Command G

20130815 thu - 18 sun　雲ノ平・高天原で癒される（後編）

入山三日目の清々しい朝が雲ノ平のテン場に訪れた。
雲ノ平をBCにして今日は 高天原温泉までの日帰りハイキング。
まったり起床して必要最低限の装備をザックに詰めて北アの秘湯を目指す。

一夜だけ風呂に入っていない関東組。二夜ほど風呂に入っていない関西組。
三夜も風呂に入っていない中部組。風呂に対する想いも三組三様（笑
タオルや石鹸が入ったケロリンの風呂桶片手に着流しで行きたい気分だ♪

水晶岳の麓、標高2100mに位置する「からまつの湯」 が高天原温泉の別名。
黒部川源流付近にある秘湯は一般的には登山口から一日では辿り着けない別天地。
二年前に建て替えられた小ぢんまりした高天原山荘は清潔でほっこりする秘境の宿。

この日は日帰り高天原温泉だけなのでゆったりと5時過ぎに起床。
朝食はくまモンの熊本ラーメン♪　焦がしニンニク風味がマイウー♪

今年の北アルプスはどこもコバイケイソウが多いみたいね。

雲ノ平にポツンと山荘。
稜線や鞍部に建つ山小屋とは雰囲気が違うように感じた。
だだっ広い高層湿原の風景に溶け込んでいるからだろうか。

皆さん必要最低限なギアだけ収納し軽くなったザックで出発♪
ちなみにkkとkumiちょだけは完全空身だったよね（笑

途中までの木道は歩き易くて快適なのだが・・・

徐々に斜度は厳しくなり鉄梯子や九十九折りのゲキ下りの連続になる。
朝から下りで滝汗になる（笑
帰りを想像するとウンザリするパートだ。

高天原峠の分岐を過ぎればまた緩やかで快適な木道が続く。

ニッコウキスゲやワタスゲ、チングルマなど高層湿原を代表する花々が
優しい微風にゆれ笑顔で迎えてくれる。

雲ノ平から2時間程で高天原山荘に到着。
建て替えられる前の哀愁あふれる歪んだ屋根を見たかったなぁ（笑

2日ぶりのビールにありつけた♪
早速みんなとビールを飲める喜びに乾杯（笑

山荘のテラステーブルは涼しい木陰♪
そして幸せな事にここにはアサヒスーパードライの
1リットル缶や2リットル缶まで売っているではないか（嬉々

しかも購入制限もない。いくらでもどうぞらしい！！！
ふっふっふっ大人買いだぜ♪
大量購入して鬼の歩荷をすればいいじゃないか←誰が？

幸福の350mlを吸収し僕達は汗を流しに源泉掛け流しの露天へ向かった。

メンズも一応脱衣所はあるのだが老犬2号はお構い無し（笑
沢の岩場で即全裸★
さすが元サッカー選手！　引き締まったヒップラインが素敵だぜ♥

僕とUちゃんも全裸にストックで沢を徒渉し露天を往復した♪
想像してほしい「オヤジが全裸にストックで沢登り・・・」
あかん・・・自分でも少々気分が悪くなったあるよ（汗

女子風呂は残念ながら開放感無し。
塩ビの波板に囲まれて風情もちょっとねぇ・・・

汗や汚れを流して皆さんスッキリ♪
お昼前という時間帯のせいかほぼ貸し切り状態で秘湯を楽しめた。
小屋泊まりなら夕食後に満天の星空を眺めながらってのも良いだろうね♪

高天原温泉から見上げた北東の山は赤牛岳に続く稜線だろうか。
近いうちに読売新道は歩かなきゃねぇ♪
黒部から舟に乗るかな♪

北アルプスの山奥深くに佇む小さな山小屋。
盛夏の緑の囲まれて赤い屋根がとても印象的♪

誰もいない宿泊室を見学させてもらった。
決して広い小屋ではないが一階も二階も清潔ですっきりした印象を受ける。

次回は小屋泊まりが良いかなぁ♪
お盆は当然外して混雑のない頃に宿泊に来ようと思う。
ビール片手に星空の露天を堪能しよう♪

先にテーブルについて風呂上がりのプシュッ！　500mlの幸せを楽しんだのだが、
他のメンバーは誰もプシュッ！ をオーダーしない・・・
「帰りのキッツイ登りを考えたらまだ飲まれへんやろ〜」と老犬2号の一言・・・
確かにその通り・・・相変わらず学習能力の低い老犬1号だった（笑

ランチを高天原山荘でいただく。
ゴロゴロ野菜カレーはかなりレベル高し♪マイウーだった。

帰路はルートを変更することにした。
ゲキ登りを避けるべく岩苔乗越経由で祖父岳踏んでテン場に戻るルートにした。

ビールは全部で6.5リットルも大人買いした（笑
誰がどれだけ歩荷したなど記憶に無い（汗
daiちゃん、Uちゃん、ありがとね〜

風呂上がりの500mlがボディーブローのように効いてきた・・・（滝汗
決して急登ではないのに足が上がらなくなった・・・
長い登りの前にビールを飲んではいけない←学習能力最低！
ワリモ分岐手前で皆の姿がどんどん遠ざかる・・・（泣

美しい水晶岳の稜線に癒されながら必死のパッチで頑張る老犬であった（笑

雪渓から流れて来るキンキンに冷えた水は美味かったなぁ♪
この辺りで体調はようやく回復傾向になった（汗

水晶、鷲羽、三俣の分岐からは北アの稜線歩き。
3000m級のピークが続く稜線漫歩はいつだって楽しい♪

皆、北アの山岳風景を撮影しながらゆったりまったり進んでゆく。

ワリモ岳から鷲羽岳と続く稜線が美しい。

雲ノ平のテン場も山荘も遥か下に目視出来た。
テン場に帰るだけならかなり不要な標高を稼いでしまったようだ（汗
さらに植生の保護を理由にテン場にはまっすぐ帰れず、
ルートは山荘側のテン場入口まで大きく迂回させられるので遠かった〜！

ケルンが何ヶ所も積み上げられたシュールな風景の祖父岳。

頂上台地でホワイトアウトした時には命を助けてくれる目印となる。
それに下山方向を示す地面に張られたグリーンロープも命綱となるのだろう。

しばし祖父岳でまた〜りする♪
双六の向こう。槍から穂高の稜線を眺めながら山談議に花が咲く。
寒いくらいの風が心地良かったピークでのレスト。

そして雲ノ平テン場に帰ってきた僕達の前に一人の男が立っていた。
水場の横で笑顔で怒鳴っている。
「ドおせーわ！！」
三河弁丸出しで大声で迎えてくれたのはまさかのpiso隊員だった（笑

大ちゃん以外は誰も登場を知らなかった。正確には大ちゃんも知らなかった。
ジョイン出来るかもしれない情報を大ちゃんは聞いていたのだが、
最終的な「ジョインするだら〜」メールが大ちゃんに届いていなかったのだ。

今朝に新穂高から単独で登ってきた健脚pisoを加えて、
今回の縦走のファイナルドンチャンが始まった♪
ビールは売る程ある♪　バーボンもたっぷり残っている♪

kk特製の何でも入れちゃえミックスサラダは旨々♪

きゅうりとみょうがの梅和えはあっさりすっきり夏山メニューにはぴったり♪

炭火焼き鳥は濃厚な味♪

トマトペンネ♪　濃いめの味は疲れている身体が欲します♪

縦走ラストナイトは総勢7名でのジョイン＆ドンチャンとなった♪
関東、中部、関西と普段は会えない山仲間と「山より宴」がサイコー（笑
それに皆から数日遅れのバースデーを祝ってもらえた老犬1号。
感謝♪　感謝♪

マッシュルームのハーブバター炒めは酒飲み御用達な大人の味やね♪

茄子とピーマンの味噌炒めはチョーご飯が進むくん♪

ペンネカラスミソースは濃厚な味がたまりません♪

ペンネペペロンチーノもゲキ美味だけど明らかに食べ過ぎた〜♪
全員が明日は下山なディナーなので食材を全て出しきりお腹いぱーい（笑

皆の笑顔と笑い声が幸せなディナー＆ドンチャンでした♪
明日は新穂高まで下山するpiso隊員が一番早起きなのでお先にドロン。
その後もしばし談笑しそれぞれのテントに引き上げお開きとなった。

テン場のテントがかなり少なくてなっていた。
下弦の月がでた。明日は下山。一人バーボンをちびちびやった。
夜空を見上げた。ちょっぴり寂しくなった。

午前3時過ぎに目が覚めた。kumiちょも起きだした。
ダウンジャケットを着て朝飯の棒ラーメンの用意を始めた。
そこへ出発準備の整ったpisoがテント前室から顔を出した。
二言三言言葉を交わした。がっつり握手してpisoは踵を返した。
なんだかちょっぴりグッときた（笑

■四日目（下山日）

朝靄の雲ノ平を後にする。
名残惜しいとは思わない。
それより充実した夏休みが幸せだった。

五日間、山を愉しんだ二人。　四日間、山を愉しんだ二人。
三日間、山を愉しんだ二人。　二日間、山を愉しんだ一人。
一緒に縦走できれば愉しい。　山より宴だけだって愉しい。

山が好き大好きだ。それがベースなのは誰しも同じ。
そして愉快な仲間とテン場で一献できれば尚愉しい。

また登ろう。また会おう。また呑もう。
頂にはこだわらない。愉快な仲間がいればそれでいい。

誉めたり、貶したり、揚げ足取ったり、ボケたり、ツッコンだり。
稚拙な内容を経験値で笑いに変える素敵な仲間達（笑

最終日の下山路も速射砲の様なkkトークは続く（笑
止まれば死ぬマグロの如くチェーントークは続く（汗

アラスカ庭園から薬師沢までのゲキ下りでも
転ばぬように慎重に足下を確認しながら笑い話♪

薬師沢小屋で一服しながらも沈黙はなく。
左俣出合からのゼーゼー！ハーハー！の急登でも会話は途切れない（笑

緩やかな木道歩きになった。
紺碧の向こうに太郎平小屋が見えてきた。

何度もレストしながら雲ノ平テン場から6時間程で太郎平へ戻ってきた。
縦走フィナーレが近づく寂しさと不自由の無い街に戻れる安堵が交錯する時。

小屋に辿り着いたらまずは乾杯！でしょ♪
ビールが三名。アクエリアスが三名。ボーダーラインは40歳だった（笑
いわゆる依存症の進行具合が如実に表れる場面だね（汗

残念ながら特製ラーメンは売り切れ・・・
残念ながら特製タイカリーも売り切れ・・・
仕方ない、おでんとフツーカレーで早目のランチにした。

折立にはまた戻って来ようと思う。
薬師岳さんありがとう。またの機会に伺います。
後は3時間近いユルい下りをドナドナ下山するだけ。

 

九日間の盆休みがとれた今年は素敵な山旅を堪能できた。
前半の三日間は単独で長次郎にチャレンジした。
二日間休息をとって後半は仲間と四日間で雲ノ平を堪能した。
久しぶりに盛夏の北アを満喫できた夏休み♪

daiちゃん、kkちゃん、Uちゃん、きょこちゃん、pisoちゃん。
楽しい　楽しい　夏休みをありがとう♪
また皆でCommand_Gな縦走をしよう♪