2018/11/14

OMM / First half


20181110 sat - 11 sun OMM Japan 2018 奥三河大会・初日

TJAR(トランスジャパンアルプスレース)への憧れはあったが、
自分のポテンシャルやスキルは十二分に承知しているつもりだ。
だが、トレランではない山岳のアドベンチャーレースには出たかった。

数年前にOMM(オリジナルマウンテンマラソン)の存在を知った。
kumiちょもBSで放映される国内外のアドベンチャーレースが大好きであった。
ならば一度、夫婦でOMMにエントリーしてみるか!ってのが始まりであった。

OMMはスタートからゴールまで一切のエイドステーションがない。
目標になる目印や誘導も当然ない。最後まで自己責任でレースは行われる。
それに奥三河ではOMM史上最も難しいコース設定が高次元での読図力を試される。

スタート直前に磁北線の入った1/25000地図を渡される。
情報はその地図一枚のみである。
スタートからゴールまでの間に複数箇所のチェックポイントが記されている。
制限時間内に全てのチェックポイントを順番に回りゴールしたペアだけが完走になる。

 

ペアと書いたがOMMは信頼できるバディとのチームレースなのだ。
もちろん単独での参加は認められていない。二人で1チームなのである。
他にも細かなルールは多くある。例えばテントは二人で一つのみ。


二日分の食料&行動食以外に一食分の食料を携帯すること。ベアベルも必須。
水はテン場で取得可能。レインウェア、ファーストエイドキットも必須。
エマージェンシービビーもしくはシュラフカバーも必須。


チームは必ず二人で行動しなければいけない。
競技中はスマホなどの通信デバイスの使用禁止。
GPS機器は緊急時のために携帯しなければいけないが、競技中はもちろん使用禁止。


コントロールと呼ばれるチェックポイントを順番に回りSIチップでパンチする。
競技は時間を競うStraightとポイントを競うScoreに別れる。


僕たちはStraight-Cにエントリーした。Straightの中で最も距離の短いクラスである。
まあ、それでもフツーに一日30km前後は走らされるのだけどね(笑


金曜日の夜に仕事を終えてダッシュで愛知県の奥三河へ車を走らせる。
茶臼山高原の駐車場で車中泊して土曜日の受付&スタートに挑む。


土日の二日間とも高気圧におおわれて天候の不安は無さそうなのが好材料であった。
ナビゲーションの基本的なことをkumiちょの伝えて僕たちのスタートとなった。


ウェーブスタートでStraight3クラスとScore2クラスが順次解き放たれる!
コントロールポイントはバラバラなので種目によって行動もバラバラである。


ゼッケンは無いのでどのクラスかも判別不能。
どこかのチームとジョインする発想は皆無であった。


ひたすら読図して等高線の本数を把握してコントロールポイントを目指す!
標高を確認できる腕時計がNGでは無いのが救いでもあった。


最初のコントロールポイント、BB(岩の西)をSIチップでパンチして通過!
スタートしてから21分で発見できたのは悪くない。


その後は道なきゲキ下りの斜面を南を目指す。
舗装路を二回越えて南西に進むが林道に惑わされてルートロスト!


この辺りからkumiちょと「マジ難しいね!」という認識が生まれる(汗
ゲキ登りとゲキ下りの中でコントロールポイントを見つけるのは必死のパッチ!


そんな中で僕達はとても大きな余裕があった。
それは誰とも戦わないということ。


いわゆる参加することに意義がある的な精神なのですよ(笑
そんなアドバンテージがプラス思考としてFunな感覚に導いてくれる♬


前日の降雨のせいかドロドロの急傾斜ばかりである。
四つん這いになってコントロールポイントを目指すのはフツーな行為であった(汗


2カ所目のコントロールポイントDB(鞍部)をSIチップでパンチして通過!
ここまでスタートから2時間半近くかかっている・・・
まさに山中を彷徨う感覚である。


下記が当日渡されたStraight CのOMMレースのマップである。
スタートからゴールまで直線距離で12.1km。
僕たちはゴール時点で30km近い行動距離になった(笑
地図読みの好きな人は拡大して妄想してね〜♬


普段の登山とは違いゆったりレストすることはなかった。
常に先へ先へ前へ前へ、思考が緩むことはなかった。


ゲキ登りでもゲキ下りでもトレースのあるルートがあればホッとするのが本音(笑


林道に出れば歩きやすくてとても嬉しく感じる♬
急がば回れ!
遠回りなルートでも林道や作業道を使う方がペースアップできると感じた。


谷筋でようやく3か所目のコントロールポイントDC(谷)を発見!
SIチップでパンチして通過する。
ここまででスタートしてから4時間以上かかっている・・・


4ケ所目のコントロールポイントBE(鞍部)が必死のパッチで探すも通過できず・・・
ここで二人のモチベーションはダダ下がり・・・
コントロールポイント4ケ所目から5ケ所目までのロード区間がメニメニ長い・・・


このままコントロール5〜7を通過しなくても、
制限時間をオーバーするような時間になってしまった・・・
心が折れた僕たちは、参加することに意義がある!精神でコントロール5〜7不通過でゴールに向かった。


初日ゴール手前の1kmちょっとのロード区間は皆さん飛ばしますね〜
僕たちも負けずに必死のパッチでダッシュ!♬


やはりOMMのバックパックが圧倒的に多かったが、
blooper backpacksのバックパックも数十人は見かけたよ!


なんとか午後3時半頃に初日のゴール!
制限時間を6分30秒のオーバーでした。
まあ、それ以前にコントロールポイント4か所も不通過なのがアウトです(笑


道の駅・津具高原グリーンパークが今宵のキャンプ地である。
男と男、女と女、男と女、全てのチームはバディと同じテントで眠る。


なんだか軽量化を意識したULテントの見本市会場のようであった。
ルーカスギアのワンポールテントなどが目立っていたね〜

白馬堂六甲のアサヤンに数年ぶりにバッタリ出会えたのも嬉しかったな〜


驚いたことにキャンプ地は静かにしたい人スペースと騒ぎたい人スペースに分かれていた。
もちろんジェントルな僕たちは静かにしたい人スペースにテントを設営した。
騒ぎたい人スペースからはどんちゃん騒ぎの笑い声が聞こえて来る・・・
明日もレースは続くので真面目に19時頃には就寝したのであった。


二人分の夕食と朝食。テントでの食事はこれのみ。
普段の山行では考えられないストイックモード(笑


火器はプリムスの小型ガスIP-110gと153ウルトラバーナーのみ。
カトラリーはスノピ600チタンと、二つ折りチタンスプーン2個のみ。


僕達がエントリーした Straight C の Day1の中間リザルトが貼り出されていた。
完走したトップは3時間50分でゴールだよ!!!凄いね・・・
僕達は7時間6分30秒でタイムアウト!
コントロールも複数箇所未通過だしね・・・


さてさて二日目はどんなレースが待っているのかな?
とても充実した最終日になりました♬

4 件のコメント:

  1. Katsuさん、お疲れ様でした。

    ついにそちら側の人になってしまわれたのですね。

    OMMってそんな楽しい感じだったのですか?
    私も・・・、あっ、バディが・・・・・・・。
    Katsuさんが羨ましいっす!!!
    二日目の模様
    を楽しみにしてます(^o^)。

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  2. ten2843さん

    コメントありがとうございます!
    そちら側とはどちら側でしょうか?(笑
    バディは奥様じゃなくても良いのですよ〜
    テンカラ仲間とか引っ張り込むのもアリでは?(笑
    二日目はめっちゃ楽しかったです。
    明日にはアップできそうです♬

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  3. けんけん2018/11/19 1:08:00

    お疲れ様です
    1泊2日でハードなオリエンテーリングしてるっていう感じなんでしょうかね?
    こんな世界があるんや~という感じで読んでて面白かったです

    男性ペアが多いのもびっくり
    小さなULテントで男2人で寝るのもかなりハードな気が(笑)

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  4. ケンケン

    まいど〜! ご無沙汰です。
    そやねん! まさにご想像の通りです(笑
    普通にしんどいけど、めっちゃ楽しめる感も満喫できるよ!

    皆さん軽量化を図っているのでテントも軽くて小さいヤツばかり!
    ゴリゴリのオッサン二人がテント内で身を寄せ合って!ってのもね(笑

    男女ペアは僕達のように半分楽しみに来ているペアが多いと感じたよ♫
    本気で勝負に来てるペアは男&男ペアが圧倒的やね!

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