20130724sat - 25sun 深い森に抱かれて眠る
自己嫌悪な失敗北岳以降は仕事も忙しく週末の連休が手に入らない。
連休が取れなければヒルバーグのシェイクダウンもできないことになる。
そこで仕事をちゃっちゃと片付けた土曜日の昼過ぎダッシュでハンドルを北へ向けた。
ヒルバーグ・カブトムシ・・・じゃなかったよな・・・
ヒルバーグ・家畜人ヤプー・・・でもなかったよな・・・
ヒルバーグ・ヤヌー・・・だったかな・・・英語圏ならジャヌーだね
近畿地方の最深部である京都北山の美山・芦生の森イブニングハイクだ。
梅雨明け後は毎年恒例にしていたナイトハイクをトワイライトに変更した。
昨年の通りすがりさんのコメントは真摯に受け止め京大演習林に入山した。
美山かやぶきの里を通り過ぎ京大の芦生研究林のある須後から入山。
ここは京大の私有地。ルールを守り入山届けを提出しよう。
夕方の早い時間帯に入山。
辛うじて陽のあるうちにテン場である長治谷作業小屋へ辿り着く予定。
内杉谷川沿いの林道をハイクアップを始めて約1時間でいつもの水場に到着。
この日も湧き水がこんこんと溢れ出ていた。
京都北山と名前は涼しそうだが所詮1000m未満の低山。
夕方と言えどこの季節は滝汗ハイクが続く。
登山口から滝汗ハイクアップを約7km程で、けやき峠に辿り着く。
峠の手前は急な九十九折りが続くが登りもここまで。
けやき峠からは内杉線を中山方面へは緩い下りが最後まで続く優しい林道。
登山口の須後からサクサク歩けば3時間もかからずテン場の長治谷作業小屋に着ける。
お手軽ハイクアップでなんとか闇に包まれる前にダッシュでテントを設営。
ソッコーでプシュッ!と乾杯が始まる♪ この季節の森は蚊取り線香が必須!
静かな長治谷に珍しくテントが一張りあった。
夕食時には夜の帳が降り辺りはすっかりすっかり闇の中。
深く暗い森の中から無数の点滅する明かりがゆらりゆらりと舞い始めた。
なんとも心地良いゆらぎの様な飛翔は乱舞というより、
メロウでコンテンポラリーなダンスを眺める気分だ。
カメラの性能も腕もアレなので飛び交うホタルの写真は撮影しない。
甘いバーボンの香りと柔らかく美しく儚い光のダンスを楽しめた夜。
薄く雲がかかった夜空には新月へと向かう下弦の月が滲んで輝く。
遠くで鳴く鹿の声。優しい月光の下、深い森に抱かれて眠りに落ちた。
翌朝、東向きの長治谷に朝陽はなかった。
乳泊のベールが森を包み風のゆらぎもない静穏な黎明。
小雨こそ降らなかったが湿度の高い夜だった。朝も同様な状態が続いた。
アウター(フライ)の内側はしっかり結露が発生していたがインナー内は快適そのもの。
テント内の広さも手伝って二人でもかなり快適に過ごせるスペースだ。
エスパースに比べて若干天井が低いのが気になるがこれは慣れの問題だろう。
一般的なテントに比べてエスパースの天井はかなり高く設計されているからだ。
前室のジッパーは開けたままにして就寝したが弱い風が前室側からルーフベントカバーへ
抜けるのを感じられベンチレーションにも不満は感じなかった。
雨天だって広大な前室のジップを閉めればシューズを置いてテーブルを置いて
ガスバーナーを置いて食材を横に置いてゆったり調理できるだろう。
雨天時の縦走だってテント撤収も以外と楽かもしれない。
フックで止められたインナーをサクッと外して先にザックに収納する。
その次にまだペグダウンされたままのアウター(フライ)内に入り、
結露を速乾タオルで拭けばいい。次のテン場でも快適にテント設営できるだろう。
このヒルバーグ・カブトムシ♪ なかなか出来る子じゃないか♪
ちなみにガイラインとペグダウンの関係は今回のが正解(笑
朝食を済ませて早朝の森歩きを楽しむ。
橋を渡って三国峠方面へ行ってはいけない。まっすぐ上谷方面に進む事。
踏み跡を辿り野田畑湿原へと向い今度は橋を渡る。
幼虫から成虫へと変態途中のヒグラシに出会えた。
羽が乾き身体の色が変われば飛んでゆくのだろう。
今生を謳歌する盛夏の七日間が彼女にも始まろうとしている。
森を歩く。踏み跡があったりなかったり。
沢を歩く。徒渉したり流心を歩いたり。
そして森のアートはそこかしこにある。
今回も芦生の森のマザーツリーが待っていてくれた。
太くて大きなトチの巨木には圧倒される。
小猿がスイスイとツリークライミングの真似事を楽しむ。
また来年も遊びに来るから元気でいてほしいと願う。
マザーツリーから素敵な時間と空間を享受したいと願う。
数年前は生きていた巨木も今はその生涯を全うし新しい命の揺り籠となる。
苔むす倒木からトチの幼木がスクスクと育っている。
適度に空が見える快適な空間が広がる森。
僕はここ以上の原始の森を知らない。
トレースは無くても不安など感じない。
優しい沢を源頭部まで遡上すればいいのだから。
君の名前は知らない。
君の顔の前にレンズを近づけても微動だにしない君の根性が素敵だよ(笑
熊が冬眠できそうなウロを持ったトチノキは今年も健在♪
kimiちょは今年もトチのウロに遊んでもらいましたとさ♪
前にも後にも誰もいない静かな森歩き。
多くの谷筋が続く。そんな谷の一つがモンドリ谷。
なんだか心地いい響きの名前なんだよね。
杉尾峠の手前。沢の水が涸れれば源頭部は近い。
源頭部の湧水は沢になり由良川に注ぎ日本海へと旅をする。
杉尾峠まで来れば本日の登りも終り。
五波峠へと続く若丹国境尾根は途中まで破線も無いバリエーションルート。
一度林道に出て杉尾・権蔵線方向へ100mほど歩けば櫃倉谷の入口がある。
この時期はこの看板が無ければ進入路はかなり解り辛い。
櫃倉谷に降り立つまでは激下りの斜度が続く。
浅い沢を何度も徒渉を繰り返す。
水捌けの良いトレランシューズで快適に遊ぼう♪
安心して歩ける深い森歩きをあなたも是非♪
トレランでもハイキングでも楽しめるコースだから♪
今年も健在なスケキヨツリー♪
滝を大きく高巻きするパートもある。
トラロープのパートもあるのでちょっぴりご用心。
低山だって真夏だって構わない。
森の木陰と沢があれば涼しく心地良く歩けるから♪
坂谷の分岐を過ぎ中ノツボ谷と合流する横山峠でまったり最後のレスト♪
長治谷からは四時間と少しの森と沢の素敵なハイキングコース。
須後の芦生山の家まで戻れば本日もコンプリート。
また来年、遊んでもらおうと思う。
芦生の森は紅葉狩りだってスノーシューイングだってお勧めだよ♪
かっちゃん&kumiちょ、ヤヌー素敵すぎるっす!
返信削除いいな〜みんなヒルバーグテントお持ちで。。。
私も欲しくなっちゃったですヨ・・・
近々軽量テント買おうと思ってたんだけど・・・
延期してヒル貯金始めようかしら(笑
白山は延期(?)のようですが芦生の森も素敵な場所ですね。
ヒルバーグ・ヤプーのフィールドデビューは
返信削除素敵な森と戯れるクララ、いやアンナの絵がメルヘンちっくで
まるで未来世界「EHS(イース)」へ迷い込んだかのような・・・
ま、この辺りで。ね、麟一郎さん(誰やねん)w
きょこちゃん
返信削除ヤプーは、よろしおまっせ〜♪ オサレでっせ〜♪
きょこちゃんとこもヒル様貯金しなはれや〜
みんなでヒル様セッションするざーますわよん
ヒルバーグは加水分解せーへんらしいので一生モンやで〜
シングルウォールの軽量テントはその次にしまひょ☆
スロトレさん
返信削除じゃなかった・・・確かあなたは麟一郎さん・・・でしたよね
麟一郎さんのクララやアンナやドリスはお元気ですか?
芦生の森は未来世界EHSごっこよりもですねぇ
オニを操りホルモーごっこが似合いまつw
何と言っても京大青竜会の陣地ですから(なんのこっちゃ)
スロさんもいっぺん断末魔の叫び声を挙げてみませんか(笑)