Dress Code

2014 JUL　「シャワークライミングのドレスコード」

ここ数年、山友が沢登りを始めた。もしくは始めたいという話しを時折聞く。
クライミングのスキルは多少はあるが水が怖い、泳げないから怖い etc...
沢の苔が滑りそうで怖い。沢の水流に押し流されるリスクも有るから怖い etc...

沢登りは夏場限定の遊びだが都会のプールの水温には程遠い。
海水浴の水温など論外だろう。長時間、泳ぎの多い沢は低体温症の危険もある。
オウンリスクの入渓谷だからこそ少しでも危険は排除したいと考える。

ビーチで見かけるペラペラのラッシュガードは紫外線対策であって保温効果はほぼ無い。
特に寒がりの多い女性は3mmくらいのネオプレーンベストやパンツを着用してほしい。
多少は泳げる人でも泳ぎの多い沢では是非ライフジャケットの着用を推奨する。

僕が沢登りを始めた頃の保温対策は正に我流であった。
適当にレインジャケットにレインパンツで入渓していた。
だがRope tech japanの治ちゃんに沢登りを教わるようになって
装備の安全性を考えるようになった。

苔で滑りそうな岩を攀じる時に膝や脛を岩に押し付けて登る場合も出て来る。
その時、ネオプレーンのゲーター（スパッツ） 装着していなかったら・・・
弁慶の泣き所にアザやら擦り傷は必須となるだろう。
同様に指ぬきの沢グローブも手の保温や保護をしてくれる。

夏でもかなり冷たい水温の沢は普通にある。
自分の体温を保つために3mmのネオプレーン（ウェットスーツの生地）は必須だと考える。
上半身の保温をするベストと腹部の保温のためのショートパンツ。
暑がりの男性は別として女性には是非ネオプレーンのショートパンツも勧めます。
kumiちょもガッツリ装着して沢登りしています。

大峰山系や比良山系、鈴鹿山系の沢は大きな滝やゴルジュが多い。
へつってばかりで遡行できれば良いのだが泳ぎの多いパートも増えて来る。
水温の低い沢で長時間の泳ぎは低体温症からの溺れるリスクもある。
泳ぎの苦手な人は100%ライフジャケットを着用して入渓してほしい。
僕は泳ぎは好きな方だが大きな沢ではライフジャケット着用して入渓している。

メジャーな沢は支点のある沢も多い。
よってクライミング要素の高い沢はハーネスやガチャ類の装着が必須になる。
ライフジャケット無しでガチャ類フル装備で泳いだら体力的にかなりキツい。
クライミングスタイルで水流に押し戻されないように泳がなければ行けない時。
ベテラン沢屋さん達はライフジャケット着用が普通のようである。
またライフジャケット着用して登山道をガシガシ歩いたら5分で滝汗である。
言い換えればライフジャケットにはかなりの保温効果がある。
低い水温で沢登りを楽しむなら、女性には入渓から着用するのもアリだと考える。
ちなみにkumiちょにはどんな沢でも入渓からライフジャケットを着用させてます。

上記の3mmネオプレーン素材のベスト＆ショートパンツ＆ゲーター＆指ぬきグローブ。
これが僕が推奨する沢登りの最低限のドレスコードです。
皆がオウンリスクを少しでも減らして楽しく沢登りを出来ればと考えます♫

あと、寒がりの女性はネオプレーンの靴下装着も考慮すべきでしょう。
その時はフェルト底の沢シューズと同時に購入することを勧めます。