2015/05/24

Never too old to learn.


20150425 sat - 26sun 「四国の背骨を歩く旅・再び」

ちょうど二年ぶりに訪れた三嶺。その前は確か五年前だ。
三度目の三嶺だが多分、四度目も五度目ある山だろう。
僕にとって大峰と双璧を成すほど愛する山域なのだ。

二年前はkumiちょと通過しただけだったが五年前は山友とテン泊した。
天空のテン場で再びテン泊することをメインに入山した。
残雪の北アルプスも良いが新緑の樹林帯も素敵な季節。

風薫る季節に海を渡り四国の背骨を堪能する旅。
モチベーションも高く心は逸るのだが体力の劣化著しいポンコツ老犬は・・・
デカザック背負って久しぶりの入山にもうゼーゼーのハーハーで(笑



剣山や三嶺に来た事がある人ならご存知だろうが439号線の酷道っぷりは変わらない。
ヘアピンカーブの連続で三半規管がポンコツなkumiちょは到着までにグッタリ・・・


朝、ユルく自宅を出発し名頃駐車場に着いたのが昼過ぎ。
八ヶ岳へ行くのと変わらないくらい時間がかかる。


名頃発電所を眼下に見ながら牛歩で登る。
今日は三嶺に登るだけだ・・・まったり歩を進める。


樹林帯を抜けると斜度も若干キツくなる。
小バエのような羽虫が多くマッハでストックを振るkumiちょ(笑


崩落個所は慎重に素早くトラバースしましょうね。


鹿進入禁止なテキサスゲートが現れたらゴールも近い。


羽虫の攻勢に閉口して大型マスク着用の怪しいkumiちょ(笑


小さな崩落個所があちらこちらに・・・
さらにヤヴァくならなければいいのだが・・・


山頂直下の池が現れたらゴールは目の前。
北斜面には僅かに残雪も確認出来た。


笹原を仰ぎ見る。今日の終点はもうそこだよ。


「三嶺ヒュッテ」裏手にはトイレも完備されている大きな避難小屋。


今宵の宿泊者は単独行の男性1名だけのようだ。


夕刻までに到着でき五年振りの思い出のテン場に感涙に咽びながらサクサク設営(笑
で、当然歩荷したプシュッ!でいつも通りの乾杯の儀!


天空の頂上直下の笹薮台地に五年振りにテン泊できる幸せ。
360度パノラマのテン場適地は最高のロケーション♫
今宵のお宿はヒルバーグ・ヤヌーではなくエスパース・スーパーライト。
床面積も大切だがエスパースの天井高はとっても快適なんだよね♫


なんて寛いでいたら避難小屋泊の男性が数十メートル先から怒鳴っておられる。
三嶺は国定公園で自然公園法からテン泊禁止だと怒鳴っておられる。
なんのための避難小屋なのだと怒鳴っておられる。
無知ほど怖いモノは無い。その男性の意図は伝わった。
フツーなら尻尾振って「テント撤収して避難小屋に泊まりま〜す♥」 言うのだろうか?


悪いが僕には無理だ。屁理屈だと言われるのはお構いなしだが・・・

帰宅後に自然公園法を調べてみたがザルだな・・・グレーゾーンが多過ぎる。
マナーとか自然破壊という観点を覗けば法的根拠があまりに曖昧だ。


今や疎遠になってしまった山友夫婦。
五年前の夏にエスパース4〜5人用で三人一緒にテン泊した山より宴な二日間。
四国の山を愛し剣山や三嶺などにとても詳しい夫婦だった。

僕が尻尾巻いて避難小屋に泊まる事は五年前の山友を全否定する気分になったのだ。
もちろんそんな発想が稚拙だと言われても仕方ない。
その山友は四国で最高のテン場だと自慢げに案内してくれたのだから・・・
そんな山友を全否定する気には到底なれなかった。
疎遠になってしまった現在もその山友のことはリスペクトしているからだ。


避難小屋泊の男性は最後に「ネットにアップしたら炎上するぞーーー!!!」と
遠くで怒鳴って小屋へ戻られた。
ジェントルな僕は大声で「すいませ〜ん!!!」と
左手を腰に当てクネクネしながら笑顔で右手を振っておいた。
僕のブログごときが炎上するならそれも一興だ。

帰宅後ちょいとサクサク調べたら・・・
単独行の男性のページでは早速僕の事を法律違反の闇テント野郎と
叩いておられた・・・ウヒョ! ちょっぴり嬉しかったあるよ♫


だが僕も確信犯的に愚行を続けるほど馬鹿野郎ではない。
次回もし三嶺に泊まる時は避難小屋を利用させてもらうつもりだ。
だから良い子の皆も三嶺では今後は避難小屋に泊まろうね〜。


さて、話戻して・・・
三嶺頂上から眺めた避難小屋と僕達のテント。
まさに天空の頂上台地でしょ?
僕にとってのイーハトーブのような場所。
四国で一番好きな山なんだ。


羽虫が嫌で終止マスクウーマンな怪しいkumiちょ・・・(笑


腹も減ってきたので晩飯の準備にかかる。
キュウリと海苔と梅肉和えはビールも焼酎も進むくん♫


塩麹の茹で豚をスライスして鍋の準備を始める。


少し気温が下がり雲海が出始めた。


明日歩く西熊山〜天狗塚方面。西の空には甘い色の落日燃ゆ・・・な一時。


気温もグッと下がりテントに逃げ込みディナータイム。
スライスした塩麹の茹で豚やニョッキとザワークラウト鍋の完成♫
その後は星空撮影もせず一人騒いで・・・泥酔老犬は静かに落ちていったらしい(笑
最近ほんま・・・記憶・・・無いんだよねぇ・・・


そして翌朝も朝からドピーカン!
夜明け直後の影の長いこと長いこと♫


久しぶりに山で迎えた朝にユルく感動しながら朝プシュッ!やって
朝食の準備にかかると言っても・・・温めるだけ・・・


昨夜、大いに作り過ぎたザワークラウト鍋の残りを美味しくいただく。
朝からしっかり身体が温まるのよ〜。♫


で、食後はモーニングチャイをdahanプレゼンツのチェリーククサでいただく。


ようやく山で使えたdahanククサ♫
被写界深度チョー浅でククサ記念撮影。


ではそろそろ出発しますかって時間は午前7時前だった。


まずは三嶺ピークを踏んで南(カヤハゲ)に踵を返し西へ進路をとる。


笹原の稜線漫歩を楽しむ日。
剣山から三嶺までも同様だがこの風景は大峰には少ない。


剣山から三嶺はメジャールートだが、西熊山〜天狗塚ルートは人も少ない。
三嶺西側のテキサスゲートが見えてきた。


その後は大タオから西熊山へ緩やかなアップダウンを楽しみながら縦走は続く。


JPGで撮ってたらやっぱ美しくない。
やっぱRAWで撮って現像せなあかんね・・・


kumiちょは今日もデカマスクウーマンで怪しいよ(笑


これが四国の背骨なんだ。
剣山から三嶺〜天狗塚へと続く太い稜線は愛して止まない。


五年前の夏、山友は次回は積雪期に三嶺に来いと言った。
男前な必死のパッチのラッセルで厳冬の三嶺を楽しもうと言ってくれた。


あれから五年の歳月が過ぎた。
もちろん厳冬期の三嶺は知らない。


僕が正真正銘のジジイになる前には厳冬期の三嶺に来ようと思っている。
単独行でもここには来たいと願う。


多分ストイックに単独でラッセルするのが楽しみなのかもしれない。
まあ、辿り着けるか辿り着けないかは別問題だが・・・


青と白だけの世界の時にまた帰って来ようと思う。


まったり歩いて三嶺から一時間ちょっとで西熊山コンプリート♫


西熊山から30分も歩けばお亀岩避難小屋に到着する。


これから向かう天狗塚方面のたおやかな山容。


お亀岩の分岐はどちら側に降りてもすぐに水場があるようだ。


お亀岩から縦走して来た東側を振り返る。
遥か彼方には太郎笈&次郎笈も見えているのだろうか・・・
山座同定を僕に尋ねてはいけない(笑


稜線は緩やかなアップダウンを繰り返し天狗塚と下山路の分岐に向かう。
お亀岩から30分ほどで天狗峠の分岐に到着。


分岐までくれば天狗塚がようやく目視できた。


下山路の分岐にデカザックをデポして天狗塚まで空身でピストン。
オーバー20kgのデカザック置いて歩き出した途端、体が浮きそうな感覚は笑うよね♫


天狗塚から西へ延びる尾根は牛ノ背という。
全国の山域に数多ある急峻な馬ノ背という名はよく聞くが、牛ノ背て・・・(笑
危険のきの字も無いハイキングルートは素敵だね♫


空身だったら分岐から10分ほどでピークハント♫
ここも360度パノラマな展望がまた〜りと癒してくれる絶景ポイント。


ピークで十分また〜りしたら分岐に戻ってデカザックを背負い下山路を進む。


ある程度標高が下がれば左手に牛ノ背のたおやかな稜線が横たわる。
次回はあちら側の尾根から下山もアリだなぁ。


西山林道登山口に昼前には到着。
高知方面に帰るというご夫婦の車の乗せてもらい癒しの温泉郷までヒッチハイク♫
癒しの温泉郷からはバスの時間までまだかなりあるので国道することにした。

ユルい登り基調のアスファルト道を1時間ちょっとでコンプリート。
名頃の駐車場からは剣山駐車場まで行きランチして帰路に着きましたとさ〜


追伸 : 大峰奥駈敗退記は途中から写真も撮ってないのでヒャクパーアップ無し!

16 件のコメント:

  1. 老犬“某所でビバーク”2号2015/05/25 16:10:00

    かっちゃん、まいど☆

    三嶺、ええ山やね。
    長野方面の山と比べても、アクセスにかかる時間はあんまり変わらんと思うんだけど
    やっぱり四国は心理的に遠いッス。
    でもいつかは行ってみたいね〜。
    てか、kumi長のマスク、アヤシ過ぎ〜!
    炎上せーへんかな〜ドキドキ(笑)

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  2. ほんまエエよね♪ このコース。
    僕も秋に計画してます!が・・・三嶺幕営アカンねんや~(汗)
    三嶺でテント張る予定じゃ無かったけど天気良くて風無ければ西熊山のピークか
    天狗塚のピークで幕営予定だったんだけどそこもアウトなんだろうか??
    最悪はお亀岩でもいいんやけど展望がね。

    その闇テントなんちゃやけど記事みたよ。
    ビバークじゃ!と反論するかと思ってたわ(笑)
    まぁ、紳士に謝ったんでいいんじゃないの(^_-)-☆
    以後、気をつけるって事で・・・

    かっちゃんの写真見たら秋まで待つのが辛いの~(>_<)

    同じく炎上せーへんかな〜ドキドキ(笑)

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  3. kumiちょのマスクは
    花粉避けだけじゃなくて、
    虫除けにも役立つのね!
    勉強になるにゃりよ。

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  4. 人生はビバーク也@老犬2号ちゃん

    daiちゃん、まいどまいど〜♫
    三嶺いっぺん厳冬期にラッセル地獄しにいこうや!
    先頭は8:2な!もちろん8がdaiちゃんやで〜

    >てか、kumi長のマスク、アヤシ過ぎ〜!
    kumiちょは、ほら、小頭症やんかぁ(笑
    マスクデカすぎて変に怖いねん!

    >炎上せーへんかな〜ドキドキ(笑)
    幸か不幸かメッチャ静かやわ・・・

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  5. 好人ちゃん

    四国の山ではここはほんまお勧めです!(キッパリ
    メイビー・・・何処もかしこもテン泊アウトっぽいです(泣
    天狗塚のパノラマはヤヴァイっす!ここでテン泊できたら・・・
    三嶺の小屋もお亀の小屋もとても清潔で良いのですがね・・・

    ちゃっかりその男性のページ見つけたのですね!(笑
    喧嘩するのは簡単やし、理論武装するのも嫌いやないんやけど・・・
    そこそこ体力&精神力使いまっしゃろ・・・
    最近まあまあそういう事がシンドイことに気付きましてん(笑

    >同じく炎上せーへんかな〜ドキドキ(笑)
    来る者拒まずやけど・・・静かやわ・・・

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  6. kkたん

    裏番、まいど〜
    kumiちょのザックからは高級しっとりティッシュとか
    高級マスクとか花粉症対策モノがムーチョ出てきます(笑
    あれこれ応用編を考えてるのでしょうねぇ・・・

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  7. (^_^)
    気持ち良かったのが写真からもよくわかるよ!
    自然公園法ねぇ〜僕も以前調べた事があるけど、曖昧だよねぇ〜
    テントを工作物として見るかどうか!?
    とか、ややこしいよね(~_~;)
    終着点の無いグレーゾーンだからね!
    まあ、好人さんも書いてるけど、そういう嫌キチ言うてくる人も居るしね。
    言われるのは鬱陶しいから次は避難小屋使わせてもらったら良いんじゃないかなぁ(^_^)

    でもでも、やっぱり三嶺周辺は良いよね(^_^)v

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  8. どこへ行ってもやっぱ@えれぇこった1号ちゃん

    まいど!まいど〜♫
    せやねん!自然公園法めっちゃグレーゾーン大杉んねん(笑
    テントを工作物として見るか?とか・・・
    理論武装的突破口大杉法律はザルすぎるよねぇ!
    まあ、でも、百歩譲ってええ勉強さしてもろた思てるねん・・・
    どや! めっちゃ大人な判断やろ!!!(笑

    でもでも、やっぱり三嶺周辺はなんべん登っても良いよね(^_^)v

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  9. 大声で怒鳴ったり、炎上するぞって脅したり
    何故にそれほどまで威圧的になれるんだろう?
    お互い山好きな者同士でしょ

    「ここはテント泊禁止ですよ」
    「小屋は充分空いてるので、移動しませんか?」

    こんな会話で全てが丸く収まるのにね
    でもって小屋で情報交換したり、もしかしたら乾杯の
    ひとつでも交わして意気投合出来たかもしれないのに
    そう思うと残念(自分に非があるだけにヘコむねー)

    さておき
    三嶺の稜線は、ほんと美しいですね
    何と言いますか、美しすぎて歩くのももったいない?
    そんなカンジがします、例え北アルプスよりも
    移動時間かかったとしても遠征したくなるのは分かります
    私も大阪に帰れたら行きたいなぁ
    五月晴れの稜線もいいけど、秋も最高だろうなぁ、しみじみ。
    で?奥駈は?^^

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  10. スロさん

    怒鳴る、脅す、威圧的になる。
    多分これは山好きな者同士はカンケー無いのだと思います。
    自分のフィロソフィーやコンセプトを貫きたい。それがメインやと考えます。
    でもその気持ちも分からんでもないのです・・・
    僕もその刹那どうしようか迷ったのが本音です。
    まあ、でも瞬き未満の時間単位ですから(笑

    話し変わって、上州の山並みも素敵ですねぇ
    いっぺん遠征したいもんです。
    是非BCとして単身赴任小屋を使わせてくださいな(笑

    秋の三嶺も絶品やと思います。
    是非パチキ入れに遠征してください!
    で、奥駈は・・・山で一献できた時に報告しますわ(笑

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  11. えれぇこった2号2015/05/31 0:08:00

    快晴の中、素敵なテント泊できて良かったですね!
    ちょっとしたハプニングはあったようですが。。。
    何時も通り、くみちゃんのお料理は美味しそうですね。
    我が家は、山は1号がお料理担当なんで、ちょっとレシピを教えてやって下さいませ(^^;;

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  12. kakaちゃん
    心地良いテン泊ができました♫

    ってかハプニング系は僕の何倍も経験してるでしょ?
    えれぇこった!ファミリーなんやから(笑

    またジョインできるテン泊があれば料理レシピ談議もしましょうね〜

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  13. 山ネタお久しぶりっす^^ 未踏の山域なんですが雄大な景色ですね~♪ 
    テン泊ダメなんですかぁ? 是非行ってみたく調べてたんですがヤマレコなど見ても小屋横で幕営してるレコ見ますけどねぇ・・・
    そろそろ梅雨入りですが今夏は【沢】ヨロシクお願いします♫

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  14. エノちゃん

    まいど〜
    交流はFBばかりでスンマソン・・・(笑
    四国の山域は是非ご賞味してくださいな♫
    大峰に似てるけどまた違う景色がたまりませぶん!
    ブログやヤマレコでなんぼでも三嶺でテン泊してるのは事実です。
    でもザルみたいな自然公園法ではアウトだという紳士もいるようです。

    さて!梅雨入りしましたね。
    もうちょい蒸し暑なったら沢登り行きましょう!
    来月あたりにいっぺん大峰の沢に入渓しましょか〜

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  15. 三嶺は四国ならではの背骨ですね~まさしく。
    私もkatsuさんと同じ時期に三嶺の背骨を歩いておりまして
    その爽快感は伝わっています。
    穏やかなんですが圧巻というかどっしりとした山容で
    どこまでも包み込まれるようなそんな雰囲気がしますね。
    大峰ともちょっと違ったような解放感といいますか。。。
    避難小屋はそういう意図があったんですね、けっこうちょっとした間隔で
    立ってたので野営禁止だったとは・・・。
    この辺で一夜を過ごすと爽快な朝日が眺められそうですね。

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  16. ikajyuちゃん

    ご無沙汰です。
    僕の中では四国登山のランドマークは三嶺なのです(笑
    大峰より森林限界が低いのかもしれませんね。
    大峰では味わえない雄大な稜線漫歩が堪能出来る山域ですもんね。
    真夏になると日陰の無い稜線は厳しいですが梅雨入りまでは
    サイコーに爽やかな尾根歩きができますね♫
    知らぬが仏というより知らぬ無知は恐いというか・・・
    なるべく法律にはしたがって山ライフを楽しむようにしようかと(笑

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