20140807 the - 0817 sun 空の果てを旅する・ヌブラバレー往路
今回のラダックトリップ二つ目の楽しみだったヌブラバレー。
レーの北へ大きく移動する旅。標高5620mのカルドゥン・ラを車で越える。
カルドゥン・ラからの悪路を越えればシャヨク川が流れる広大な緑の渓谷が表れる。
酸素の薄い高地に広がる砂丘に群れるラクダの陽炎。
限りなく湿度の低い高地に現れたオアシスを堪能する旅。
パキスタンや中国との未確定な国境に触れるインドの軍事拠点でもある。
ほんの20年前までは僕達外国人が踏入れる事の出来ない地域だった。
だから今でも入域するにはインナーラインパーミットが必要な地域でもある。
今回はフンダルまでだがいつの日かトゥルトゥクまでチャレンジできればと思う。
レーでの拠点であるゲストハウス JIGMET Guest hauseで朝を迎える。
初日とは違う部屋。朝、起床後、窓を開けると素敵な光景が眼下にあった(笑
爽やかな朝はゲストハウスの庭で朝食をいただく。
午前7時半。僕達が一番乗りでアングロサクソン達はまだ起きてこない。
Wifiが繋がるので日本のスポーツニュースをチェックする残念な老犬が一人(笑
午前8時にギャルポさんがTATAでピックアップに来てくれた。
ヌブラまで約5時間のロングドライブが始まった。
カルドゥン・ラの遥か手前での絶景ポイント。
緑が広がる場所がレーの町。その南にはストック・カンリ山群がそびえ立つ。
僕達外国人はチェックポストでインナーラインパーミットを提示する。
費用は一人650ルピー(約1,170円)
ポリスへの対応は100%ギャルポさんにお任せ。
クライアントは車内で待てばいいだけ。
振り返れば気が遠くなりそうなスイッチバックの連続が目視できる。
レーの町から1時間半ほどでカルドゥン・ラに到着した。
標高5,602m。 車で越えれる世界最高位の標高なのだ。
人生初の標高5600mだ。登山じゃないのが残念だが・・・(笑
確かに空気はべらぼうに薄かった。酸素は平地の半分しかない。
サガルマータのベースキャンプと同等の標高になる。
レーの町から一気に2,000mも標高を駆け上がったことになる。
3,700mでは高度順応できていても、いきなりの5,600mはキツかった。
じっとしていれば問題無いが階段を登るだけで苦しかった。
試しにタルチョー棚引くカルドゥン・ラのトップまで登ってみた。
ガレ山をほんの標高差30mほどをハイクアップ。
脚は普通に動くのだが肺がめちゃくちゃ苦しかった。
肺活量が半分くらいになったような感覚だった。
血圧も上がっているのだろう・・・良い気分ではなかった。
カルドゥン・ラから、ぐんぐん標高をさげてヌブラ側のポリスチェックポイント。
勿論ここもギャルポさんにお任せ。
標高4.500mにあるカルドゥン村。
ここからヌブラが始まる。
振り返れば遥か彼方の雲の下にカルドゥン・ラ。
シャヨク川の川幅が広がり緑が増えてた。
デスキットの手前、カルサルの集落でランチにする。
標高4,000mにある集落には食堂が軒を連ねている。
近くにはインド軍の基地もある。軍人と観光客相手の商売だろう。
雰囲気のある建物やその配色が異国情緒たっぷり♫
カレーチャーハン的な焼き飯と、
スープモモと、7upで200ルピー(約360円)
二人で腹一杯♫
ヌブラ川とシャヨク川の分岐地点。
ここからデスキット方面へ進路を北西にとる。
デスキットに到着すればゴンパを見学する。
ヌブラの旅にはガイドのサムさんは同行していない。
ドライバーのギャルポさんだけなので多くの解説は期待してはいけない。
マニ車を回しながら上にあがる。
15世紀に建立されたゴンパには100名程の僧侶が在籍しているらしい。
ゴンカンから見下ろせばすぐ側に巨大なチャンパ像が鎮座している。
ギャルポさんが僧侶にお願いして鍵を拝借する。
鍵を開けて中に入れば凄みさえ感じるチベット仏教が溢れている。
当たり前の話だがここにも当然ダライ・ラマ14世。
THE ヌブラバレーな風景がこれかな。
で、マニ車フェチは見つければグルングルン回す(笑
巨大なチャンパ像側までやってきてデスキットゴンパを振り返る。
険しい岩山の上の建てられたのがよく分かる。
全高30mのチャンパ像の足元に佇んでみる。
2010年に完成し開眼法要は勿論ダライ・ラマ14世だそうな。
午後の日差しの中、お次のアトラクションに向かう。
フンダルまで移動して砂丘で遊ぶ。
これも人生初のフタコブラクダにライドオン♫
キャメルサファリは一人30分350ルピー(約630円)と意外に格安。
kumiちょはフタコブラクダとキスしそうな勢いでハグしてましたとさ(笑
欧米からアジアから観光客は絶え間なく訪れる。
夕刻、今宵のお宿はリゾート感たっぷりなヒマラヤンエコリゾートにチェックイン。
二人で(一泊二食付)4550ルピー(約8,190円)。
お一人様4,000円ほどで泊まれるエコリゾートに大満足だった。
フンダルの広大な土地に数十件のコテージが点在している。
ガーデンチェアーに座ってキングフィッシャーを味わう♫
この日は僕の誕生日。バイキング的なディナータイムに素敵なサプライズがあった。
僕に内緒でkumiちょ企画で上甲さんにサプライズパーティーをお願いしていたようだ。
ヒドゥンヒマラヤの上甲さんからヒマラヤンエコリゾートのチーフに指示があり・・・
スタッフ達が5〜6人集まって来て花束とパウンドケーキのプレゼントをいただいた。
キングフィッシャーも一本サービスだと言ってくれた。
皆で唄ったハッピーバースデーソングが嬉し恥ずかしだったよ(笑
夏休みにやってくる僕の誕生日は山頂で過ごす事が多い。
だが今回はラダックのヌブラバレーで迎える事ができた。
素敵で幸せな誕生日の想い出ができたよ・・・kumiちょ。ありがとね♫
さて・・・ヌブラ翌日の記憶は更に薄くなってる今日この頃・・・
どれくらいかって?
そーだな〜・・・例えば・・・
僕の頭頂部くらいヤヴァイ感じと言えばいいだろうか・・・(笑
サガルマータのベースキャンプ同等の標高、オーバー5,000ですか・・・
返信削除でも、お二人の楽しそうな笑顔は、酸素の薄さを感じさせないですね
頭頂部の薄さはアレですが(どう、アレやねん、ごめんなさい^^;)
しかしレーに比べると、辺境の地のレベルが各段にUPですね
っていうか、たぶん我々日本人がツーリスト感覚で行ける辺境の地としては
トップレベルなんでしょね・・・いいなぁ、そんなところでバースディなんて
ストック・カンリ山群の眺めなんて、きっと katsu♨さん一生モノでしょね
スロトレさん
返信削除ありがとうございます。
人生初のオーバー5000mを体験し、その酸素の薄さを多いに実感できました。
この感覚は間違いなく日本では経験出来ません。
それにまた5000mの標高に再度来れる保証も無いのでほんまに良い体験になりました。
世界には日本では理解不能の辺境の地が数多ありますね。
ヌブラバレーもそんな辺境の地の末席には居られるでしょう(笑
実はレーの上甲さんの事務所でストック・カンリ登頂直後の方とお話できる機会があったのです。
その方は日本人でどこの山岳会にも属していない方でした。
貴重なお話を聞けて興奮した事が蘇ってます♫
たしかに一生モノの旅になったような気がしてます。