今年は誰にとっても大変な年だったよね・・・まだ過去形じゃないけど。
僕は3月に心臓の手術をして、ある意味人生で一番大変な年だったと思う。
なんとか生き延びて、大好きな登山ライフに復活しつつある今日この頃。
そろそろテント泊もしたいよなぁと考えていたのだが・・・
あれ? いつ以来? ってな具合でなんと今年初のテント泊山行となりました。
思い返せば去年のGWにオーストラリアのメルボルン以来のテント泊だよ(笑
復活のテント泊は最も愛する大峰山系と考えていたのが本音。
だが前から気になっていた鈴鹿山脈の「イブネ」に浮気することにした。
鈴鹿の奥座敷とかプチ雲ノ平とか呼ばれるシュールなピークへGo To !
登山口は鈴鹿スカイラインの武平峠からにした。
ただし御在所岳や鎌ケ岳や国見岳などの人気の山が集中している場所である。
駐車場も多いがそれ以上に入山者が多くすぐに満車になってしまう。
今回は行動時間も比較的短いのでゆっくり出発することにした。
日帰りの早朝入山者が下山するであろう昼前を現地着にした。
辛うじて駐車スペースがありラッキーであった。午前11時に入山開始!
多少不明瞭な箇所もあるがピンクテープは比較的多い。
時折、親切な案内看板も設置されているので不安は少ない。
途中からは沢沿いのルートになり、時には沢を遡行してゆく。
それに渡渉の多さも目立つ。十数回はあったと思う。
浅い沢だがこの時期のドボン!は遠慮したいよね(笑
入山から1時間ほどでクラ谷の分岐である。
コクイ谷出合まで下って行く沢筋になる。
今回はコクイ谷は下らずクラ谷を直進する。
そこ彼処に秋の色が出迎えてくれる。
紅葉というなの日本の伝統色は美しい。
今回のテン場の近くには水場が無い。
なので各自2リットルの水を歩荷した。
ただし雨乞岳までは沢だらけだし、杉峠直下にも水場はある。
浄水器さえ持参すれば水には困らない。テン場からは遠すぎるけどね(笑
七人山の分岐で行動食のレストタイム。
今回のバックパックはOMMでも使ったblooper backpacksのカスタムーダー。
超軽くて、いわゆるULなバックパックだが思いのほか使いやすい。
だがウェストベルトがガッチリした作りではないので、
ヘヴィーウェイトには向かない。せいぜい18kgが上限かなぁ。
今回は久しぶりのテント泊なので身体に優しいバックパックウェイトにした。
酒に水に食料などを含めて15kg未満だったと思う。
ある程度、標高を稼ぐと遠景に伊勢湾が現れる。
その向こうにはセントレアなのかな?
今日は風が強い。
低空を飛ぶ雲の影が山肌に濃淡を描き陰影が美しい。
kumiちょの身長くらいはある笹藪の急登をゼーゼーのハーハーで登る(汗
武平峠から標準CT通りの3時間弱でピークハント。
久しぶりのテント泊装備にしては、なんとか良いペースでハイクアップできた。
午後2時の東雨乞岳に人影は無かった(笑
360度パノラマを5分程満喫して風が強くて寒いのでそそくさと後にした・・・
笹原の稜線を雨乞岳へと向かう。それは目と鼻の先である。
この手の風景は大好物である!
四国の三嶺にも通ずるような雰囲気がムーチョ良い感じなのだ。
南斜面の紅葉も美しく笹の緑とのコントラストが映えるわ〜♫
稜線の途中で北側の尾根にイブネを発見!
すでに複数のテントが設営されているのを目視できる。
西側にある雨乞岳に午後2時過ぎに到着。
もちろん誰もいない(笑
広々とした東雨乞岳に比べたらとても狭い感じのピークである。
西側の稜線にも登山道が続いている。
錦向山まで繋がるのだろう。
雨乞岳からは北側の笹藪を進む。
最初はやや不明瞭だがすぐにしっかりとしたルートが確認できる。
燕岳のイルカ岩っぽいのが居てたよ(笑
雨乞岳の北斜面にも美しい錦の樹々が広がっている。
雨乞岳からの劇下りを約20分で杉峠に到着。
ここから東側に下ればテン場適地と水場がある。
東西南北に交差する鈴鹿山脈奥座敷の分岐なのだ。
シンボリックな杉が印象的で雰囲気のある峠だ。
ここからは登って下って登ってのラストスパートが待っている(汗
えっちらおっちら頑張ろう。
杉峠ノ頭までもルートは明瞭で不安無くハイクアップできる。
基本、尾根歩きなのでルートロストのリスクは低いと考える。
イブネ・チョウシ・クラシへの分岐。
見落したらタイジョウ・カクレグラ方面まで行っちゃうよ〜
ってか、この辺の山域はカタカナ名が多いよね!
通称オシリ岩の佐目峠まで来ればイブネも近い。
午後3時半、ようやくイブネに到着!
ほぼほぼ予定通り4時間半で鈴鹿山脈の別天地に到着〜♬
今宵の我が家をサクサク設営♬
今回は軽量化を図ってエスパース・デュオ-X 二人用(約1.5kg)をセレクト。
男二人なら厳しいが、kumiちょはコチビなのでスペースは余裕。
イブネの広大な頂上台地はテント設営場所も選び放題!
強風をしのげるポジションをチョイス。
その後はテン場を散策しイブネ北端まで歩く。
イブネから離れたクラシ方面にテントを設営している入山者もいた。
ここはのんびりと寛ぐには最高のテン場だね!
まさに癒しの空間だよ。
今宵の我が家の半径20m以内に他のテントは無し!
静かな時間をまったりと過ごせるね。
広いイブネの中にテントは20張ほどはあったと思う。
さすが鈴鹿の奥座敷! 余裕の空間が素敵だわ〜
ソーシャルディスタンスも完璧(笑
こちらは若い衆の団体さんテント村(密々だね〜
トイレはないけど、山ガールも多かった。
隠れる場所はいくらでもあるので無問題でしょ。
イブネの可愛らしい標識がそこ彼処にあった♬
テントに戻ってそろそろ夕食の準備にかかる。
とは言っても豪華な食材は一切無し。
今回は徹底的にULバックパッキングなのでフリーズドライオンリー。
お湯を沸かして3分でオッケー(笑
サンセット。
マザーレイク琵琶湖の彼方に陽が沈む。
風は冷たいがとても心地良い時間が流れる。
多くの入山者が夕景を撮影している。
中にはタイムラプス撮影を楽しむ人もいた。
ここは必ず再訪したい場所となった。
1200mに満たない低山だが、こんな素敵なテン場は他にあまりないよ。
残念ながらこの日は空が焼けることはなかった。
静かに優しく陽は山の影に隠れていった。
夜の帳が降りれば四日市の夜景が明るく輝く。
食後のkumiちょはシュラフの中でヌクヌクと読書中♬
スマホの電波は4Gバッチリ!
ボズ・スキャッグスとボビー・コールドウェルに癒されたわ♬
γ-GTPと尿酸値が高いので飲酒量は控え目で就寝するのであった・・・(泣
月夜だし星空撮影もNGな明るさ・・・四日市の光害もあるしね・・・
昨夜は珍しく午後8時過ぎには眠れた。
起床は午前6時なので睡眠時間はなんと10時間!
超久しぶりの爆睡だよ(笑
夕食も朝食もこんな感じ(笑
軽さは正義です!!!
朝陽を浴びて結露も夜露もソッコーで乾燥してくれた。
風が強かったせいもあるのだが・・・
朝からドピーカン!
南を向けば雨乞岳さん、おはよーさん!
準備を済ませて下山にかかる。ほとんどの入山者が南へ向かう。
杉峠からは南(武平峠)へ向かう者と、東(御在所方面)へ向かう者、
西(甲津畑)へ向かう者に別れる。
あたり一面モフモフの苔だらけ!
優しいモスグリーンを愛でる時間も楽しいのです。
イブネさん、また来るね!
雲ひとつない紺碧の秋空。
久しぶりのテント泊入山は思い出に残る二日間でした。
杉峠まで下れば雨乞岳までの劇登りが本日の核心部。
40分ほど必死のパッチで頑張ります(汗
kumiちょの右後ろの稜線がイブネ!
おら元気!的な写真を一枚撮っておきましたよ(笑
雨乞岳の直下は笹藪地獄!
笹の高いところでは僕の身長くらいはあったな〜
アンダーザ笹ワールド!
これ僕の目の高さの笹!
笹藪というよりもう笹ジャングルだわ(笑
で、日帰りハイカーで満員御礼な雨乞岳はサクッとスルー!
当然、ウルトラ満員御礼な東雨乞岳もサクッとスルーでしょ!
あぁ・・・でも、やっぱりこの稜線・・・大好物だわ〜
七人山の分岐からは沢沿いルートを無限渡渉で下山。
復路は約3時間半で昼前に駐車地に下山できました。
いやほんま、イブネいいとこ一度はおいで!
テント担いでまったり癒しの時間を楽しんでおくれやす♬
イブネやっぱテン泊には最高の場所ですね。
返信削除案を出したときにかっちゃんがイブネに行っててくれてよかったよ。
こんないいところを日帰りで行くにはもったいないよね~
11月は有給を少し長めに取って行ってこようと思います。
さて・・・どのルートから登るか・・・
家でもなかなか10時間は寝られへんでぇ~ よっぽどイブネが心地よかったんやな♬
三嶺を思い出すような気持ちよい稜線もステキです★
しかし絶好のお天気でしたね。僕が行くときも天気良ければいいんだけどね。。。
*テン場あれだけ離れてたら山密はOKちゃう(笑
好人ちゃん
返信削除コメントありがとうございます。
日帰りでもええねんけど、イブネのテン場は癒されるので
まったりオーバーナイトがサイコーです♬
武平峠は人も車も多すぎます。
次回行くときは朝明からか甲津畑からかと考えてます。
上空はかなり風が強く頻繁にボー!ボー!吹いてましたけど
久しぶりのテン泊が嬉しすぎての爆睡かと(笑
次回は豪華に肉でも歩荷して楽しみたいわ〜
イブネで山密はないやろね!