2017/04/09

Islands in the Stream / Next story


20170331 fri -0403 mon 「台湾北方三島取材釣行記」

北方三島は台湾本島北東沖の東シナ海にあり、棉花嶼、花瓶嶼、彭佳嶼の三島からなる。
これらの島々の彭佳嶼が台湾の最北端であり、棉花嶼が最東端になる。
日本国領土である尖閣諸島までは棉花嶼から約100km程の距離しかない海域。

北方三島は風が常に強いため高木の生長には適さず、草原が主体の植生である。
この海域は良好な漁場となっており、希少種である海鳥の繁殖地でもある

花瓶嶼は基隆市の沖約32kmにあり、北方三島の中で最も小さい島である。
棉花嶼は基隆市の沖約42kmにあり、花瓶嶼とともに無人島である。
彭佳嶼は基隆市の沖約56kmにあり、北方三島の中で最大の島である。
三島の中で唯一の有人島で灯台も設置されている。



碧砂漁港から出船するのだが大型遊漁船の船足も遅く、
向い風とうねりの影響でポイントまでは3時間ほどかかる。


なお出船前には海岸巡防署(台湾の海上保安庁)に、僕達外国人はパスポート提出の義務がある。
また現地の台湾人も同様に身分証明書を提出しなければいけない。


これは中国大陸からの密入国などを防ぐ措置でもある。
逆に考えれば検査のない日本の海域(遊漁船)が、いかに無防備であるか。ということになる。


大型遊漁船の船底には15名程が寝られる簡易ベッドが設置されている。
お陰でポイントまでは熟睡できる。
就寝スペースは一人60cm×180cmほど確保できる。繁忙期の北アの山小屋程度。
下手に寝返り打ったら隣のオッさんとKISSしそうになる距離ね(汗


船足がさらに緩まる。ポイントに到着した。大海原は夜明け前。
漆黒の闇が支配する水平線に全知全能の光線が突き刺す黎明。


船尾には厨房のある豪華客船(笑) 乗組員のタガログ語メンズ2名が調理する。
朝食は台湾的朝粥で、ランチは台湾的麺類だった。
正直、不満は無くかなり美味いと感じるレベルであった。
具沢山でおかわり自由だしね♫ 船酔いの人は残念だけどね・・・


今回も仕事(取材)で台湾に出張となったのだが、忙しさが半端ない・・・
通常は契約している出版社が取材に同行するのが当たり前の世界。
メーカー社員がスチールとムービーとレコーダー抱えて乗船することは少ない(汗


エイ出版社ってご存知? 登山関係なら「ランドネ」とか「ピークス」ね。
メーカーとして取材をオファーしたのが遅すぎて、出版社スタッフ及びブレーンも一切NGだった。
ちなみに今回はSW(ソルトワールド)っていう海のルアー雑誌の取材。


台湾の遊漁船にはスパンカーが装着されていない。
なので、ジギングは片舷でのドテラ流しになる。


棉花嶼(めんかしょう)、彭佳嶼(ほうかしょう)、花瓶嶼(かびんしょう)は、
日本人がまず来ることのない海域。
北方三島を順番に実績のあるポイントを回るがヒットは少ない。
釣れてくる魚もビッグワンには程遠いフィッシュイーターばかりだ・・・


絶海の孤島はそのポテンシャルを垣間見せることすらしなかった・・・
日本から総勢4名のスタッフで出張を組んでこれでは寂しい限り・・・
ちなみに最初の画像は16名のうち台湾12名日本4名。
船長や乗組員は写っていない。


日本と台湾のエキスパート達は持てるスキルを最大限に発揮するのだが・・・
ビッグターゲットは微笑んではくれなかった・・・
スチールは300カット以上、ムービーは合計1時間以上回したのだが・・・
いわゆる遠征取材的には惨敗だったと言わざるえない釣果だった。


なぜか、希少種の縞ヤガラまでヒットしてくる始末・・・
ホント、潮が動いてないんだよねぇ・・・


台湾だって山ガールムーブメントが起こっている。
同じくして釣りガールムーブメントも流行っている。
山ガール同様に流行りで終わる釣りガールも多いだろう。
でも拓海 廖店長には台湾No.1釣りガールとして今後も頑張ってほしい。


とっても真面目でお茶目な船長に助けられた♫
愛嬌もあって、お互いのカタコト英語で癒された(笑


帰港は午後8時。出船が午前2時だったので実質18時間の船上カメラマン勤務だった。
久しぶりの船上勤務は陸に上がっても体が揺れているように感じる(笑


仕事でも遊びでも何でもいいからさ。トリップして非日常に身を置くこと。
知らない場所で知らない人とコミュニケーションをとること。
いつまでも、いつまでも、そうし続けたいと願う。

2 件のコメント:

  1. 仕事で船上カメラマンのお仕事、お疲れ様でした。
    ビックワンとの出会い&大漁旗あげられず、残念でした!
    仕方ないですね。釣りは水ものですから、海外遠征とはいえダメな時はダメな時もありますよ。

    18時間勤務?かなりのウネリありますよね。酔っちゃいそうですね。

    長時間の乗船→陸で体が揺れる? 
    →わかります。私も若い時に遠洋漁業マグロ船に乗船していたので・・・・。

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  2. ten2843さん

    行く前は20kgだ30kgだと大物の話に花が咲くのですが(笑
    せっかく海外遠征したのだから大漁で当たり前でしょ!的な発想を抱く自分が嫌いです(爆
    久しぶりの船上勤務だったので、ある意味、登山より疲れました(汗
    アネロンのお陰で船酔いとは無縁で入られましたよ♫

    ってか、ten2843さんはマグロ漁船の遠洋漁業の経験があるのですか!!!
    ビックリ!だわ〜・・・思いっきり海の男をやってたのですね!

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