Shower climbing workshop

20170723 sun　福井山岳連盟・沢登り技術研修会（うつろ谷）

福井県山岳連盟には数年前よりあれこれとお世話になっている。
雪山安全登山教室で、雪洞掘りや滑落停止訓練やスタンディングアックスビレイの講習。
クライミング講習会では支点の取り方やセルフレスキューの方法など。

年に一度はお世話になっている。今回は沢登り技術研修会にハッスンと参加。
なかなか休みの合わないハッスンとのジョインは久しぶりである。
福井の美浜町に集合した参加者は福井県人ばかり。大阪人は僕ら二人だけである。

講師はいつもの福井山岳連盟・元遭対協の桝田さんと渋谷さんである。
講師をフォローする若い衆3名もレスキューバリバリの猛者達であった。
参加者と合わせて総勢19名は秩序ある隊列で入渓し源頭部を目指すのであった。

今期お初の沢登りが若狭・耳川水系のうつろ谷となった。

福井県山岳連盟主催の沢登り技術研修会への参加なのだ。

夏場は低山への入山は遠慮しがちで、どうしても沢登りに興味は向く。

だが仲間内で遡行する我流の沢登りはリスクも多い。

少しでも危険を回避するためのスキルをしっかりと身につけようじゃないか。

遭対協で多くの登山者を救助してきた講師の教えは的確で深い。

クライミングとは明らかに違う沢登り特有の技術もある。

そんな講習会が朝から夕方までバッチリ教えていただいて、なんと1,000円なのだ！

この日も十数名の受講者は真剣な眼差しで講師の説明に耳を傾ける。

講師達はサクサクとフリーで登攀し受講者達を上からビレイする。

受講者のレベルにはかなりの差がある。黒部遡行経験者から本日初入渓まで（笑

本日初入渓の女性は上からロープをグイグイ引っ張られて攀じっていたような（笑

ハッスンも「怖い！でも、楽しい！」的な言葉を頻繁に発していたね（笑

ここ若狭や比良山系の沢は、前鬼などの大峰の沢とは大きく違う。

釜などで10mも20mも泳ぐようなパートがほとんどない。

その代わり、クライミング要素の多い滝登り的な登攀が多い。

濡れた花崗岩は滑りやすいし、勿論もっと滑りやすい苔も多い。

そんな滑りやすい滝で懸垂下降の練習もしていただける。

確保器（ATC）と下降器（8環）のメリットとデメリット。岩や枝で取る支点の判断基準。

滝で講習しているのである。声は聞こえ難い。双方が怒鳴るように確認し合う。

敬語だが怒鳴る！　なんだか大人の体育会系的な雰囲気が漂い嬉しかったよ（笑

途中のランチタイムも15分も無かったような感覚が山岳会的で素敵♬

ロープワークは何度教わってもすぐに忘れる。それは復習しないから（汗

そんなことは何年も何年も前から分かっていること（滝汗

  
だからこうやって年に一度くらいは講習会で復習的な事をして、
何となく自分を許す行為に勤しむのだろう（笑

でも標高の低い比良山系の沢の水は心地よい。
大峰の沢だったら真夏でも凍えるような時もあるしね！

ラストの滝も二手に分かれて登攀する。
高度感を楽しみたい人と、水を被りたい人に分かれる（笑

沢の水も少なくなってきた。源頭部も近い。標高差500m弱の沢登りも終焉である。

最後は高島トレイルの明王禿に飛び出す。そこからは赤坂山824mまで登り返す。
桝田先生のどえらいハイスピードハイクに心臓が口から飛び出しそうになったよ！

霧雨は徐々に本降りへと変わる。琵琶湖も残念ながらガスで遠望は利かない。
雨に濡れない樹林帯まではハイスピードハイクというより、トレランだった（笑

下山前に全員で記念写真を撮影する。
悲しいくらいデキナイ受講者から、驚くほどデキル受講者まで皆様一致団結でした♬
やはり指導者のスキルは大きいなぁ、と、感じる講習会だった。

桝田さん、渋谷さん、今回も心より感謝です！　ありがとうございました。
また、懲りずに、山のスキルを教えてください。

と、感謝の言葉を述べても彼等は僕のブログを知らない・・・