2016/11/09

Deep Forest


20161103 the 「芦生・廃村灰野から雷杉へ」

飛び石連休初日の木曜日。日帰りでどこへ入山しようかな?
あれこれ迷ったのだが久しぶりに芦生の森へ向かうことにした。
須後からいつものコースではなく小野村割岳方面へ入山。

トロッコ道を歩いて廃村灰野の分岐から雷杉へ登るハイキング。
一度は歩いてみたかった芦生大杉群落に触れる休日。
屋久島の杉にも引けを取らない樹齢の古い巨木が迎えてくれる森。

小野村割岳方面へは佐々里峠からの入山が圧倒的に多い。
だが少しでもルートファインディングの要素の多い灰野からの入山をチョイス。
常にkumiちょに先頭を歩いてもらい観察力を養ってもらう訓練でもある。



休日の朝、軽い起床遭難を物ともせずダッシュで自宅を出発(汗
ガラガラの須後の駐車場に到着したのは午前9時半を回っていた・・・


速攻で用意をして午前9時45分に入山。
風情のある京大研究林事務所の横を通り、森林軌道跡へ向かう。


由良川源流に架かる橋を渡ればトロッコ道(森林軌道跡)に出る。


水平歩道的なトロッコ道は何度も歩いているが雰囲気があって好きなんだ。


廃村灰野を通り越してヨモギ作業所、カヅラ作業所を経由して
七瀬谷近くまではハイキングできる快適なルート。


苔むす落ち葉の線路は、これまた屋久島の安房森林軌道を彷彿させる。


遠くで鹿の鳴く声が聞こえる。
ここは近畿の原生林の最深部でもあるのだ。


灰野は1650年には山番として定住者が居たそうな。
1960年(昭和35年)に廃村になるまで旅人相手の宿もあり、
由良川最上流の集落として祭りなども行われていたそうな。


灰野の分岐から佐々里峠方面へ向かう。


昭文社の山と高原地図では佐々里峠まで2時間。
灰野の標識には佐々里峠まで3時間。
不安だわ・・・


落ち葉の絨毯が続く登山道をハイクアップ。
九十九折の道は楽ではないが癒される風景。


入山から一時間ほどで出会った苔むす木彫りのリス♫
黄色テープも巻かれて素敵な目印だよ。


途中で沢沿いから尾根に上がらなければいけないルート。
踏み跡は不明瞭だ。
林業関係者のルート(ピンクテープ)に惑わされルートロスト・・・
GPSで確認し行き過ぎていることを把握。
沢沿いを戻り、GPSを見ながら見当をつけて斜面を無理やり登る(汗


なんとか正規ルートに復帰して安堵する。
下山時に分かったことなのだが沢沿いのルートの左岸側にピンクテープがあった。
それを見落とした僕たちのミスなのだ。


その後は明瞭なルートをえっちらおっちらと標高を稼ぐ。


高曇ったり陽が差したり、猫の目のような晩秋の一日だった。


炭焼き窯跡を過ぎれば「ばん取り跡」の杉の巨木が現れる。
かつて、ばん師と呼ばれる木こりが、木を切り倒さずに
立木のまま自分で運べる板をノコギリで切り取った切り株だそうな。


芦生でも苔むす倒木に、きのこの森があちこちに。


かなり大きいのだがイマイチサイズ感が出てないなぁ・・・


倒木だけではなく生きている樹木にも美味しそうなキノコが・・・


ロシアンキノコ・・・したくなるよね〜(笑


下記画像、HDRやりすぎた感がアリアリで・・・(笑


小野村割岳の分岐までも多様な杉が楽しませてくれる。


アートな木も良い感じだ♫


確かに巨木は多い。


分岐の手前でランチタイムになったのでザックを下ろすことにした。
IPAなインドの青鬼は安定の苦味とフルーティー感が美味い!


本日のランチは久しぶりにバウルーを楽しむ。
8枚切りの食パンを6枚、潰れないように歩荷したのだ♫


まず一回目はコンビーフとマッシュルームでバウルー♫


落ち葉 de バウルー、良い感じだね〜♫


これまた久しぶりの登場になるトランギアのULで湯を沸かす♫


熱々のオニオンコンソメ味のビーンズスープはバウルーにジャストマッチ♫


オピネルでサクッと二等分していただきます♫


二回目のバウルーはベーコン&ペッパー風味のチーズスプレッドはお気楽テイスト。


ゆで卵とジョインしてバウルー♫


三回目のバウルーはド定番のハム&チーズにコンビーフをブレンドして、
濃厚なバウルーを味わいます♫


この巨木の下でランチタイムを楽しんだ。


さて、昼飯食ったら雷杉まで歩きますか!


小さな看板でも不明瞭なルートでは安心材料になるよね。


小野村割岳の尾根に乗ってからは多様な杉が迎えてくれる♫


kumiちょと巨木「その1」


kumiちょと巨木「その2」


kumiちょと巨木「その3」


kumiちょと巨木「その4」


kumiちょと巨木「その5」


kumiちょと巨木「その6」それが雷杉でした。
佐々里峠から入山された団体さんが数組、下山にかかるところだった。


雷杉の中に入ればそこにも屋久島的な風景が・・・
ハート型ではなかったが、ぽっかりと開いた空洞から空が見える。


雷に打たれて内部が黒焦げになっても生命力は尽きなかった。


雷杉は命の緞帳を降ろす事はなかった。


そして今でも葉を茂らせ次世代への種を紡ぐのだ。


この時点で午後2時になったので時間切れとして下山することにした。
エイリアンの木や小野村割岳ピークはまた次回にしよう。


晩秋の山は日暮れも早い。
行きはよいよい帰りは怖い・・・
不明瞭なルートで日没は迎えたくない。


下山もkumiちょを先頭に歩いたのだがルートロストの連発だった(汗
正規ルートの曲がり角を分からず直進し北側へ伸びる枝尾根に迷い込んだ。
気がついたら踏み跡もなく「ココハドコ?」状態になった。


漫然と付いていった僕にも責任がある。
今、自分がいる場所が分からなくなった段階で道迷い遭難である。
とりあえずGPSで位置情報を確認して速やかに修正する。
西側の尾根へややトラバース気味に登り返し事無きを得る。


その後もkumiちょは標識を見ながらも、曲がらず直進して即イエローカード!(笑
フカフカ落ち葉の九十九折でも曲がらず直進しようとして即イエローカード!(笑
この日はかなりのポンコツ具合を露呈してくれたよ・・・


なんとか日暮れまでには沢沿いルートにたどり着いた♫
ここまで来れば灰野まで迷う心配もない。


急斜面をトラバースするも踏み跡が明瞭であれば不安もない。


午後4時ジャストに灰野谷のトロッコ道に到着。
ここからはまったりハイキング気分で下山できる♫


京大研究林の敷地を通り抜け須後の駐車場に向かう。


午後4時半に駐車地に無事帰還。


晩秋の芦生の森を歩く。
悠久の時を刻む杉の巨木に出会う。
由良川の源流域で近畿屈指の秘境で戯れる休日。
また雪の頃にスノーシューイングに戻って来よう。

8 件のコメント:

  1. 雷杉、凄い生命力で迫力ありますね。
    こんな深い樹林帯の山歩きもなかなか魅力的です。
    で、待ってました❗️料理番長クミちゃんのバウルーレシピ〜(*^o^*)
    このチーズスプレッド、使えそうですね。
    探してみます〜

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  2. えれぇこった2号2016/11/10 9:40:00

    kumiちゃんの、巨木には合わせたポーズが最高ですね!
    流石芸術家って感じ。
    木のイメージとどれもぴったり。
    小さなコンビーフにえっちゃんも書いてるチーズスプレッド良いですね!!
    kumiちゃんのバウルーレシピは凄く良いよね!!

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  3. えっちゃん

    昨夜は遠路はるばるありがとうございました!
    お土産まで頂いて恐縮です。
    お皿は次回の山行時に使いますよ〜♫

    京都北山は低山ですが深い原始の森が魅力です。
    いつでも案内しますので山より宴でジョインしましょう(笑
    チーズスプレッドは売ってなかったら送りますよ〜
    竜ケ岳のブログでもバウルー登場しますので乞うご期待!

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  4. kakaちゃん

    kumiちょは指示しなくても勝手にポーズを取ってくれるので助かります(笑
    白虎社的な発想でしょうか(笑

    明治屋のコンビーフもチーズスプレッドもスーパーで売ってるのでお手軽です。
    竜ケ岳のブログでもバウルー登場しますのまた覗いてくださいね〜!

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  5. 車の助手席に乗ってると全く道を覚えんのとよく似てて..........
    僕もkakaにトップ歩いてもらって後ろ付いていくと、たまにあれっ?ここどこ?
    って事は多々あるよぉ〜
    女性陣が比較的苦手なコンパスナビゲーションの練習はやっぱりすべきかなぁ!
    我が家のkakaちゃんは天才的な位地図読みが出来ない人なので、地図が読めるようになるのはなかなか難しいと思うけど..........

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  6. totoちゃん

    確かに車の助手席パターンと似てるよね!
    kakaちゃんは天然やからゴーイングマイウェイで行っちゃうんやろね(笑
    先日の宴で好人ちゃんやロカちゃんとも話したんやけど、
    僕ら男性陣も最近はGPSに頼って地図にコンパス乗せることがなくなったよね〜って。
    なのでたまには女性陣にも地図読みの練習は必要なのかもしれないね・・・
    そうすればルーファイなどの観察力や判断力もアップすると思うねん。

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  7. 前からここのトロッコ道歩きたかってんやけどなかなか行く機会が無かったわ。
    やっぱりフインキいいところやな~ コンパスは使わなくなったけどGPSマップでも
    先読みするので読図はある程度勉強しておかないといけないかもしれないよね。
    kumiちゃんの色んなポーズ見るのがオモシロかったよ~(^o^)

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  8. 好人ちゃん

    芦生のトロッコ道は雰囲気あってオススメやで♫
    来年、新緑の頃にでも行ってみよか〜

    確かに地図読みできる人の方がGPSから読み取る情報量も多いと思う!
    kumiちょはカメラ向けたら勝手にいろんなポーズ取ってくれるので助かります(笑

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