道をGW後半に再訪。
高野山から熊野本宮大社までの縦走路は約70kmに及ぶ。
伯母子峠、三浦峠、果無峠と大きな峠を三つ越えてゆく熊野三山への参詣道。

ゴールデンウィークの雑踏を泳ぐようにぬける高野山の寺町。
高野山千手院からトレランなら一泊二日。テント泊縦走なら二泊三日。
集落ごとに在る民宿泊なら三泊四日。
自身の趣味と体力を考慮しながら歩き方は幾らでもある。

前回は紅葉を堪能できた。今回は新緑の季節を胸いっぱいに感じればと入山。
それに何と言っても早朝の果無集落の素敵な雰囲気の中に相方も佇んでほしかった。
多様な山遊びの中で、やはり僕はスルーハイクが最も好きなのだと改めて感じた三日間。



初日は高野山千手院から伯母子峠までの24kmの古道を歩く旅。
僕のザックは23kg。kumi長のザックは10kg程。互いにいい感じでスタートする。
薄峠まで緩やかな登りが続き、その後は赤い鉄橋までシングルトラックの下りが続く。


トレランには最高の落ち葉フカフカなジェットコースターシングルトラックが続く♪
大滝集落では民家の横をトレイル通っている。
四阿やトイレもあるのでレストしよう♪


その後は少し興醒めなアスファルト歩きが続く高野龍神スカイライン。
野迫川村分岐を過ぎ水ヶ峰分岐を目指す。



標高にすれば小さなup and downがボディーブローのように効いてくる。
時折、去年の天災の傷跡を横切りながら先へ進む。
雨は上がり、霧雨が少し残る程度。
幽玄な景色を楽しむように心がける上り道(汗




下記の写真の場所で迷う人がいるそうな・・・。
アスファルト道直進はNG。木の階段を上に登るのもNG。
左へ下る登山道をチョイスしましょう!(簡単なのだが・・・


林道タイノ原線をユルリと下ってゆけば本日最後の集落「大股」が現れる。
民宿泊縦走ハイカーの初日のゴールは「大股」。



前回はここ大股で燃えるような紅葉を堪能できた。
今回は山桜と新緑が迎えてくれました♪
北股川の清流にも癒される一時。




大股にある本日唯一の自販機ポイント。
残念ながらプシュッ!は売ってません(笑
水洗トイレもあるので女子も安心です。


大股の民家を抜けて石仏に和み萱小屋跡からは本日ラストの激登りが待っている。
大股集落から伯母子岳分岐までの二時間弱が初日の核心部だろうか。




炭焼き小屋風の私設避難小屋。
この日はオーナーの方々が寛いでおられました。
この小屋の裏には水場があります。いつでもこんこんと湧いています。


伯母子岳分岐まで来れば今宵のお宿まであと僅か♪
緩やかな登りをラストスパート♪
ここまでの登りで一箇所だけ迂回路があったが通行に問題は無し。


ガスの中、展望もないし、僕たちピークハンターじゃないし♪
山頂は当然踏みませんよ(笑
いちおう「キャイン!」って言っておきましたから(爆


この程度の崩落箇所は何度も見かけた。
天災の傷跡はまだまだ癒えてはいない。
滑落しないように慎重にスタコラサッサと通過しよう。


午前九時半に千手院を出発して午後四時に今宵のお宿に到着。
up and downな24kmの縦走路をレスト込みで6時間半なら良しとしよう(笑
kumi長やや疲労困憊気味・・・(汗


担ぎ上げたエビスで乾杯! kumi長は相変わらず手際よくサクサク料理中♪
外にテントが一張り。小屋内は全員で最終的に六名。僕ら以外は全て単独行者。
六名のうちで夜の帳が降りた最後にやってきた単独行者にビックリした!


二年前のGWに吉野から熊野まで大峰奥駆縦走した時に楊子宿のテン場で出会った男性。
その彼が現れた。暗い避難小屋の中で最初は疑心暗鬼だったが、特徴ある声を覚えていた。
声をかければその男性もビックリ!こんな偶然もあるのだなぁと互いに感心した夜♪


他にも単独行者は多種多様。来年は大峰奥駆にチャレンジしたいという男性がいたり。
宮崎からフラリと旅しに来た社会人一年生の男性いたり。←(棒ラーメン美味かったか!?)
楽しい単独行者ばかりで素敵な避難小屋の一夜を過ごせました♪

さて僕達の今宵のディナーは勿論kumi長のスペシャル定食。
炭水化物、タンパク質、脂質、野菜、山でこそバランスよく摂りましょう♪


雨は上がり、強風は去り黎明を迎える伯母子峠。
あした天気になあれ♪

4 件のコメント:

  1. 2009年7月4日、高野山から伯母子岳をピストンしました。
    トレラン始めたばかりで、膝の痛みに耐え、おサルの大群にも遭遇し、
    帰還した時は、涙でた思いがあります^_^;

    小辺路はアップダウンが厳しいですね、
    山里を通り過ぎるし、大峯とはまた違う熊野古道の味わいですね:-)

    返信削除
  2. jyd nikkorさん

    おサルの大群に遭遇って貴重な体験ですよね(笑

    確かに小辺路のアップダウンは大峰のそれとはまた違いますね。
    順に集落を通り抜けてゆくのも大峰とは違い趣がありますね。
    大峰ほど宗教色は強くなく旅籠跡も多いので、
    参拝や生活道としての役割が昔から大きかったのでしょうね♪

    返信削除
  3. 待ってました!これが例のお遍路レポですね^_^
    新緑も渓谷美も霧のかかる森もいいですね~。
    それと、うぅ~やっぱり山でお米炊くのっていいですね♪
    この前kumi長に炊いたごはんを頂いて、改めて思いました。
    モリモリ食べたら翌日のパワーにもなるし!
    つづきも楽しみです☆

    返信削除
  4. きょこちゃん

    今年は是非!
    きょこちゃんも山で飯盒やってみましょうね♪

    小辺路の新緑も素晴らしかったのですが、
    色々とアクシデントもありました(笑
    壊れたり落ちたりしております(爆

    返信削除