Forget-me-not

20170909 sat - 10 sun　南竜ヶ馬場〜別山縦走・下山日

夜明け前、白山でご来光を拝みたい入山者達が動き出す。
午前３時頃にはあちこちで歩き出す物音が聞こえる。
僕は不思議とご来光には縁が無いし興味も無い。

ゆったりまったりと起床したら午前6時を回っていた。
急ぐ旅では無い。心地良い山の朝を久し振りに堪能したいだけなのだ。
陽はまた昇り全ての有機体にも無機体にも色を与えてくれる。

快晴の山の朝が大好きだ。躍動感や生命感に満ち溢れている。
日常の人が溢れかえるコンコースや息が詰まりそうな電車内とは真逆の世界。
命を削るように過ごす日常から逃げることのできる唯一の場所が山なんだ。

残念ながら朝飯もモンベルのリゾッタだよ（笑
飯盒も炊かないでこういう飯は情緒がないね・・・
早くって簡単でいいんだけどさ・・・
ってか、まだまだ在庫があるんだよなぁ（汗

もう、これ以上ないよね！って感じのコントラスト♬
室堂までのトンビ岩コースもクッキリと目視出来た朝。

で、朝のお仕事（トイレ）は水洗完備のビジターセンターへ伺います（笑
午前7時の水洗トイレは渋滞も皆無なので快適♬

下記はテン場横の炊事棟。
蛇口から飲料水を補給できる♬

なんだかんだで午前8時にテン場を出発（遅い！

大半の入山者は出発した後で閑散とした風景が広がっている（笑

南竜から白山へと続くたおやかな風景に朝から癒される。

この風景は大峰や四国では味わえない。
険峻な風情は微塵もなく柔らかな尾根が優しく迎えてくれる。

そしてプチ雲ノ平な風景がパノラマで広がる♬

湿地帯を抜けるといよいよ別山への縦走が始まる。
一度、グングン下がってから油坂の急登が現れる。

小一時間ほど九十九折の縦走路を登って振り返れば白山の御前峰も目視出来た。
南竜のテン場もビジターセンターも小さくなった。

油坂の頭から南に目を向ければ御舎利山から別山へと続く縦走路が横たわる。

別山へ縦走する人は比較的少ないのだろうか・・・
週末だというのに、ほとんど人に会わないんだよねぇ

大半の入山者が別当出合〜白山のピストンなのだろう。
残念ながら白山の御前峰は雲に隠れてしまった。

時折、ガレた尾根もあるが危険度はかなり低いので安心して通過できる。

ねえ！このまったり感な稜線漫歩は素敵でしょ！？

もちろん、それなりのアップダウンは続くのだが天気さえ良ければ快適な縦走路だよ♬

御舎利山をトラバースして別山へ向かう。

振り返った西側の斜面は大屏風。

それを過ぎれば別山までの最後の緩やかな登りが続いている。

南竜のテン場からゆったりまったり歩いて3時間弱で到着。
なんとも素敵で楽しい3時間な稜線だったな〜♬

フォトショップでHDR加工する前はこんな感じなのですよ（笑
トップの画像と比較してくださいな。

別山から南へと続く縦走路も素敵だなぁ♬

三ノ峰〜二ノ峰〜一ノ峰〜銚子ヶ峰へと続く稜線。

神鳩避難小屋も目視出来た。来年チャレンジしたいなぁ♬

逆に石徹白（いとしろ）からの入山もありだよねぇ。

別山神社にお礼をして下山ルートのチブリ尾根に向かう。

縦走路を少し北に戻って御舎利山に登り返せば分岐が現れる。
御舎利山から振り返った別山。たおやかな尾根だよねぇ♬

北を向けば今日歩いてきた縦走路が目視できる。
遥か彼方の白山は今日は雲がかかったままだよ・・・

さて、ここから始まるゲキ下りのチブリ尾根がハンパなく長かった！

ネット上で散見されるシンドイ文章は知ってはいたがマジで長かったよ（泣

チブリ尾根避難小屋までの1時間15分が、
岩も多い九十九折のゲキ下りで辛かったなぁ・・・

市ノ瀬まで標高差約1,500mはフツーに長いよね・・・
kumiちょに至っては途中で痛み止めを飲む始末だよ（笑
僕も久しぶりにかなり膝が辛かったのは事実（汗

南竜で歩荷した3リットルの水も底を尽きかけた時にようやく水場が現れた。
市ノ瀬までまだ余裕で1時間以上はある。助かった〜（汗

看板から徒歩数分でたどり着いたのが小さな沢である。
トレースは沢までであるが、対岸にトレースはない。
湧き水的なポイントではなく、沢水の事を指しているのだと判断した。
冷たい沢水を美味しく浴びるほどいただきましたともさ♬

御舎利山から軽く4時間以上かかって市ノ瀬に下山した・・・
いやほんまに泣きそうになる程長かったよ〜

ビジターセンターの側にある白山温泉で汗を流して帰路に着いた。
白山温泉は旅館なのだが日帰り入浴も営業している。
5〜6人も入浴すれば満員になる風呂だが風情のあるいい湯だった。

別山は来年、石徹白道から歩いてみよう♬