2014/03/26

feel a pain


2014 march 「人事を尽くして天命を待つ」

猫は元来狩猟動物であり本能的に痛みを隠すようプログラムされている。
弱った動物は真っ先に他の肉食獣の餌食となるからだ。
太古の昔よりDNAに刻み込まれた本能は進化や交雑の過程でも消えなかった。
痛みの自覚作用を制御するために脳内エンドルフィンが分泌されるという。

我家の王子も多分同様なのだろう。そんな根性があるようには思えないが・・・
痛みのサインをもっと早く解ってあげなければいけなかった。
体重も全盛期の半分以下になり通院が続く。飼い主失格だと痛感する。
下痢や嘔吐が続くようになってからでは遅かったのではないだろうか。

後悔も懺悔も後ですればいい。今は出来ることをなんだってやればいい。
山は逃げない。今は病魔から守ってやることが最優先事項なんだ。
カロはね、きっと信じて託してくれているんだと思う。その勇気は裏切れない。
可能な限り痛みや苦しみの少ない晩年にしてやりたいと思う今日この頃。




2013年7月15日には3.7kgあった体重が
今年の2月頃から嘔吐や下痢の頻度が多くなり
2014年3月8日には2.0kgまで落ちていた。
症状の改善はなく3月15日には1.8kgまで落ちてしまった。
まさに骨皮筋右衛門というか、即身成仏まっしぐら状態だった。

数回の血液検査をした。多岐に渡る項目をチェックしてもらった。
超音波(エコー)のよる内蔵の検査もした。
肝臓、膵臓、脾臓、腎臓、胃に腸と何十枚もの写真を見せられた。

膵炎、胆管炎、腸炎、リンパ腫、甲状腺機能亢進症などが疑われた。
内蔵の組織を針で採取し顕微鏡で調べる病理検査もした。


僕達は腹を決めた。だからいろんな事をキャンセルした。
実際にキャンセルしたものや、自分の気持ちをキャンセルしたものまで
多岐に渡るキャンセルをした。カロを見守るために。

さらに詳しく調べてもらうためにおこなった血液科学検査の結果
甲状腺機能亢進症の疑いは無くなった。
白血球数は変わらず高いため膵炎、腸炎の数値は高い。
だが悪性腫瘍の数値は高くなく現段階では安心してよさそうだ。


その後、処方された抗生物質が効いてきたのか下痢は改善され
嘔吐の回数は極端に減った。
2014年3月26日には2.2kgまで体重は増えて来た。

現在の処方薬で2〜3週間様子をみる診断となった。
もちろん随時血液検査をして数値のチェックは怠らない。
これで数値や症状が改善し体重が増加傾向をたどればオッケーだが、
症状が後戻りしたり体重が増えない場合は
麻酔&メスによる開腹手術が待っている。


患部を目視で確認しその一部を切り取り細胞診が行われる。
腹腔鏡手術は開腹しないぶん効率が悪く麻酔の時間が長くなるという。
そんなリスクが増えるためドクターは開腹生検を勧めている。
その場合は3〜5日の入院が必要になるという。
退院後も数日間のエリザベスカラーは必須だろう。


現在は最悪の状態ではないので少し安堵している今日この頃。
ポジティブシンキングで見守っていこうと思う。

8 件のコメント:

  1. なんちゅう可愛らしぃ表情・・・
    家族やもんね、月並みで申し訳ないけど、頑張ってください
    しばらくは脳内登山で我慢我慢、大丈夫katsuさんなら大丈夫w
    あ、笹本、今一度読んでみますね

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  2. 老犬“山より宴より…”2号2014/03/28 10:21:00

    暴君カロたんも、幼少の頃は天使やったんやね。
    ムーチョかわいいぜ☆
    今日も明日も明後日も、
    松尾様に祈ることしかボクにはできまへん…orz
    切に、猫又にならんことを!

    カロたん、
    おっちゃんがな、またカップスープの素を
    こっそり絨毯に落としたるさかいに。
    でも、塩分多いさかいに、ちょっとだけやで〜
    とーちゃんとかーちゃんには内緒やで〜

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  3. なんともコメントしようが無いんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    テーブルの下で猫じゃらしで散々戦って負けを認めて去っていき遠目から睨みを利かせ!
    僕の近くを通る時は・・・・・・・・・・・・・・・・
    少し背中を上げて警戒心バリバリで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    カロの体力とお二人の尽力が全てです。

    陰ながら元気になる事祈っております。

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  4. スロトレさん

    ありがとうございます。
    誰かて赤ちゃんの時は可愛いもんでんなぁ・・・
    スロさんが思うほど僕は根性無いので不安です(笑
    笹本、無理せんと暇な時に一気にお願いします☆

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  5. 老犬@物欲大魔神2号ちゃん

    おおきに♪おおきに♪
    毎夜毎夜、松尾はんに祈っといておくれやす〜
    カロたんがもし猫又になっってもーたら
    名古屋でも北アでも一っ飛びやがな(笑

    >カロたん、
    >とーちゃんとかーちゃんには内緒やで〜

    了解やでぇ〜 目ぇ、つぶっといたるさかいなぁ(爆

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  6. えれぇこった1号ちゃん

    いやほんまに、あの頃は戦ってたよね〜(笑
    カロの天敵状態やったもんねぇ
    今じゃ、楽しかった思い出やわ〜♪

    てか、まだ終わったわけやないんで(汗
    元気になったらまたバリバリ遊んでやってくださいな☆

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  7. 経験してわかったことは
    なにを選択して、なにをしてあげたとしても
    必ず後悔は残ります。
    だけど決して自分たちを責めることはないんだと思います。
    そのとき出来るベストを尽くした・・・それでいいんじゃないかな、と。

    大丈夫。
    カロタンはすべてわかっています。
    ふたりが自分にかけてくれてる愛情の大きさも。
    そして自分の運命を、甘んじて受け入れているんです。
    わたしたちが思っている以上に器がデカイ生きモノなのよ、彼らは。

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  8. mie@マザーさん

    どんなことだってそうですけど、経験値って大きいですね
    深いですよ mieさんの言葉が・・・
    まだ終わったわけじゃないし全然プラス思考なんですが
    いつの日か・・・もしもの時は心のよりどころにしたいと思います。
    おおきに です。

    >そして自分の運命を、甘んじて受け入れているんです。
    >わたしたちが思っている以上に器がデカイ生きモノなのよ、彼らは。

    うぅむ・・・泣きそうやぁ・・・

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