Live in the moment / day.2

20160611sat - 12sun　梅雨の晴れ間の空木岳・下山日

空木岳と東川岳のコルに幕営した。
風の通り道であり強風の不安もあった。
だが夜半にテントを揺らす風の嘶きに触れることはなかった。

静かな黎明を迎えた。唯一無二のモルゲンロートが美しい。
熱い珈琲を片手に午前5時前にテントから這い出した。
空木岳の横から今日も陽はまた昇る。刻一刻と変わる空の色に感嘆する一時。

日常では味わえない素敵な光景を楽しむ朝。今日もまた今日が生まれる。
時間はたっぷりある。急ぐ旅じゃない。まったりするのもいいだろう。
その刹那、遥か彼方の南アルプスの天空で空は輝き燃えた。

幕営の痕跡が残らぬようにペグ穴を埋め、岩を元の位置へ戻す。
少しでもダメージが残らぬように地面を再確認する。

150ccの熱湯でオッケーなサタケ・マジックパスタ(カルボナーラ)♫
熱湯入れてチャック閉めて3分で完成なお手軽感が素敵！
少量の湯で満腹感も大きいのが助かる一品。

午前7時過ぎ、ようやく僕達のパーティーは木曽殿山荘を後にする。

コルから見上げた岩稜帯がどうしてもピークに見えるよね・・・
偽ピークだと分かっていても心を折られそうになるよ・・・

昨日、歩いて来た稜線が一望できる。
遥か彼方にピョコンと突き出た宝剣岳が目視できる。

朝からゲキ登りをひたすら黙々とハイクアップするのみ・・・
第一ピークの手前で振り返ると左に御嶽と右に乗鞍が目視出来た。
残念ながら御嶽の噴煙もしっかりと確認できたよ・・・

朝一から必死のパッチでようやく第1ピークに到達。

で、上を見上げれば第二ピークですかね・・・
空木岳はまだ見えないようだ・・・

振り返っての第1ピーク。

見上げての第二ピーク？
ここはトラバースでピークは踏まなくていいのね！

右側（南側）の尾根は南駒ケ岳から越百山への稜線が続く。
こちらのルートも歩いてみたい魅力に溢れている。

第二ピークらしき頂を巻きながら岩場を攀じる。

右側からの南駒ケ岳の稜線がぶっつかるピークが空木岳だろう。

ラストの岩場を抜ければホントのピークは近い。
朝一から滝汗ヨレヨレハイクアップで1時間半かかった。

空木岳コンプリート！　あとは下るだけだよ♫

下山路には駒峰ヒュッテが眼前に目視でき、その右奥には空木平避難小屋も見える。
遠景には駒ヶ根の街並みが広がる。

ここから池山登山口まで10kmほど。

さて、降りますか！

可愛らしい建物は駒峰ヒュッテ。
縦走路がバルコニーを横切るって素敵だな〜♫

空木岳を振り返る。
さすが百名山。いい山だよ。

避難小屋ルートはパスして駒石ルートをチョイスして下る。

加害者ゲッスン・・・そのピースすらゲスいよ・・・（笑

駒石に到着♫
全員ソッコーで裏側からクライミング♫
駒石の上でまったりタイムを寛いだ。

この時期は残雪の全くない夏道で下山オッケー。
不明瞭なパートは一切なくスタコラサッサと下山できる。

ヨナ沢の頭を通過して小地獄・大地獄などもサクサク通過。

マセナギまで来れば後わずかだ。
しかし飲み水も後わずかだ・・・
しかも今朝から摂取量を抑えているので喉の渇きは顕著だ。

下山の途中から先頭をまっちゃんに交代してもらう。
ペースを抑えて発汗量を抑える作戦で下山した。

時間はたっぷりある。
少しでも喉の渇きを抑えるためのペースダウンをチョイスした。

それでも先頭のまっちゃんはそこそこのいいペースで引っ張ってくれる（汗
標高が下がるとともに気温も湿度も上がってくる・・・

池山小屋跡近くの水場に到着した時には全員歓喜の雄叫びだよ！（笑
よく冷えた天然水を浴びるほど飲み、頭から水を浴び、生き返ったよ・・・

タカウチ場からはソッコーでタクシー会社に電話して、
林道終点の駐車場までタクシーを配車してもらう♫

13時50分に林道終点の駐車場に到着。
本日の行動時間は約6時間半（休憩時間含む）
ここから菅の台バスセンター駐車場まで林道を1時間歩く気力は無い！（キッパリ！

久しぶりにガッツリ歩いた縦走だった。　満足感も半端ない。
次回は南駒ケ岳からの周回ルートも計画しようと思う。
空木岳・・・いい山でした。