2014/12/04

Variety is charming


20141123 sun - 24 mon 晩秋の釈迦ヶ岳〜楊子ノ宿・下山日

霜月も終わりの頃、新月の夜
風の嘶きも無い静穏な修験道

深夜の空、星を隠す低く流れる雲
遠く七面谷にこだまする鹿の哀愁

静かな黎明、深い霧が森を優しく包む
仏生ヶ岳の森は幽玄な情景を醸し出す




遅い朝。避難小屋に人の気配はもうなかった。
前鬼へ下りるという単独行者は早立ちしたようだ。


久しぶりのテン泊だ。それに大好きな大峰だ。
今日は下山するだけ。
熱い麺類をすすりながら、ゆったりと帰り支度を整える。


標高1700m付近は雲海にすっぽり包まれたようだ。
実はこれくらい霧がかかった大峰が一番好きなんだ。


ドピーカンも良いのだがホワイトアウト3歩手前の幽玄さが好きだ
なんて考えてたら日が差してきた。今日も晴れの日だ。


大峰奥駈道は1300年の歴史や伝統がある修験道
4年前に一度、四泊五日で吉野〜熊野までの大峰奥駈縦走をしている。
いわゆる逆峯ね。


もう一度、大峰奥駈縦走をやってみたいと考えている。
今度は熊野からの順峯もいいかもなぁ・・・ジジイになる前にね(笑


そう言えば昨日再会したA.Oさんはこの2年間で4回も大峰奥駈縦走したと言ってたなぁ
2年間で4回は凄いと思う。こりゃもう大峰マスターだよなぁ


苦しかった事や楽しかった縦走の体験談を一献しながら聞いてみたいものだ♫
まあ、でも、べろべろになるまで痛飲したら大半の記憶が無くなるしなぁ(笑


鳥の水を越えたテン場適地から仏生ヶ岳を振り返る。
今日も紺碧の下、大峰を歩いている。
ああ、素直に幸せだよ♫


孔雀覗でショートレスト。
ゼニマキの断崖の下に五百羅漢の奇岩が続く。


南を向けばたおやかな稜線の向こうに釈迦ヶ岳。
釈迦を下り太古ノ辻まで下れば大峰奥駈縦走路のちょうど半分の地点。
前鬼へのエスケープルートでもある。


スノーシューイングに雪の頃に来よう来ようと思いながら久しい・・・
今期こそはパフパフしにこよう♫


千丈平でヒルバーグ・ヤヌーを張ろう。
大峰のホワイト&ブルーを厳冬期に堪能出来れば素敵だろうなぁ。


ゆっくり時間をかけてバーナーで雪を溶かして水をつくろう。
山飯はやっぱり熱々の鍋だな♫ うんうん そうしよう♫


数本のビアとハードリカーを歩荷しよう。
雪見酒だ・・・深く長い大峰奥駈縦走路のど真ん中で・・・楽しみだよ♫


なんて山行計画はいいのだが深雪でラッセルできる脚力を取り戻さねば・・・
まあ、でも、もともと「健脚だぜ!」には程遠いのだから楽観的にいこう(笑


釈迦ヶ岳へ突き上げる最後の激登り。
葉の落ちたこの季節はしっかりとお釈迦様が目視できる。
ここのトラロープの大半はA.Oさんのボランティアだ。
ありがたや♫ ありがたや♫


お釈迦様の前でKUMIちょがポージング。はいはい良く出来ました(笑
昨日は20名前後の登山者で満員御礼だったが、今日は僕達だけの貸し切りピーク♫
行動食だけでサクッと済ませて下山にかかる。



古田の森あたりで大きな角を持った牡鹿に出会った。
君も昨夜は悲しく切ない鳴き声を谷にこだまさせていたのかい?


振り返れば釈迦ヶ岳。
また来よう。そう、ここは何度でも来よう。


お釈迦様、また来年うかがいます。 ご機嫌麗しゅう♫


下山後は大塔温泉夢乃湯の露天でまったり汗を流して帰りましたとさ♫

てか今期はまだアイゼン研いでないよ・・・

2 件のコメント:

  1. >実はこれくらい霧がかかった大峰が一番好きなんだ。

    御意
    こんなオプションまで付いてて羨まし^^
    でもきっと私なら、小屋に泊まっただろうなぁ
    katusさん今シーズン初テンだからアツかったんでしょね、ふふっ
    釈迦での雪上テン泊ね、同じく憧れるなぁ
    冬枯れの気配漂う、素敵なショートトリップでしたね

    いつか
    いつか、ここで逢おう

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  2. スロトレさん

    ほんまに素敵なオプションでした♫
    スロトレさんとバッタリやったらもちろん避難小屋でドンチャンでしょ(笑
    いやほんまに静かな山中で久しぶりのテン泊は癒されましたよ。
    釈迦の雪上テン泊は今期狙っているのですよ。

    いつか
    いつの日か、山で一献できる日を楽しみに・・・

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