2014/12/10

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 20141206 sat - 07sun 「酒とジビエと大峰を楽しむ夜」

二週間前に釈迦ヶ岳で必然のように再会したA.Oさん。
新宮山彦グループで精力的に活動されている。
太古の辻から熊野本宮までを一般的に大峰南奥駈道と呼ばれている。

笠捨山までに三棟ある避難小屋は新宮山彦グループが維持管理している。
建設も初代会長の玉岡氏が尽力し多くのボランティアと共に完成させた。
新宮山彦グループのA.Oさん。今ではボランティア入山数がナンバー3にまでなった。

二年で四回の奥駈縦走もハンパないが大峰への入山数自体がハンパない。
そんなA.Oさんにお誘いいただいき、行仙宿避難小屋で山より宴な入山となった。
西高東低な寒波は大峰の山々も白く染め、今期初の雪山を楽しめた週末。



白谷トンネル東口の手前にある新宮山彦グループ補給路の登山口。
垂直に近い階段を登り入山する。


登山口から三分の水場は滾々と湧き出ていた。
ここの水場は枯れることもないそうだ。


行仙宿避難小屋手前の分岐。
補給路登山口から40分もあれば登ってこれる。


行仙宿避難小屋の前にある行者堂で手を合わせる。
登山口からは近いが登山口は前鬼よりまだ南にある。
大阪からは大峰の中で最も遠く感じる登山口。


標高1000m程にある行仙宿避難小屋は広い。
三十人は雑魚寝できるスペースだ。
中央にドラム缶の薪ストーブが鎮座する。


手際良く焚き火マスターのA.Oさんが火を起こす。
夕方まだ明るいうちから乾杯して山より宴が始まる素敵な時間(笑


薪ストーブに火を起こして小一時間。
少しは室温が上昇したがそれでも氷点下1℃ほど。


行仙宿避難小屋の水場までは急な斜面を10分ほどかかる。
登りは倍近くの時間がかかるという。
ポリタンクを歩荷する背負子は年期のはいったアルミ製。


2010年のGWに吉野から熊野まで四泊五日で縦走してから四年半が経った。
四年半ぶりに再訪した行仙宿避難小屋はとても懐かしく感じた。
当時ここは昼前に到着し休憩させていただいた場所。
数名おられた新宮山彦グループの方々に、めはり寿司や麦酒などをいただいた思い出。


A.Oさんに代わってストーブ前に陣取り火の番をするkumiちょ。
時折薪をくべストーブの火を安定させる。


ソーラーシステムを設置しているので日没後はLEDの照明が点灯される。
4〜5時間は照明の恩恵を受けられる。
氷点下の避難小屋に湯気が立ちこめる(嬉々


今回は酒も食材もすべてA.Oさんにお任せの入山♫
歩荷したジビエを次々に手際良くさばくA.Oさん。


まずは鹿のロースト♫
 

鍋の食材としてド定番の真鴨♫


お次は少しクセがあるが旨味たっぷりの雉子♫


新鮮な鹿の刺身は問答無用の絶品な味♫


味噌仕立てのジビエ鍋を三人で舌鼓♫


夕方より始まった山より宴は延々と続く。
小屋内の色んな箇所からデポされたビールや焼酎やウィスキーが出て来る♫
まるでA.Oさんの自宅に招かれているようだ(笑


kumiちょは依存症二人の相手をしながらストーブ当番(笑
A.Oさんからは登山道補修の秘話や新宮山彦ぐるーぷの深いい話を教えていただいた。
雪山で一献。炎を見つめながら一献。いつだって呑兵衛の集いは幸せだよ(笑


深夜、何度か眠気まなこで薪をくべたストーブ。
久しぶりに素敵な時間と空間に癒されたなぁ・・・♫


行仙宿避難小屋の朝日は尾鷲方面から昇る。
夜明け前の外気温は氷点下10℃に近かった。
肌を刺す様な寒気も陽の光が優しく包んでくれる。


薪ストーブの上でアマゴの一夜干しを焼く。
朝プシュッ!を、やりながら朝から素敵な酒の肴ができあがった(笑


まったりとした時間。
朝食はベーコンエッグとクロワッサン♫


シジミのみそ汁が温まる二日酔いな朝(笑
プレミアムモルツ・・・朝から旨し!!!


朝飯食ったら散歩がてら行仙岳までハイクアップ。
早朝の登山道に可愛いトレースが二つ。
鹿の足跡と野鳥の足跡♫ 氷点下の雪山で癒されるなぁ(笑



二日酔いの身体に鞭打ちながら・・・いつも通りのハイクアップ(笑


えっちらおっちら♫ えっちらおっちら♫


今期は今さらながら dai & pisoとオソロなTNFのアルパインパンツをゲットン♫
スキニーシルエットがお気に入り(笑


白谷トンネル東口登山口への分岐。
ここから北へ、釈迦ヶ岳まで16km。ここから南へ、玉置神社まで15km。
大峰奥駈縦走路後半の核心部が始まるあたりかな・・・



二種類の階段を登れば行仙岳は目の前。


標高1220mのピークに到着。
早朝の頬を切るような冷たい風は和らいだ。


振り返れば標高1350mの笠捨山が横たわる。
行仙宿避難小屋から何度も何度もニセピークに騙されながら歩いた記憶が蘇る。

大峰奥駈道南部は標高差100m〜200mくらいのジャブが何度も何度も続く。
この数えきれないジャブが心を折りに来る。
伊達や酔狂じゃ歩けない100kmに近い修験道。


北を凝視する。
釈迦ヶ岳までの美しい稜線が続く。


また歩きたいと純粋な欲望が沸々と・・・
kumiちょを連れて柏木から大斎原を目指そうかと思う。


そんな想いを巡らせながらピーク踏んだらサクサク下山(笑


ツーシーズン目の色キチジャケット(Mixed Guide Hoody)♫
ハード&ソフトなシェルは僕のお気に入りとなった
H2NOはともかく、ポーラテックパワーシールドは グッジョブ(笑


kumiちょが踊る(笑
残念ながらアイゼン不要の雪道を避難小屋に戻る。


僕の十倍依存症なA.Oさんは小屋でまったりお留守番(笑
僕達が戻ればランチの準備を始めてくれます♫


角切りベーコンと生ハムサラダ with 飯盒は美味し♫


檜木の丸太はA.Oさんの年末年始のお楽しみ(笑
仏像から虎や龍まで多彩に彫刻刀を操り楽しまれている。
もちろん自宅ではなく大峰行仙宿避難小屋に籠って独り作品を仕上げるそうな・・・


A.Oさんお手製の大峰奥駈縦走路の標高差概要図。
行仙小屋内に貼ってます。


経験値を基にとても分かり易い標高差図面を作成しておられる。


今後、初めて大峰奥駈縦走を考えている方にはとても優れた虎の巻だと思う。


太古の辻から始まる大峰南奥駈道〜熊野本宮までの
更に詳しい登山マップも小屋内に貼ってある。


今でも北側とは違ってマイナー感否めない南部縦走路。
だから逆に危険箇所や道迷い個所のインフォも少ない。


不安点があればいつでも新宮山彦グループに問い合わせてください。
かなりドンピシャな答えをもらえる筈です♫


で、ランチ食ったら雪道をサクサク下山♫


また来年、ここには帰って来ようと思う。
厳冬期の腰までラッセルの頃に酒を歩荷して小屋で薪の炎を楽しもうと思う。
いつだって、どこだって大峰はやっぱいいよなぁ・・・

9 件のコメント:

  1. ええ小屋&山行ですな〜。

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  2. 老2ch

    いやほんまにええ小屋&山行ですたw

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  3. 登山好人2014/12/12 0:44:00

    こんばんは! 本当にいい山行でしたね♪ 
    シカ肉とは一度食してみたかったですね。
    オカンと飯食ってる場合では無かったです(涙)
    お話を聞くだけでも楽しかっただろうな。。。  

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  4. 良い入山になったね!
    A.Oさんって、あのトラロープの人だよね(~_~;)
    山彦Gに入られたんだ〜

    雪もあって楽しかったでしょ(*^_^*)

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  5. 登山好人さん

    今回はご家族との大切な時間だったので仕方ないですよね♫
    また山より宴な山行で誘いますからね〜

    鹿肉は年末も歩荷するので是非食べてください!

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  6. えれぇこった1号ちゃん

    そうそう! あのトラロープの人やで〜(笑
    近い将来に山彦ぐるーぷの会長になりそうな勢いだよん♫
    今期最初な雪山やったのでムーチョ楽しかったわ
    そろそろ年末のこと、あれこれ考えなあかんね!

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  7. >雪山で一献。炎を見つめながら一献。いつだって呑兵衛の集いは幸せだよ(笑

    なんて羨ましい、一夜、なんて妬ましい一献
    この宿で、玉岡代表とお会いして、奥駈縦走への想いを
    切々と語ったのが遥か遠き日に思えます
    初の奥駈を4泊で、との決意に、難しい顔をされたあと
    「その日私がここで待っているから、必ずここまでは来なさい」
    そうおっしゃって頂いた笑顔が忘れられません
    今もお元気で活躍されているのでしょうか
    奥駈の道標を見るたびに思います。
    そんなお話を、この宿で、炎を肴に一献したいものです
    あぁ妬ましや^^;

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    1. あ、このお手製の行程図は、この秋に楊子ケ宿でも拝見しました
      山友と指でなぞりながら、その情報の多さと正確さに
      誰が作られたのか、と感心しきりで、きちんと画像にして残してます
      頭が下がる思いですね

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  8. スロトレさん

    大峰への愛を語る素敵一夜でしたよ。

    初代世話人代表の玉岡さんは残念ながら不慮の事故に遭われました・・・
    登山復帰もままならず現在は相談役のポジションとなっています。
    現在は川島代表を筆頭に新宮山彦ぐるーぷは活動されています。
    ここでは詳しくお話できないですがA.Oさんから深い深い話を教えていただきました。

    雪と薪の炎でスロさんと一献できる日を楽しみにしています。

    楊子ヶ宿にも行程図が貼ってあるのですね♫
    テン泊したので確認出来ずですわ(笑
    確かに正確な情報とその量には驚愕ですよね!
    知識や経験においてA.Oさんは、ほんまに奥駈マスターやと思います。

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