2014/02/17

Heavy Snowfall


20140209 sun 「田歌のジビエと大雪の八ヶ峰」

雪の季節には毎シーズン通っている近畿の最深部である美山。
京都北山の最奥にある由良川の源流域は福井県と滋賀県との県境。
師走恒例の買出しに行けなかったジビエを求めて田歌舎へ向かった。

日本全国が数年ぶりの大寒波に襲われた週末。もちろん美山も大雪だった。
日本海の湿った季節風の影響を受ける若狭・丹後地方の山の雪は重い。
今回はスノーシューで八ヶ峰の頂まで登れるのだろうか。

薬草風呂で温まり合鴨鍋を堪能しログキャビンの薪ストーブでほっこり。
翌日は若丹国境尾根までスノーシューイング満喫する予定の週末。
だが予定は未定・・・想定外のハプニングが多いのも僕らしいのだろうか(笑

 

久しぶりに休みを取れた週末。予定通り車を北へ向けて走らせた。
大阪市内を抜けると、あっという間に一面の銀世界が広がっていた。
亀岡市を北上し南丹市に入れば積雪量も各段に増えた。


京都北山の観光名所「かやぶきの里」もハンパない降雪に見舞われていた。
真白に雪化粧した茅葺きの古民家集落の風情はカメラマニアの格好のターゲット。
ウルトラ高価そうなレンズの砲列が各所に並んでいた(笑


八ヶ峰は若丹国境尾根にある五波峠登山口からのルートしか経験が無い。
よって明日入山予定の知見八原田の登山口の積雪状況下見に行く事にした。

知見八原田の登山口までは辛うじて除雪車が入っていたが登山口の駐車場らしき?
スペースは雪の下。強引に突っ込んだのが運の尽き・・・
Uターンの切り返しでFF車の左前輪が空転してしまった。
スタッドレスを履いていようが四駆の様な機動性ない。
挙げ句の果てにABSのランプは点灯しっぱなしで ブレーキ離しただけで、
左前輪は空転を始める始末・・・うむむ・・・


傾いた硬い雪の斜面でスタックしてしまい脱出不可能になってしまった(汗
BDのスノーショベルでタイヤ前の雪をかき出しシートをかましても前輪は空転(滝汗
チェーンは積んでいたのだがこの傾いた斜面の状況では装着できそうにない・・・
auの i-phoneは圏外だし・・・山じゃほんと使えないわ・・・


しかたない・・・民家へ助けを求めにとぼとぼ歩いた。
とある民家の軒先で雪掻きをしていた後期高齢者と思われる男性に助けを求めた。
ジェントルな男性は軽自動車で僕の車を引張ってくれたが状況は変わらなかった。
日没が迫る中、ジェントルな男性は僕達を田歌舎まで送ってくださった(感謝!


その後は田歌舎の強力四駆が出動してサクッと救出してもらえた。
敏速な対応で事なきを得たが改めて前輪駆動のひ弱さを痛感させられる結果となった。
やっぱ四駆だよねぇ・・・四駆・・・欲しいなぁ・・・と、つぶやいておこう(笑


さて、喉元すぎれば熱さ忘れる僕達は反省会を三分で終了してお疲れの「乾杯!」

合鴨の肝の炊いたんの味付けは濃すぎず、ええ塩梅の風味がたまりません♪


美山の自然で育った猪肉は臭みなどあるわけも無く、
スモークされた肉はジューシーな味わいを堪能できる♪


メインディッシュは合鴨農法の田んぼで育った合鴨鍋。
引きしまった身は味わい深く旨味のある出汁もしっかり出てくれる♪


田歌舎の自家製無農薬野菜達は瑞々しくて美味い。
野菜本来のしっかりした味が存分に楽しめる♪


寒ブリと昆布とかぶの麹漬は得も言われぬ食感が素敵。
しっかりとまろやかのミックスはガッツリと記憶に刻まれた。
是非また味わいたい逸品。


長芋・山芋より粘度の高い自然薯のとろろは食感も絶品♪


田歌舎の珍獣スモークはこの日も健在(笑
あらいぐま、ハクビシン、あなぐま・・・あなたならどれにする?

てなことを考えながらこの夜も適当に泥酔してゆく老犬であった・・・



翌朝、田歌に静かな朝が訪れた。
鈍色の空の下。深々と降り続く雪はモノクロームの世界を創造する。


田歌舎のスタッフ達が朝食の準備に慌ただしく動き回る。
その横でぼんやりと里山の雪景色を眺める至福の時間。



薪ストーブのある丸太小屋ってだけで癒されるよなぁ♪


メイドイン田歌舎の美味しいタンパク質と炭水化物をガッツリいただく朝食♪


田歌舎のいつもの男前な女性スタッフも今年で四年目かな?
いつもお世話になってます♪ また遊びに来るね♪


知見谷川の上流が登山口。
昨日お世話になったお宅の前を通り過ぎ入山する。
もちろん車は登山口の遥か手前に路駐しましたとさ(笑


kumiちょは今期購入したARC'TERYXのQuintic 28をシェイクダウン。
BC用のモダンなザックはスノーシューの脱着も容易で楽チン♪


大雪後の登山道はもちろんノートレース。
マイナーな豪雪の低山に入山する酔狂なハイカーは僕達だけのようだ。


入山後すぐに膝下ラッセルの洗礼が待ち構えていた。
日本海特有の季節風は湿度の高い雪をもたらす。


降り積もった雪は柔らかく深く重い。
無雪期なら頂上まで2時間もかからない標準CT。


1時間登っても2時間登っても頂上は遠かった。
ラッセルも膝から深い場所では太もも近くにもなった。


スノーシューを履いているのに浮力の恩恵は少なかった。
滝汗ラッセルを続けるとテンションも下がってくる。


やがて明瞭だったルートに枝尾根や谷筋が絡み合いルーファイに疑問符が付いた。
目印も標識も無い白銀の樹林帯に不安を覚えだした。


トレースは微塵も無いし登山道らしき雰囲気もなくなった。
僕達はトライ&エラーを繰り返しながらルーファイを続けた。


道迷い遭難とか低体温症と面倒くさいワードが脳裏をよぎった。
緊張の糸も切れた・・・潔く下山を選択した・・・また、やっちまったよ(笑

さてさて積雪期の間にどこぞのピークを踏めるのだろうか(汗

6 件のコメント:

  1. 老犬“goro来た”2号2014/02/17 19:34:00

    相変わらず旨そうですな☆
    スタック大変だったけど、
    民家のある場所で不幸中幸。
    車が通らない峠道だったら…ガクブル
    赤いポストはやっぱりアクセントになるんで
    誰か(亀裸男)が雪かきしてるんでしょかね?
    てか、スノーシュで膝上ってどんだけ〜!
    今週末4649でし☆

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  2. 煩悩老犬2号@GORO来た!殿

    老犬1号@ルーファイキングは月曜から仙台どさ回り出張ちうです。
    メイビー週末までにはGOホーム予定です。
    もちろん週末はウルトラスーパーメッチャ四露死苦寝!
    (^_−)−☆
    マイク渡すかもしれへんけどね〜

    そうそう、民家の無い峠でスタックしたらほんまシャレならんやろねぇ
    (;´Д`A
    田歌のジビエは毎回まいうーだす!
    \(^o^)/

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  3. (^_^)
    今年はどこもかしこも雪が多いねぇ~
    四国の雪も深く重かったけど、やっぱり西日本の雪は手ごわい・・・・・・・・・・・・・・

    しかし、毎度見ても美味そうなジビエやねぇ~
    ワインがめっちゃ合いそう(^_^)

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  4. 美山の雪景色はやっぱりいいですねぇ~
    なんだか懐かしくなります。
    この辺りも今年は雪が多いようですね。
    今、これを書いているのは金沢のホテル。
    今年の金沢は昨年の半分ほどの雪のようで、
    北陸よりも関東の方が雪が多いという変な状況です。

    でも、雪好きな私たち(勝手にお仲間に・・・)、大雪にウェルカムですね。

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  5. bp-hiroちゃん

    いやほんま今年はハンパないドカ雪だらけで雪の災害も絶えないもんねぇ・・・
    近畿の湿度の高い雪は毎回大変やし、気温上がれば雪崩も恐いもんねぇ。

    いっぺん田歌舎へ行ってみたら?
    安くて美味しいよ〜(^_^)

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  6. tekapoさん

    関東へ行ったり北陸へ行ったり相変わらず忙しそうですね〜
    今やホテル暮らしも達人の域に近づいたのでは?(笑

    美山も例年以上の大雪のようです。
    僕も先日、東北(仙台)に出張だったのですがドカ雪にビビりました(汗
    でも関東(埼玉あたり?)の積雪量は酷いようですね
    雪の災害は恐いですが、やっぱり雪山は大好きですねぇ(笑

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