2016/04/06

Lost, Lost, Lost .....


 20160402 sat 「福寿草のテーブルランドで道迷い」

当初は大峰の釈迦ヶ岳から楊枝宿テン泊で神仙平への縦走を予定していたが、
日曜日の近畿南部の天気予報が思わしくない表示を続けていた。
ならば仕方ないと臨機応変に土曜日のワンデーハイクへと切り替えた。

オヤジ達は柄にも無く福寿草を愛でに行こうという発想(笑
候補は藤原岳や霊仙山もあったのだが未踏の御池岳に決定。
日帰りならば参加できるメンバーが増えて楽しい入山となった。

エノちゃんM2さん好人ちゃん涼ちゃんスピラちゃん
ヒデブーちゃん、kumiちょと僕の総勢8名のパーティー。
まったりハイキングのはずが下山途中で道が無くなるハプニング!



まずは朝イチのハプニング・・・
鞍掛トンネル西口の登山口まで行くはずが・・・
斜面の崩落により通行止・・・冬季閉鎖状態と同様だわ・・・


仕方がないので鞍掛橋に駐車して入山。
総勢8名のまったりハイキングのつもりだった・・・この時は・・・


涼ちゃん、スピラちゃん、ヒデブーちゃんは去年の沢登り以来のジョインだ。
エノちゃんの師匠でもあるM2さんはお初のジョインになる。


御池谷の橋を渡って目印のある箇所から入山する。
朝からいきなり激上りの急登から始まる(汗


先頭はスピラちゃんがウルトラマチ子ペースで引っ張る。
上げた足を前に下ろせない時もしばしばの牛歩は逆に疲れる(笑


稜線の北側は枝尾根が数本と高圧線が2本。
まさかこの高圧線が下山時の目印になるとはこの時点で知る由も無い(汗


高圧線の鉄塔下で数回ショートレストして鞍掛尾根に乗る。
尾根に出た途端、天気予報通り風が強い。


風速10mほどの強風は容赦なく体温を奪う。
各自アウターシェルを着込みハイクアップを続ける。


鈴北岳までの稜線は積雪期のドピーカンデーは最高の景色なのだが、
春霞&曇天では如何ともしがたい・・・


この時点で下山はピストンでいいと思っていたのだが・・・


そうこうしていると、スピラちゃんの到着♫
そしてヒデブーちゃんはレンズ向けるとヒャクパーサングラス装着(笑


鈴北岳からはアップダウンの少ない草原地帯を御池岳に向かう。


好人ちゃん、本日もトークが絶好調!(笑


真ノ池、日本庭園などを通って御池岳に向かうのだが、
上の方はガスに包まれて真っ白だよ・・・


元池との分岐を御池岳方面に向かう。
積雪期はほとんどの標識が埋まってるので風景などの雰囲気をインプットする。
来季こそはスノーシューパフパフに来なければと。


残雪のドリーネ。
積雪期は紫外線が雪の中まで入り青く輝き美しい表情を見せてくれる。


真ノ池でレスト。
ヒデブーちゃん&スピラちゃんと、はぐれてしまった。
彼らは花や苔を撮影しながら別ルートで御池岳へ向かったようだ。


夫(涼ちゃん)が妻(スピラちゃん)を探しに行くが見つからないようだ。
まあ、アスリートのヒデブーちゃんが付いていれば無問題だろう。


だがこの日のeroero-kun(エノちゃん)は多くの迷言を生んだ。
ドリーネ で イーネ! とか・・・・・
ドリーネ カム トゥルー とか・・・・・


そんなこんなで展望の「て」の字もない御池岳山頂1247mに到着♫
辺りの風景は真っ白だよ・・・


御池岳は鈴鹿山脈最高峰なのに鈴鹿セブンマウンテンには入れてもらえなかった。
何故だろう? ピークからの展望の無さ? 少ない入山者数?


積雪期のテーブルランドは鈴鹿山脈で一番美しい山だと思う。
この日のような無雪期のフォギーデイはアレだが・・・


あまりに展望が無いのでボタンブチはパスした。


奥の平までは歩いたが・・・
荒涼とした感は否めない・・・


やはり、ここは積雪期のドピーカンデーにスノーシューイングに来るとこだ。


それに御池岳のデメリットがもう一つ。
霊仙にも藤原にもあるのに、ここには無い。
頂上付近に避難小屋が無いというのも集客の少なさに繋がるのだろう・・・


御池岳頂上付近の風裏でランチした。
この日は僕も好人ちゃんもワンポールテントを持参していたが、
平らな箇所は風が強く幕営を諦めた。


風裏の緩い傾斜地でプシュッ!と独り乾杯♫
で、我が家のランチは手抜きのカップ麺。
あっさりとした優しい出汁が美味かった〜



右側のヒデブーちゃん。
レンズを向けられ必死のパッチでサングラスをかけようとしているの図(笑


ランチタイムをまったり過ごせば下山にかかる。


鈴北岳の分岐までGPSを頼りに破線ルートで歩く。


時折、晴れ間も出るのだが・・・


下山は鈴北岳へのピストンではなく、
鈴ケ岳を踏んで一本木からのルートに決まった。


美しい苔の絨毯が其処彼処に広がっている。


元池の側を通りGPSで確認しながらヒルコバ方面へ進む。


風は強いが陽射しは間違いなく春山の温かさだ。


少し先に鈴ケ岳のピークがポッコリと顔を出している。
一度コルまで下りてピークまで登り返しになる。


どこの山域でも同じなのだが、鞍部まで下っての登り返しって・・・
午後の下山時って、そこそこ精神的にやられるんだよねー(笑


なんて言ってたら、ようやく本日の会いたかった主役に会いました♫


御池岳付近には一切なかったのにヒルコバ手前に群生があった♫


可愛らしい福寿草に出会ってパーティーは先に進まない(笑



この斜面を登り詰めたところが鈴ケ岳の鞍部であるヒルコバに出る。
ヒルコバでレストしながら下山路の確認を行った。
ヒルコバからも谷筋を御池谷出会いまで降りられる破線ルートがある。

僕とヒデブーちゃんはそのルートを希望した。
だが他のメンバーは鈴ケ岳を踏んで桜峠の一本木から下山が安全だという。
地図上の破線より実線の方が安全なのは百も承知。

下山ルートは多数決で決まった・・・


ヒデブーちゃん人妻(スピラちゃん)を歩荷するの図。
もちろん撮影前にサングラス装着の儀は怠らない(笑


流し撮りの練習になりました(笑


登りの途中まではそこそこ頑張ったヒデブーちゃん。
友人の嫁を歩荷する感覚が僕にはイマイチ理解ができない・・・


ドナドナと最後になるであろう登りをゼー!ハー!ゼー!ハー!と・・・


とりあえずなピーク(鈴ケ岳)をサクッと踏んで下山しようと考える。
この時点で午後4時に近かった。
地図にはしっかりとした道が明記されているので安心していた。
午後5時までには駐車地に下山出来るだろうと想定していた。


地図やGPSに表示されている道は必ず有るものだという概念は誰だってある。
鈴ケ岳から北西に伸びる稜線。我々の影は少しづつ長くなる。
まだ焦りは無かったが稜線の北側にあるべき登山道or林道が現れない。

高圧線を2本通りすぎて茶野付近まで来た時に不安は確信に変わった。
道がない! 地図やGPSに表示されている道がない!


GPSはガーミンを筆頭にスマホ対応のジオグラフィカや山と高原地図など
多様なアプリケーションがココだと示す地点に北側に下りる下山路は無かった。


できれば暗くなる前に下山したい・・・
不安を払拭しようと皆んなで何度もルートの意見交換を行う。

kumiちょは「ヘッデン持ってきてるよね!?」と聞いてくる。
大丈夫だ。行動食もワンポールテントもある。
最悪はビバークして翌朝に鈴北岳まで戻り下山する青写真も夫婦間では確認済み。


高圧線の関電巡視路らしきルートを見つけてそれを下山することにした。
最初は「火の用心」の標識も有り安心していたのも束の間。
斜度が30度近い植林地帯の中で・・・道は・・・消えた・・・


だが誰のGPSにもオンザルート状態が表示されている。
まるでキツネかタヌキに化かされているかのような感覚になった。
思わず田中康弘の小説「山怪」が脳裏をよぎった(汗


植林の急傾斜でM2さんは、おもいっきりナチュラルシリセードしているし(笑
ずるずるの激下りでズボンの汚れていない者はない状態になっていた・・・
最初は谷を下っていったのだが、安全のため東側の尾根に乗ることを選んだ。


もう一つのミスは誰一人ロープ類を持参していなかったこと。
ロープどころかスリングすら誰も持っていなかった。
反省点は多々あるが道迷いした感覚は薄い。
GPSでは常に自分達を捕捉できていたからだ。
それよりもGPSが示していた道が実際には無かったという事実が合点いかない。


下山時刻は18時に近かった・・・
一月前なら真っ暗だっただろう・・・
結果的に事なきを得たが、なんとも疲れる下山路だった。

14 件のコメント:

  1. 夜景狩人ひでぶ~2016/04/07 6:16:00

    先日はお疲れ様でした。
    顔出し禁止なワタクシの、仮面もマスクもサングラスもしてない貴重というか、公開厳禁な写真があるやないですか~。
    半分動物、半分アスリート気取りの人間もお食事時は油断と隙が、、、

    友人の嫁を歩荷する感覚はというと、、、この世に男も女もない、いるのは人間だけという、種の本能を何処かに忘れてしまった変人独自の感覚なのです。
    エロも横恋慕も下心もありませんよ~、ただの歩荷トレです(笑)。

    調べてみたところ、鉄塔沿いのルートは稀に使われているようですが、山と高原の地図はそもそも桜峠の位置が昔から間違っているようです。
    あと、鉄塔沿いの正解ルート(ルートロス~鉄塔まで)は下記リンクをご参考に。
    http://yamabiko.ciao.jp/05_root-map/25zns/25zn_suzugatake-tyano/25zn_suzugatake-tyano.html
    どちらにしても地理院の地図(ワタクシのGPSログ上)ではオフザルートでしたが。

    それよりも土曜日、、、今日の雨で桜散ってないといいですね。

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  2. かっちゃん、まいど☆

    御池界隈は道迷いが多いエリアやね〜。
    やっぱりGPSがないと結構やばいんかな?
    僕も地理院地図を調べたけど、
    P938手前から東へ延びるルートは記載されてなかった。
    それしにしても高圧線の表記があって助かったね。
    てか、ビバークという展開もおもろかったと思うけど(笑)

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  3. いつもオモロイ文章にまとめてるね~ さすがやわ。
    楽チン登山がまさかの展開になってしまうたね。
    安全を取ったのにより最悪になるなんてw
    鉄塔には必ず巡視路があるのはわかってたけど
    その巡視路も道が薄くて途中で切れてたりしたもんね。
    それにしてもドロドロやったわ(笑)
    銭湯の脱衣所までドロ巻き散らかしてた人も居たしねw
    今日の雨でかなり桜散ったね。

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  4. 御池岳、お疲れ様でした。
    あの裸族の方々の沢以来、お久しぶりというか、山行は今回はじめてでしたね。
    国道の通行止めや山頂がガスってたり、安全下山を考えての林道情報とは裏腹に
    デンジャーな下山と波乱万丈な山行になりましたが良い経験になり楽しかったです。
    今年もバンバン沢にも行きたいのでよろしくお願いします。
    次回、二上山で花見も楽しみにしています!
    おそらく、まだ満開でないので雨で流れていなければグッドだと思っています。

    ちなみに嫁を歩荷してるのがひでぶーさんなので許せますw

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  5. (*^_^*)
    こういう不思議な状況でも仲間がたくさん居るとなんとなく精神的に安心感が増すんじゃない!?
    結果的に1日目一杯使って楽しい山行になったからOKやねぇ!

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  6. 夜景狩人ひでぶ〜ちゃん

    先日はお疲れサマンサタバサ〜♫
    アスリートもお食事中は油断しまくってた感じやね(笑
    イケメンなんやからガッツリ顔出しOKでいけばいいと思うんやけどね〜

    友人の嫁を歩荷する件なんやけど、
    仮にエロも横恋慕も下心もヒャクパー無かったとしても、
    それを見た他人がどう思うかというのが僕は気になってしまうのよ(笑
    誰にだって理解できない領域があるからね!
    ひでぶ〜ちゃんが温泉に入らないのを僕が理解できないのも然り!

    ひでぶ~ちゃんのGPSはオフザルートやったの???
    どれが正解なのか・・・
    リンクの件は参考になりました!ありがとう♫

    土曜の夜桜撮影でドンチャン楽しみやね〜♫

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  7. daiちゃん

    まいど〜☆
    鈴鹿山脈で一番人が死んでるのが御池やもんね〜
    GPSがあれば鬼に金棒やと思ってたけど・・・
    GPSに表示されている道が無いという思考は今まで無かったからね(汗

    で、地理院地図にはルートがそもそも無いとな!
    ほんま、どれが正解なんやろなぁ・・・
    ってか、ビバークはあかん!だってアルコール無しで一夜を過ごせってか!?
    それこそ地獄ちゃうか〜と、依存症は思うのであった・・・(笑

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  8. 好人ちゃん

    スプリングセンテンス的なお褒めの言葉アザース!(笑
    いやほんまに、まったりハイキングやと思ってたのに
    どえらい展開になったよね〜(汗
    まあ、でもええ経験になりました。
    全員、お尻ドロドロやったでしょ〜(笑
    銭湯でズボン脱いだ時に杉の枯れ枝が何本も出てきた時には
    そこそこビックリしたわ〜(爆

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  9. 涼ちゃん

    今回もすったもんだのオモロイ入山でしたね(笑
    あれこれ想定通りにいかないのが登山ですよねぇ。
    それでも皆んなで意見交換しながら良い勉強になった山行でした。

    また今期も裸族沢登り楽しみにしています(笑
    いろんな沢に入渓しましょうね!
    週末の二上山夜桜撮影ドンチャン楽しみにしています♫

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  10. bp-totoちゃん

    女性も含まれるパーティーでの道迷いって逆に不安要素が多かったよ。
    メンズだけやったら無問題よと思えるねんけどね・・・
    まあ、でも確かに1日目いっぱい使って楽しんだ感はあって充実してたよ(笑
    大昔に拓ちゃん達と登った池木屋山トレランから野江股ノ頭からの
    バリルート下山をちらっと思い出したよ♫
    憶えてるかい?

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  11. (^_^)v
    覚えてるよ~
    前泊を小屋でした大勢のワンデーハイキングねぇ~!
    面白かったねぇ(^_-)

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  12. bp-totoちゃん

    記憶力のいいtotoちゃんのことやから忘れる訳ないわな〜(笑
    登山口の小屋でぎゅうぎゅう詰めで前泊したのも懐かしいな〜
    あの当時、totoちゃんに励ましてもらいながら登ったことが鮮明に覚えてるよ!
    totoちゃんが「僕はね、登りでしんどい時は、えれぇこった!えれぇこった!
    って言いながら登るんですわ〜」ってね!
    あー、めっちゃ懐かしいわ〜♫

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  13. えれぇこった2号2016/04/09 8:56:00

    えのちゃんの名言が、なかなか。
    あまり意味はわかんないけど!
    大人数で行くと賑やかで楽しいですよね(#^.^#)
    福寿草は、やっぱり可愛いですね。
    苔があまりにも綺麗なんでびっくりてます。
    スノーシューで、我が家も来年行ってみたくなりました。
    その時は色々教えて下さいね^_−☆

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  14. kakaちゃん

    えのちゃんのは名言ではなく迷言な!(笑
    でも何故かオモロかったのよ〜
    意味はゲスイ感じのものです(汗
    たまには大パーティーの入山も楽しいね♫
    苔ゾーンがかなりあってプチ白谷雲水渓みたいやで!
    来期のスノーシューパフパフが楽しみです。
    ルートのアドバイスはしますよ〜♫

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