2017/07/21

There is no one


20170716 sun - 17 mon 釈迦ケ岳と静寂の幕営地

尿管ステント野郎を続けること1ヶ月半。ようやく卒業する時がやってきた。
後ろから看護婦さんが座薬を挿入♬ 前から女医さんが造影剤を挿入♬
尿管の炎症も治まり無事に尿管ステントは引き抜かれたのであった。

退院後「海の日」の週末、約2ヶ月半ぶりのテント泊入山に大峰へ車を走らせた。
白山や中央アルプスも候補に上げたのだが、日曜の天候が思わしくなかった。
ならば愛すべき大峰山脈の第四十の靡であるお釈迦様へご挨拶に向かった。

盆休みの北海道遠征に向けてリハビリ登山を始めなければ間に合わない。
縦走の軽量化に合わせてフリーズドライ食品の見直しも検討したい。
釈迦ケ岳入山前日に久しぶりに芦屋のスカイハイマウンテンワークスへ顔を出した。



SHMWのタクちゃんノリちゃん夫婦もお勧めのフリーズドライがビバークレーションだ。
上記の画像の上段の右二つね。ULTRA LUNCH謹製のBIVOUAC RATIONである。
最大の特徴は熱湯をかけたら2分でいただきます!のスピーディーさである。


一般的なアルファ米が15分かかることを考えれば奇跡の領域にさえ思える。
一食あたりの製品重量は80gで400キロカロリーのボリュームは主食として大満足♬
真空パックのインド米乾燥フレークは超コンパクトなvegan(完全菜食)メニューなのだ。


味もスパイシーな「トマトキック」、芳醇な香りが嬉しい「ポルチーニクリーム」、
それに 日本人は誰でも好きでしょ!的な「海苔茶漬け」の三種類である。
一種類4食セットで1800円(税別)は一食あたり450円(税別)のコスパはいかがかな?


右下のトレイルバターは、良質な脂質をたっぷり含んだアーモンド&カシューナッツの
バターとピュアメープルシロップを組み合わせたエナジーフード。
低糖質、オールナチュラル、グルテンフリーと身体にも優しい。
コンパクトなパッケージは128gで760kcalの高カロリーが特徴。
こちらもvegan(完全菜食)ね。


下段中央はド定番の靴擦れ防止のガーニーグー。
パッケージが変わって使い易いチューブ式になっていた。


左上の山頂チカラモチはSHMWタクちゃんのお勧めスイーツ♫
黒蜜きな粉付きで水を50cc用意するだけで簡単にお餅が食べられる!
テント泊で食後のデザートとして楽しむのもアリだね♫
詳しくはコチラをみてね。


準備を済ませて午前9時半に登山口を出発。
駐車場は当然満車で少し下の方まで路駐が続いていた。
ほとんどの入山者が日帰りばかりである。


古田の森で早めのランチにする。
おにぎりを頬張る。陽射しは暑いが微風は心地良い。


久しぶりに大峰の鹿に出合う。
二頭が警戒しながらこちらの様子をうかがっていた。


こちらも久しぶりのお釈迦様。ご無沙汰しております♫
釈迦ヶ岳には十数回登っているが最も苦しい登りであった(滝汗
病み上がりのリハビリハイクはもう苦行のようでフラフラになったよ(笑


これから歩く大峰奥駈道の北側を望む。


空鉢ヶ岳〜孔雀岳〜仏性ヶ岳と稜線は続いてゆく。


釈迦ヶ岳からの北側はゲキ下りが続く。
トラロープも数カ所設置されている。


可愛い馬ノ背を通過し、クサリ場をグングン降下する。


kumiちょの身長くらいある笹薮トレイルも数カ所ある。


薄曇りの一日。稜線の風は涼しい♫


第四十一番の靡である空鉢ヶ岳から振り返って釈迦ヶ岳を仰ぐ。


遠目にはたおやかな稜線が続いているように感じる。
実際には小さなアップダウンの連続である。


特に釈迦ヶ岳より南は数十メートルから百メートルくらいの標高差の連続。
北側の大きな山塊と違って細かなアップダウンに心を折られる。


吉野から熊野本宮まで大峰奥駈縦走の核心部は間違いなく前鬼より南側である。
通しで歩く時はハンパない精神力が不可欠だ。修験の道だからね。


心を折られないように75もある靡を順番にチェックしていくのもアリだと思う。
吉野の柳の宿の75から本宮証誠殿の1までカウントダウンになるからね♫


僕が単独で大峰奥駈縦走したのは今や大昔の話。
またいつの日か、やりたいんだけど、その時間はどんどん少なくなってきている。
人生もそろそろカウントダウンを考える領域に入ってきたように感じる今日この頃。


さて、少し話がそれたね(笑


孔雀岳の手前。五百羅漢を俯瞰で望む。


静かな森を進む。ここまで来れば目的地も近い。


目的地の手前の水場「鳥の水」涸れずに昏々と湧いていた。


500cc / 30秒くらいの勢いはあったよ♫
冷たくって美味しい水だ。ボトルの水は総入れ替え!
頭から水をかぶってスッキリできるのも有り難い。


事前情報で楊枝ノ宿の水場は涸れていると聞いていた。
ならばわざわざ足を伸ばす必要などない。
パノラマの展望が魅惑の場所にテントを設営しようじゃないか♫


スロさんの師匠でもあるDさん達が楽しげにテン泊していた場所。
標高1700mのウィルダネス。一度は幕営したいと思っていたテン場適地。


大峰奥駈道のすぐ横である。
崖の向こうには大峰の山々が悠々と横たわる。


開放的でまさに大峰の山々に包まれる心地良さが素敵な場所なんだ。
夕刻、幾重にもレイヤードされたシルエットを眺める時間は永遠に感じる。


ディナータイム。まずは粗挽きソーセージを茹でる♫


メインディッシュはULTRA LUNCHのBIVOUAC RATION、トマトキック味。


今宵のお供はこれ一瓶だけ! ビールも焼酎も無し!
寂しいけどリハビリ入山なので我慢しよう・・・


トマトキック味のビバークレーションをコッヘルに移したらこんな感じ。


粗挽きソーセージが湯で上がりました♫


そのお湯をコッヘルに注げばビバークレーションの完成。


各自の好みでお湯の量を調節すれば良い。
で、2分間ゆっくりとかき混ぜれば美味しい山飯の出来上がり。


ビバークレーションのトマトキック味はスパイシーで美味い!
インド米乾燥フレークもしっかり食感があるし、vegan(完全菜食)だが薄味でもない。
ボリュームも有り、kumiちょにいたってはかなり満腹になったようだ(笑
リピート確定だね♫


刻一刻と変化する空の色。
稜線や木々がシルエットになる時間帯が好きだ。


残念ながら途中から雲が出て空が焼けることは無かった・・・
マジックアワーはまたの機会の楽しみにとっておこう・・・
風も強くなり天空を雲が被い星空を眺めることもできなかった。


だが久しぶりのテン泊だ。久しぶりの大峰だ。
そして幕営したかった場所だ。文句等などあるはずも無い。
日常では感じる事の出来ない至福の時間を堪能する。


ジンビームを舐めるようにちびちびとやる。
遠くで鹿の鳴き声が聞こえる。コロコロと虫も鳴いている。
気温も下がりソフトシェルを着ていても寒いくらいだ。
寝苦しい下界のことを考えれば快適この上ない睡眠を得られる。


夜半より風が強くなる。上空をジェット機のような音をたてて風が吹き抜けてゆく。
時折テントを大きく揺らす。明方には霧雨が降り出し幕を叩く。
午前4時半。テントから顔を出す。辺りは乳泊のベール包まれていた。


朝食はビバークレーションの「ポルチーニクリーム」。
残念だが味が薄く少しぼやけた感じがした。
「トマトキック味」とは完成度にかなりの開きが有る。
「トマトキック味」はアリ! 「ポルチーニクリーム」はナシ!だな(笑
なのでビーフシチューをブレンドして味わう事にした。普通にマイウー♫


霧雨でびちゃびちゃになったテントを撤収して午前6時に出発する。


霧に包まれた大峰も好きだ。
幽玄な雰囲気が悠久の大峰らしくて良い。


本降りには程遠い霧雨なので無問題だが濡れた笹薮トレイルは厄介だ。
短パンにタイツなのであっという間にタイツが濡れて来る。
涼しくって良いかなと思っていたのも束の間・・・
靴の中までグショグショに濡れて来た・・・
ゲイター持って来なきゃダメじゃん・・・


こんな天候でも日帰りハイカーに出会う。
みんな好きなんだよねぇ♫


昨日のフラフラペースとはガラリと変わってノンストップでアップダウンを進む♫


釈迦ヶ岳への最後のゲキ登りもガシガシ登る。
不思議と昨日のような足腰のしんどさや心肺機能の辛さは無かった。


360°展望の無い真っ白ピークで残念がっている日帰りのハイカー達が数名。

「昨日はめっちゃドピーカンのパノラマでしたわー!」
と、声をかけたいのをグッと我慢した病み上がりオヤジでした(笑


標高が下がるとガスも抜けて青空も顔を見せてくれた。
やはり湿度の低いトレッキングが楽しいよね(笑


午前9時半には登山口に到着♫
昨日程ではないがほぼ満車な駐車場。


さてさて、ジョギングも復活して、なまった身体をシェイプアップします♫
体重も5%は落とさないとねぇ・・・
ぼちぼち頑張るべ!!

8 件のコメント:

  1. えれぇこった2号2017/07/22 1:40:00

    テント場素敵ですね♪
    地上の全てから解放される事が出来るって感じですね!!
    私も一人でテント担いでテント泊出来るようにならなくては。
    だけど一人だと怖くて寝れないかも(^◇^;)
    kumiちゃん、大きなザックを担いで何時間もなんかすっごい所を歩いてるし!!

    フリーズドライ食品は水があるテント場だと軽量化には最高のアイテムですよね(*´∇`*)

    北海道縦走もう言ってる間ですね!!
    ナキウサギさんにあったら是非動画をお願いしますm(_ _)m

    返信削除
  2. 「不思議と昨日のような足腰のしんどさや心肺機能の辛さは無かった。」
    そうそう、これこれ!大峯に行くとからだが浄化される感ありますよねぇ。
    変な神秘信仰じゃないんですけど。
    そしてまた大峯通いするんです(笑)

    返信削除
  3. このらレーションは良いね!
    ネーミングも非常食の通称そのまんまやし(^_^)
    でも買うならトマトキック味にするわ!
    お餅は、これ、かなり昔からあるやつとまた違うの?

    返信削除
  4. kakaちゃん

    テン場は鳥の水から北側へ徒歩1分です♬
    普段の日常から解放される場所は多くはないです。
    totoちゃんがガイド業が忙しい時はジョインして入山しましょう!
    山より宴で楽しもうよ♬

    北海道遠征でナキウサギに会うのも楽しみの一つです。
    見つけたらホンマに動画撮るよ〜(笑

    返信削除
  5. nikkor1dさん

    やはり!感じます?
    大峰って信仰の山なので縦走路が全てパワースポットに感じるのですよ!
    そうそう!なんだかんだ言いながら大峰通いは死ぬまで続きます(笑

    返信削除
  6. totoちゃん

    ビバークレーションはその名の通りスキルの高い山食です。
    でも美味しいことが大前提やから、僕はトマトキック味だけお勧めします(笑
    お餅は昔からあるヤツなんかは分からへんわ〜(ゴメン!

    返信削除
  7. Katsuさん、大峰奥駈縦走されたことあるんですね。
    雑誌で見て、「いつか行ってみたい」と淡い憧れ!!

    ULTRA LUNCH謹製のBIVOUAC RATION 2分で食べられるのですか?
    モンベルでも3分で食べられる「リゾッタ」という商品が出ていました(まだ食べてないけど)

    相変わらず、写真の撮り方が上手い。テントの写真などはテント泊行きたくなります(#^_^#)。

    Kumiちょさんの結婚指輪、デザインがカッコいい!!!!

    返信削除
  8. ten2843さん

    身体が動くうちに是非とも大峰奥駈縦走はチャレンジしてください!
    最終日に大斎原の鳥居が目視出来た時には泣きそうになること必至!
    号泣しながら熊野川を渡渉する人も居てますからね(笑
    テント担いで四泊五日で修験道を楽しんでください!

    モンベルのリゾッタはもちろん把握しています。
    カロリーが、かなり違うのですよ〜。

    僕の写真とkumiちょデザインの結婚指輪へのお褒めの言葉には感謝です♬
    自分たちのこだわりに対して、褒められると素直に嬉しいです(笑
    ありがとうございます!

    返信削除