2013/12/22

Different strokes for different folks


20131222sun 「自分の居場所を見つけるために」

映画「劔岳  点の記」から5年の歳月が流れようとしている
来年6月に公開される木村大作監督作品第二弾「春を背負って」
新田次郎から笹本稜平へと日本山岳小説の王道的系譜が繋がったのか

新田次郎の後継者だとか ポスト新田次郎だとか
無責任なメディアのキャッチを見かけた記憶がある
たしかに 新田には新田の 笹本には笹本の 独創の世界がある

妙味溢れる笹本作品 だが 新田次郎に肩を並べたと言えるだろうか
まあ 平凡な者が非凡な者を比較するなど愚の骨頂だろう
御託を並べるよりも非凡な才能を素直に楽しめればそれでいい

主役の長嶺亨役には松山ケンイチを抜擢
影を引きずりながらも前進しようとする亨のイメージにハマると思う
岳の三歩のような体育会系のイメージは 亨に微塵も感じなかったから

ゴロさん役が豊川悦司なのが ちょいと意外
僕のゴロさんイメージは「北の国から」の五郎さん(田中邦衛)なんだ(笑
でも 人生達観したようなホームレス役を演じる豊川悦司は 雰囲気あるだろうなぁ
もちろん 東京でのシーンがあればだが
でも 山小屋の親父的雰囲気は・・・トヨエツ・・・これも出すんだろうなぁ

残念なのは物語の舞台が 緑の奥秩父から 雪の立山に変わってしまったこと
原作通り緑豊かな低山の樹林帯で撮りきってほしかったけどなぁ・・・
木村大作は「点の記」以来 立山がいたくお気に入りらしい
雪の立山が素晴らしい舞台であることになんの異論も無いが
商業的には厳しくも美しい雪の立山の方が パンチ効くよなぁ・・・

菫小屋は立山の大汝小屋の赤い屋根を青く塗ってを採用したらしい
小さな避難小屋をどのよう(有人山小屋的)に観せるのか楽しみだわ

で 他にも山岳小説を映画化するなら夢枕獏の「神々の山嶺」や
佐瀬稔の「狼は帰らず」等も観てみたいと思う
てか 羽生に森田って同じやんか(笑
あとはCG等の特撮満載で笹本稜平の「天空への回廊」も観てみたいなぁ♪
サガルマータに人工衛星墜落なんて ハリウッドじゃなきゃ無理かな(笑

新田次郎にはまだ遠い的な書き方をしたが 笹本稜平は大好きな作家
読まれた方が大半だろうが未読の方は下記の笹本作品を是非!

「天空への回廊」 「還るべき場所」 「未踏峰」「南極風」

個人的には「春を背負って」より「天空への回廊」と「未踏峰」が秀逸だと思う
山岳度満開だしストイックでヒロイックでハードボイルドな冒険小説
バーボン片手にグイッと読んでほしい(笑

圣诞快乐 从台北饱含爱

4 件のコメント:

  1. 「春を背負って」は未読なんで、今度読んでみよっと(ミーハー笑)
    でも、天空とか還るとか未踏峰は読んだはずなんだけど、
    まったく内容を覚えてないんだよね〜(なので、何度読んでも新鮮♥)

    ワシも神々に一票なり☆
    名古屋にて。麦とホップを吞みながらorz

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  2. daiちゃん

    遅くなってすんまへん。帰国後、体調崩してました。
    上から下から「てーへんだあ〜!てーへんだあ〜!」でした(笑
    サーズだったらゴメ〜ンネ〜☆

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  3. 春を背負って以外は結構読んでるのですが、なかなか、ハマらない
    とか言いながら読んでしまうのですが、春を、は
    ちょっと今タメていまして、楽しみにしているところです
    映画はkatsuさんと同意見で、何故にむりくり立山なん?
    と、読んでもないのに突っ込んでます
    って言いながら映画観るんだろなぁ(苦笑)
    「神々の山嶺」をヴィジュアルで?それは想像も出来ない・・・

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  4. スロトレさん
    >なかなか、ハマらない
    なんとなく理解出来ます(笑

    楽しみにしてはるところ恐縮ですが、春を、は
    笹本作品の中でもトップクオリティーとは言い難いかも(汗
    いや、まあ、好みもありますからね・・・一概には、ね?

    で、「神々の山嶺」サガルマータでのシーンはCG撮影しかないでしょねぇ
    それに配役を考えると・・・うむむ・・・それは想像も出来ない・・・(笑

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