2015/09/27

Endless Summer / Chapter One


20150919sat - 22tue 最果てのうるま・第一章

波照間島は「果てのウルマ(珊瑚礁)の島」を語源とする。
日本最南端の有人島であり、季節によっては南十字星も見られる島。
独特の青い輝きを放つ波照間の海の色は“ハテルマブルー”とも称される。

僕達は宿と飛行機だけ予約して細かな計画は立てずに波照間に上陸した。
バックパックの中にはシュノーケリング道具と釣竿とルアー。
それに読みたかった小説を一冊。それ以外に何も必要としない旅。

海流の中の島々で泳ぎ疲れたら木陰で読書とシェスタ。
夕方になれば大物を狙って釣りをして、夜は宿でゆんたく。
海まで真っすぐの道を自転車こいで南海の楽園を謳歌する旅。



ピーチエアで関空から石垣島まで2時間半ほど。
台北行くのと大差ない飛行時間。さすが日本最南端。


石垣空港からは東バスで石垣港まで半時間。
石垣港からは安栄観光の高速船で波照間港まで1時間ほど。


早朝に自宅を出発して昼過ぎには日本最南端の有人島に到着した。
波照間港には宿の送迎車が十数台ほど停車していた。


波照間島・初上陸のお宿は「はこな旅館」
オープンしてちょうど2年が経った波照間では最も新しい宿だ。


波照間島出身のオーナーと東京出身の奥さん二人で切り盛りする宿。
お洒落な琉球畳が敷かれた平屋の客室は三部屋のみ。

二人で賄える限度を三部屋にしたという。
潔い発想は居心地の良い空間を生む。


チェックインが済めばレンタサイクルで憧れのニシ浜へ向かう。
実は20年くらい前から憧れ続けた波照間のニシ浜なのだ。


登山を始めたがためにプライオリティーが低くなってしまっていた波照間。
約20年の月日を経てようやくハテルマブルーの浜に佇むことができた。


軽く泳いだらシャワーを浴びて島内散策のサイクリングに出かける。

20年前はメチャクチャ憧れていたゲストハウス「たましろ」を発見!
ホテルや旅館が無かった時代はゲストハウス的民泊のみだった。
ほぼプライベートの無い大部屋雑魚寝でムカデ等の虫も普通に這う室内。

毎夜、毎夜の自己紹介から始まるバックパッカー達のゆんたく。
食いきれない者が大半のメガ盛りな晩飯。
現地の泡盛にバックパッカー達は順番に潰れてゆく南国の夜。

20年前なら絶対に「たましろ」を宿に選んだであろう。
でもね、この歳になるとさ・・・線引きしたくなるんだよ・・・不思議とね。


こちらも憧れだった酒造メーカー「泡波」
昔は多少也とも内地へ出回った時期もあったようだが今は聞かない。
今となっては幻の泡盛メーカーとなった。
「泡波」は全て島内で消費されてしまうようだ。
観光客用に小さな小瓶は時々島内の売店で売られているようだ。


日本最南端の郵便局。
昔々の郵政省のコマーシャルにあったような・・・


こんな感じの民家に郵便局のバイクがやってきて郵便をお婆に届ける風景。
三線を奏でる光景や子供達がはしゃぐ光景もあったような・・・


昼間でも開いている売店で久しぶりのオリオンをプシュッ!とな(笑
こっち方面で飲むとホント美味しく感じるのよね〜♫


島の中心街の標高は約40mほど。
そこから緩やかに下ってゆくアスファルト道を海へ向かう。


波照間ではニシ浜以外はすべて遊泳禁止となっている。
ちなみにテン泊(キャンプ)も禁止なのだ。


それでもオウンリスクで泳げるビーチは少しだけある。


その一つがペムチー浜だ。
島内外周道路から浜へ降りるポイントには小さな看板がある。
そしてプチジャングルを抜けてゆく。


二人は浜へ降り立つ。
左を見る・・・そして右を見る・・・ 誰もいない・・・


ニシ浜には多くの観光客が泳いでいるのにここは誰もいない。
まさに二人だけのプライベートビーチだ。


陽射しは真夏のそれだ。
だがオフショアの風は、まとわりつかず苦痛を覚える事は無かった。
日陰に入れば、ひんやりするくらい涼しく過ごせる。


小一時間ほどペムチー浜で戯れた後は来た道を戻る。


そしてサイクリングを続ける。
島内外周道路に平坦路は殆ど無い。
緩い傾斜のアップダウンの連続だ。


そしてやって来ました日本最南端の岬へ♫
高那崎は優しい横顔で迎えてくれた。


崖から見た水深は結構あると思うのだが透明度はハンパ無かった。


崖の高度感とか考えずギリでハシャグkumiちょ♫


で、取りあえず、お決まりのポイントは抑えておこうかと(笑


老犬はボルダリング、オンサイトだぜ(笑


エルメスマーク(H)の野良ヤギ ちゃん発見!


昼間の星空観測タワー。もちろんこれも日本最南端。


そして今は使われていない空港までサイクリング♫


フェンスの向こうの波照間空港。
当初の計画なら今年の10月から石垣〜波照間フライト復活だったのだが・・・
航行予定のジェット機の事故によりストップがかかった。
原因究明されるまで航路復活はお預けだろう・・・


いちおう波照間空港の復活準備は進められている。
ファミレスクラスの空港ターミナルだが(笑


反時計回りでの島内サイクリングを続ける。


波照間にもあった大きなプロペラ。
近くで聞く大きな音には恐怖すら感じる。


唯一の港に戻ると定期船が入港してきた。
ばいじま号だ。ばいとは南の意味。
なので、ばいじまとは南の島ということになる。



その後は宿近くのモンパの木(土産物屋)へ移動。


波照間の土産物屋といえば「モンパの木」
今も昔もド定番ショップなのだ。


モンパの木の店主の事を知ってる方は分かっているのだろう。
詳しくは書かないが店主の健康状態により、
モンパの木はあまり長く続かないのかもしれない・・・


宿(はこな旅館) に戻ればディナータイムの始まりだ♫


東京で料理の修業をしたオーナーのセンスは隙のない美味さを提供してくれる。


東京で修行している時に出会った奥様と「はこな旅館」 を開業した。
たった三部屋だけの旅館は連日満室が続いている。
波照間で静かに過ごしたい旅行者は以外に多いのだろう。


そして、ようやく、これまた、憧れだった「泡波」に辿り着いた(嬉々
宿や飲食店に卸される泡波の空瓶は全て回収要請が出ているのだそうだ。
このサイズの瓶を島外に持ち出すのは今や至難の業なのだ・・・


魚も肉も野菜も不満は一切無い。
ここが波照間だとは思えない上品な味付けに驚かされる。


今宵の僕達以外の宿泊客は関東からのスキューバダイビングの夫婦と
関西からのマラソン好きの女子二名。

程よい距離感でのゆんたくは丁寧な大人の時間を楽しんでるようでもある。


午後8時になると予約しておいた星空観測タワーへのバスが到着した。


大型天体望遠鏡は故障中なのだが星空ガイドのスキルの高い説明と、
星まで届きそうな高精度のレーザーポインターのお陰で参加した数十名は楽しめた。


冬の時期は波照間でも南十字星を観測出来る。

Manfrotto BefreeにXT-1を固定して30秒露光で天の川を撮影。
満点には程遠いがあれこれ次回に向けて反省点を見い出せたので良しとしよう(笑


新月から五日目の月光で撮影。
流れ星の軌跡が点々と確認できた。


宿に戻れば庭でゆんたくの続きが行われていた。
夜になれば海風も涼しい。

満天の星空を見上げながら至福の時間を堪能する。
アルコール度数30度の泡波が心地良い。

最近は酔っぱらうのも時短になってきた・・・
そして眠さを我慢することもなくなった。
ゆんたくを途中退席し眠りについた波照間の夜。

14 件のコメント:

  1. 南の島はやっぱイイな〜!

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  2. めっちゃキレイ〜!!!!
    波照間、行ったことがないから見てるだけで萌え萌えです(*^_^*)
    夕食のkumiちょの割れ目にも萌え萌え(*^_^*)
    はなこ旅館もめっちゃよさそう〜!
    さすがのナイスチョイスですな♪
    いつかは波照間に行ってみたいので、そのときは我らもはなこ旅館に泊まるぞよ!

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  3. こういうとこ誘ってや(笑)
    石垣に家族旅行で行った時に僕だけ星の撮影がしたくて
    波照間島に渡ろうとしたら「宿予約してない方は入島出来ません」って・・・
    まさに行こうとしてた星空観測タワーです(^o^)
    西表島の近くにサンゴで出来た小さな島があるねん。バラス島ってとこ。
    そこは漁船をチャーターせな行かれへんとこやったけどいいとこやったよ。
    旅行中は台風が来なくて良かったね。
    ほんま、え~な。 淡路島でええから泊まりでいきたいわ・・・

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  4. daiちゃん

    ええこと、教えたろか!
    南の島はなあ、急登も滑落も雪崩も吹雪も無いねん。
    な! めっちゃいいやろ?

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  5. kkたん

    波照間ええとこ一度はおいで〜♫

    ほんでな、kkたん。
    さすがのkumiちょも割れ目は公開せーへんでぇ(汗
    メイビー、言いたかったことは「谷間」やろ?(笑
    有能エディターがNGワードはあきまへんで〜♫
    谷間はコチビのサービスカットということで☆

    はこな旅館はムーチョお勧めです!
    オモロいご主人は自分の事を「アル中ハイマー」やねん!
    と、キッパリ言うてはりましたわ〜(笑
    なんか同じ匂いを感じたあるよ・・・

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  6. 好人ちゃん

    次回は誘うから一緒に行こか〜(笑
    波照間はキャンプ禁止やから宿の予約無しではNGなんやろね!
    バラス島って知らんかったからググったら凄いとこやね〜
    これはまた死ぬまでに行きたいとこ候補が増えてしもたわ〜(笑
    台風21号が一週間早かったら完璧アウトやったよ!
    ってか本日の波照間の最大瞬間風速57mやて〜(滝汗
    どこか泊まりで行って星空撮影教えてちょーだいな!

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  7. あっか〜ん、W目もT間も区別つかん、アル中ハイマーですわ(=_=)
    せやせや、谷間じゃ、谷間www
    はなこ旅館に依存症治療に行かねば(?_?)
    私も同じ匂いを感じるあるよ・・・

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  8. KKたん

    パイオツとコカンの違いを理解していただいたようで(笑
    お宅の馬車馬バッタも含めてアル中ハイマーの治療に行かなあかんな〜
    はこな旅館で長期療養生活せなあかんで〜(笑
    いやほんま、皆、臭い臭い同じ匂いがしよるわ♫

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  9. 白山テン泊縦走よりえかったかもね、こんな色の海
    なかなか見れないもん。なのに、なんなの?
    W目とかT間とか、全然理解不能なシモーネばかり
    おかげで、朝から何度も読み返したよぅ
    やっと意味分かって(・∀・)キュンキュン
    続編はW目も大公開?
    うふふふっ

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  10. 酒池肉林@スロトレさん

    ハテルマブルーはめっちゃ素敵でした!
    この色は他では滅多にないでしょうね〜

    kkたんのW目話はツッコミどころかなと思いまして(笑
    朝から何度も読み返していただき恐縮です(笑
    ではまたkumiちょのT間シリーズ続編考えておきます(笑

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  11. かっちゃん、ほんまゴメン。
    割れ目はないやろ〜(笑)
    キッチリ正しい日本語を教えますたorz

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  12. daiちゃん

    そこへ正座して聞いてくれるか!!!

    基本な・・・おもろかったらええねん(笑
    ナチュラルでもボケてくれる人がおったら嬉しいのよ(爆

    キッチリ正しいボケ方を精進してや〜orz

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