Endless Summer / Final Chapter

20150919sat - 22tue　最果てのうるま・終章

ベスマを去る日がやってきた。でもなんら昨日と変わらない夏の朝があった。
シルバーウィークは台風の影響も無く安心して過ごすことができた。
ひとたび海が荒れれば石垣からの高速船は簡単に欠航する。

現在空路の無いベスマは高速船と定期船しか移動の手段が無い。
台風の多い7月8月等は開店休業状態になる離島の難しさがある。
空路復活は決定されたが機体の不具合によりまだ数年先になるのだろう。

次回はムシャーマの頃に戻って来たいと願う。ベスマの豊年祭と盆行事の祭。
ミルク神や南洋土人の仮想行列。雨降らしの神フサマラー等々。
上記のミチサネー終了後は、ニンブチャーと呼ばれる念仏踊りを飛び跳ねる。
一番コンギはベスマでしか見る事の出来ない喜劇的な狂言。
日本には触れてみたい文化が山ほどある。ほんと素敵な国だと思う。

今朝も変わらず優しいスローフードが出される。
味噌汁に入った島のゆし豆腐が美味いのよ♫
だし巻きのローテーションの数を聞けばよかった（笑

はこな旅館の「はこな」の意味を旅館の主人と女将に教えてもらった。
「はこな」 とは、こちらの言葉で「9」を意味するらしい。

では何故「はこな」と命名したのか？
それは母と息子（旅館主人）の会話を観察していた女将の感性だろう。

こだわりと妥協の狭間で素敵な物語もあるのだなぁと・・・
ちょっぴり感心してしまった、はこな旅館の夫婦の会話。

さて、今朝のニシ浜もとても静かで贅沢な時間が流れている。
昨夜のゆんたくで酔いつぶれた若者達はまだ夢の中なのだろう。

ハテルマブルーなニシ浜を目に焼き付けてサトウキビ畑を抜けてゆく。

レンタサイクルをこいで誰もいないペムチー浜へ向かう。

このビーチはいつ来てもホントに誰もいない。
島には二百名以上の観光客がいるはずなのだが・・・

透明度はニシ浜よりも間違いなく高い。
裸族になってプライベートヌーディストビーチにしたかったのだが・・・
kumiちょに睨まれて止めた・・・（笑

そしてもう一度kumiちょのガラス作品を砂浜で撮影する事にした。

巨匠が砂浜でガラス作品のレイアウトをしている間は海に入り癒される。

アウトサイドにはリーフのドロップオフでポイントブレイクの波がある。
風はゆるいオフショア。サイズはせいぜい腰〜胸あたりだ。
ダンパーにはならずレギュラーもグーフィーも楽しめそうだ。
ボードがあれば昔取った杵柄を多少は楽しめたのだろう。

ペムチー浜で撮影した数十カットは活かされるのだろうか・・・

その後は海岸から村の中央に戻った。
波照間のピークハントをするためにコート盛にやってきた。

螺旋状の石積みを登れば遠見台からは波照間のパノラマが360度楽しめる。

まあ基本は畑とその向こうの紺碧と水平線のみだ（笑

それ以外には何も無い。緑と青だけの世界は山と同じ。

でも幸か不幸か僕は山が好きなんじゃない・・・・・山も好きなんだ。
たぶん、バックパッカーとして旅を続ける事が好きなんだと思う。

やはりベスマ最終日のランチもここで乾杯だ（笑

午前11時半の「あやふふぁみ」にはまだ行列ができていない。

kumiちょは特製ソーキソバ♫

僕は豆腐チャンプルー定食♫
島の食材だけで作るスローフードは優しく美味い。
ゆっくりとしっかりと咀嚼する楽しみを感じる。

昼過ぎの高速船で石垣島に戻らなければいけない。
いよいよ心のカラータイマーが鳴り出す時間になってきた。

ゆったりと流れる島時間を満喫できた四日間。
また戻ってこなければいけない理由は山ほど出来た。
八重山諸島という海流の中の島々。その最南端にある波照間島。

石垣島のように大型リゾートだけは出来てほしくないと願う。
できればいつまでも不便だけど特別であってほしいと願う。

最後に、はこな旅館の主人と記念撮影。
ここは波照間で最も落ち着ける宿だと思う。

でも常連さん達は絶対に宣伝しないでほしいという。
たった三部屋だけの居心地の良いの宿なのだ。
繁忙期に予約が取れなくなることを危惧しているのだろう。

港まで車で送ってもらい夕方には石垣島に戻ってきた。明朝は大阪へのフライト。
ホテルにチェックイン後はのんびりと石垣の繁華街と美味い海鮮と酒を楽しんだ。

また、いつの日か、この島に還って来たいと思う。
ムシャーマの頃に長期滞在したいと思う。
近い将来・・・リタイアした頃かなぁ・・・（笑