Memorable Day

20140222 sat　 「その深い想い出は僕達の歴史なんだよ」

僕の左手薬指のリングは　すでに鈍い光沢の銀色となった
楽しい山　辛い山　怖い山　入山する時も　外すことはなかった
低い山　高い山　岩を攀じる　木の根を掴む　鉄梯子を登る

近くで見れば　今ではすっかり年季の入ったリングとなった
籍を入れ一緒に暮らすということ　二人にはそれだけで　十分だった
だが　長老達の思考は往往にして　保守的なものなんだよ

僕も今はもう若造じゃない　長老の意図を汲む術くらいはあるさ
四条通りの西のどんつきに　酒の神を祀る京都最古の神社がある
日本のバッカスや山仲間に　祝福された吉日が二人には幸せだった

桂川に架かる松尾橋を渡れば大きな鳥居が目に飛び込んで来る
その鳥居をくぐれば参道の始まりでありすぐに楼門が表れる
四条通りの東のどんつきにある派手な神社と比べれば静かな場所なんだ

当日の朝　二人で緋毛氈の敷かれた廊下に佇んでみた
管理の行き届いた日本庭園を無言でぼんやりと眺める
静かで柔らかで優しい時間が流れている気がした

時間になれば両家の親族や友人達が集まって来る
懐かしい顔　この前会った顔　初めて会う顔

なんだろうなぁ・・・この歳になってもなぁ・・・二度目なのになぁ・・・
緊張って・・・あるんだよなぁ・・・

こだわりのない僕はタキシードをレンタルした

kumiちょは母親手作りのシンプルで素敵なドレス
派手さはいらない　真珠のネックレスと花飾りが美しい

眠れない夜　古いアルバムを開くように
Macのフォトショップを開く時がある

無邪気な顔で笑っている　みんながいる
僕達が探していた　幸せのピースさ
その特別な物語は　僕達のヒストリーなんだ

週末に動ける近所の山仲間にしか声をかけなかった
遠方の山仲間には遠慮して声をかけなかったことを少し後悔している
ほんとはね　君やあなたにも来てほしかったんだよ・・・

夕刻　河岸を京都から新大阪へと移した
週末は仕事が忙しい　えれぇこった1号＆2号も宴に駆けつけてくれた
宴はもちろん延々と続きましたとさ・・・（笑

素敵で愉快な山仲間に感謝

ほんまに　ほんまに　おおきに