2012/03/04

Snow Mountain Training / final day


20120225sat〜26sun 冬山安全登山教室 in 六呂師

厳冬期の岩稜帯で滑落しない保証はどこにもない。
斜度30度以上の斜面で雪崩に巻き込まれない保証はどこにもない。
広大なカルストや雪原でホワイトアウトに遭わない保証はどこにもない。

ならば誰だってリスクのある雪山に入らなければよいだけのことだ。
ほんの僅かでいい。冒険の無い人生なら僕は必要無いと考える。
リスクを少なくする事は只一つ。自身のスキルを向上させることだけ。

全ては自己責任とはいえ一切他人様に迷惑をかけないで済む話ではない。
遭難しないことが理想。だがもしもの時の判断や行動は机上では向上しない。
だから多様な経験値は己の選択肢を間違いなく増やしてくれる。

僕は君を助ける事が出来るだろうか。君は僕を信じて確保できるだろうか。
ギリギリの時に取捨選択できる術を少しでも多く持ちたいと思う。
基礎体力が必要なのは大前提。その刹那に絶対に諦めない強い心が欲しい。




朝食はリビング(メガライト)に集合♪
昨夜の猪鍋の残りにうどんをインして幸せな時間(笑
熱々のタンパク質&炭水化物で身体を芯から起こすこと。
今日一日真剣に行動出来るエネルギーを補給すること。


さあ朝飯食ったら撤収です。もちろん大量の空缶・空瓶はお持ち帰り。
六呂師高原キャンプグランドを後にして奥越高原青少年自然の家へ向う四人。


福井県山岳連盟指導委員会が主催する「冬山安全登山教室」に参加♪
そうです。 実はこの訓練のために福井まで来たのだから(笑

カメラ向けたら、じっとしていられない関西人気質って素敵・・・(笑


もちろんレディーkkも黙ってはいない。
daiちゃんに被ろうがお構いなしなゴーイングマイウェイな女王様ですから(滝汗


遭難対策協議会の理事(山岳救助活動現役バリバリな方)に指導していただき感謝♪
ホントありがたや〜なスキルたっぷりな山男の説明は適確で親切。


参加者はたしか24名ほど。主催者側が驚いたほどの盛況ぶり。
まあ予定の倍前後の参加者が集まったと推測します(笑
講師は3名。マンツーマンとはいきませんが先生方の指導力は流石〜♪


アイゼン装着が初めてな参加者も数名おられましたが殆どの受講者は雪山経験者ばかり。
「雪山そこそこ経験者組」と「雪山初心者組」に班分け。
「雪山そこそこ経験者組」に入れられている事をしった料理長は涙目(笑
事前登録時にdaiちゃんの判断だよん♪
「アカン!コワイ!めっちゃ緊張してきた!」とガクブルな料理長♪


アイゼン歩行からトラバースでの注意点など基本事項の後は早速「滑落停止訓練」。
参加者で女性はレディーkkとkumini料理長の二人だけ。
左脇があまい!右手が伸びすぎて制動が効かない!膝下を上げれていない!
先生の優しくも厳しい声が響きます。まあ一朝一夕にはいかないでしょう(笑


ひとしきり急斜面を滑落しながら回転しながら実技指導のオンパレード♪
午前中ラストの実技は雪洞掘り。
雪洞の入口は遭難時に風の侵入を極力防ぐために小さくすること。
最終的には大人四人がゆったり座れる高さとスペースを掘ります。
四人で協力して掘ること一時間と少しくらいかな?


初めてのお使いではないが初めての雪洞掘りに無心になって取組んだ四人は満足♪
もちろんランチは雪洞内でいただきました。


山もげらさんチームは屈強なメンズ四人で僕らの倍くらいの雪洞を掘ってたな〜。
うむむ・・・流石です。


まあ、別に意味は無いのですが・・・。
冬眠中の親子熊のように見えたような・・・見えなかったような・・・(笑
さて午後からの講習は雪が舞う中どんどん進む。
まずは雪山での支点(アンカー)の種類と用途の説明から始まりました。
スノーバーやデッドマンの利点等。意外と土嚢袋が役に立つ事が新発見♪


目紛るしく続く雪山教室に目が点状態のkumini料理長。
初体験の事ばかりが怒濤のスピードで説明され実技指導される。
把握納得する前に次の過程に進み、ややパニック状態かな・・・(笑


さて、お次は雪山でのビレイ(確保技術)の説明と実技指導。
スタンディングアックスビレイを先生指導の下、各自体験♪


確保技術には「腰がらみ」や「肩がらみ」等ビレイのパターンの多さに大変!(汗


レディーkkは何度かロープクライミングの経験があるが料理長は一度も無い。
初めてのロープワークが雪山では、ちょいと心労が大きかったようだ(笑


雪山教室は、まだまだあります(笑
雪崩に対する講習が始まる。雪中埋没訓練。いわゆる雪の中に埋めてしまう事ね♪


墓穴的なスペースを皆で掘り、頭(顔)の周りだけは空気層を設ける隙間を作る。
ヘルメットを装着しうつ伏せ状態でインしたら皆で雪を掛けガッツリ埋めてしまう(笑
その上に乗り登山靴でガンガン踏み固めてもオーケー。


深さ50〜60cmで埋まってしまったら全く身動きがとれないよう。
そこをゾンデ棒でグイグイ刺してゆきます。ゾンデ棒から感覚が伝わってくる。
雪は固い。人の身体は柔らかい。明確に判断できることに驚いた。


一連の実技指導が済めば埋没者をソッコーで雪を掘り救出(笑
ほとんどの雪が取り除かれて初めて埋没者は上半身を動かせるよう。


先生「他に埋まってみたい人はいませんか〜!?」

泥酔店長「kuminiもやってみれば〜?」
料理長「うん、やってみる〜♪」


ここにきて意外な度胸を見せる料理長(汗
あれだけパニクっていた雪山訓練の終盤戦で男前なところを見せました(笑
ゾンデ棒で容赦なくゴンゴン突かれたらしく、
それがこそばかったようで埋められながら爆笑だったらしい・・・。


先生「他に埋まってみたい人はいませんか〜!?」

レディーkk「めっちゃやるつもりやったけど、やっぱり止めとくわ〜・・・」
ホッパー「わし埋められたらパニックになりそうやから止めとくわ〜・・・」
泥酔店長「あのヘルメット小さすぎて頭に入らへんから止めとくわ〜・・・」


答えが解らない小学生が先生に当てられないように目線を下げるが如く(汗
ビビリンチョな三名は右手を上げる事はなかったという・・・(笑


春の雪解けの頃。救出に来てあげるからね〜♪


本日のラストはビーコンを使った埋没者発見救助訓練。
何名が何メートル先に、どの方角に埋まっているか指示してくれる。
今時のビーコンってとっても賢くなってるのね〜♪


埋められたビーコンの側まで来れば連続した電子音で知らせてくれる。
そこからは人力で探し掘り起こして終了♪

福井県山岳連盟指導委員会の皆様ありがとうございました。感謝な一日でした。


9時から15時までの6時間はとても有意義で新鮮な一日でした。
山遊びを続ける以上、講習会での経験は役に立つと考えます。
さて、我が呑兵衛山岳会「山より宴」。 次は何処へ・・・(笑

4 件のコメント:

  1. 本当に今回はとても有意義な講習でした。
    山で楽しく遊んでいくために絶対い必要なことですよね。
    指導していただいた方の「絶対にあきらめないで」という言葉も
    とても心に残っています・・・。

    酒は飲んでも飲まれるな、山にも吞まれるな!
    旅ガラス店長の出張開店の際は
    kumin料理長、皿洗いdai、バイトちんタロー、チーママいずみんとともにお供しますので、ご用命ください。
    今回もオソロシク楽しい時間をありがとうございました!
    ママkk

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  2. こりゃ良い勉強ですな!
    私も良い講習会探してみよぉ。

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  3. kk姫

    自分が知識の無いことは新鮮であり大切ですね。
    とても大切な事を学んだと思います。

    また居酒屋はどこでも開店しましょうね(笑
    愉快な仲間達がいる限り末永く続けますよ〜♪
    次回もオソロシク楽しい時間になることを願ってやみません(笑

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  4. バイトちんちゃん

    日曜日のルートロスターぶりには不安満開でした(笑
    店が無くなってるってコワイね・・・(爆
    おもろすぎる時間をありがとうね〜♪
    では「国道あがり」をよろしく!

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