2013/02/07

Solution


20130203 SUN 「ハードにすべきか、ソフトにすべきか、それが問題だ」

冬至も立春も過ぎ日照時間は日に日に長くなってくる如月の頃。
だが冬は冬だ。春に比べてまだまだ夜が長いのは当然のこと。
夜が長いと起床遭難の確率も増える事実が僕達には多分にある(汗

毎年この時期は展示会の仕事が真っ盛りで疲労困憊な週末は睡魔に襲われ易い(笑
この週末の日曜日もしっかり睡魔と手を握ってしまったコチビと老犬・・・。
あの山でのスノーシューハイキングは露と消え遅い朝に車のハンドルを握った。

春の陽気を感じさせる日曜日。自宅から最も近い山の中腹へ車を走らせた。
ピークハンターな僕達は甲山309mへの無酸素サミットプッシュに山行を変更した(笑
長閑な里山や森林公園でまったりと野鳥観察的な散歩を楽しんだユルい休日。



噴水前で戯れたり、大阪平野を一望出来る展望台でまた〜りしたり、
西宮のユルキャラなミヤタンハウスで寛いだりな、むーちょメロウな午後(笑
で、登山でも何でも無いユルい休日をわざわざインフォする日記ではない。
前置きはさておき、そろそろ本題のハードかソフトか的な話に入る。


アウターシェルは冬期の間、毎年毎回、登る山や気温、天候に合わせて判断している。
判断材料として単純にはいかないが、簡単に言えば下記が基準かな。
湿度が低いとか、大陸からの寒気団が強いとか、雨の心配があるとか、→ハードシェル♪
湿度が高いとか、強風の確率が低いとか、雨の心配が少ないとか、→ソフトシェル♪


ここ数年、冬期に愛用しているハードシェルはHAGLOFS / Spitz II jacket(黒)
GORE-TEX 3-Layer Pro Shellを使用したアルパインジャケット。
ゴアの3レイヤー/プロシェルは頑固な山やも納得のキングオブゴアな耐久性を誇る。
厳冬期においては防水性と透湿性を備えた素材としては右に出るモノはないと考える。


ここ数年、冬期に愛用しているソフトシェルはPatagonia / Ascensionist Jacket(緑)
冬期にガッツリ!ではない時に使用している。ポリエステルを2方向へ伸縮するように、
ストレッチダブル織りにしているので身体の動きにもしなやかに対応してくれる。
ステッチは使用せず溶着技術により圧着した継ぎ目は小雨程度だったら全く不安は無い。
高い技術に裏打ちされた優れた耐水性と耐風性を持つ。勿論DWR(耐久性撥水)加工済。


で、今期は気になっていたのがハードとソフトのハーフと言うかミックスと言うか(笑
今後、冬期に愛用してみようと思うシェルがPatagonia / Mixed Guide Hoody(色キチ)
昨シーズンからパタゴニアの新作ジャケット等のデザインが劇的に変化している。
それはカナダ ウィスラーにあるデザイン ラボ、FYi Design Dept.がパタゴニアと契約したからだ。

山岳で繰り返し素材や製法をテストしながらデザインしてゆく哲学が素敵な FYi Design 。
パタゴニアと手を繋ぐ以前はARC'TERYXの製品開発も行っていた高い技術力がある。
現在はBurtonやNB等のデザインも手がけ、極上で斬新なエクィップメントを開発している。


テクニカルでスタイリッシュなプロダクトのデザインだけでも満腹&満足だが、
ハードシェルとソフトシェルをミックスしてしまった革新的な発想が男前じゃないか。
簡単に説明すると緑の部分がハードシェル。青い部分がソフトシェル。
耐久性の必要な箇所にはハードシェル。透湿性が必要な箇所にはソフトシェルという発想。
ちなみにハード&ソフトのミックスなのでピットジップは採用していない。
それに裏面(中面)のデザインまでも美しい。シームテープ等の高度な圧着技術が、
ARC'TERYXのそれと同様に隙がない。リバーシブルでも着たいくらい秀逸だ。
Patagoniaを着たいとか、ARC'TERYXを着たいとかではなく、FYi Design Dept.を
着たいと思わせるフィロソフィーが心地良すぎる。

http://fyidesigndept.com/


ハードシェルはパタゴニアお家芸の3-LayerのH2No。この素材、僕はtoo much・・・。
過去にパタゴニアのジャケットでもパンツでもH2No製品は所有していたが、
透湿性においては僕の体感として間違いなくゴアテックスに劣ると考える。
H2Noオンリーの製品だったら絶対に購入しないだろう。
パタゴニアだって7~8年間も絶縁関係だったゴアテックスを昨季から再採用している(笑

ソフトシェルは透湿性・耐風性に優れたストレッチ織りのポーラテックパワーシールド素材。
この素材は各社採用しているがソフトシェルとしてはかなり秀逸だと考える。
当然だがソフトシェルとしての透湿性は抜群の能力を持っている。
だがそれ以上に僕が高く評価しているのが耐風性だ。強風時もスースー感を殆ど感じない。
数年前の厳冬期、強風の八ヶ岳。この素材オンリーのソフトシェルで寒さを覚えなかったから。


さて、僕にとってのtoo much と very goodの組み合わせ(笑
悪天候対応型ハードと秀逸な透湿性ソフトの融合は吉と出るのか凶と出るのか。
ウルトラドストライクになる予感もあるし、ウルトラ中途半端に終わる可能性もある。
2月の冬期から5月の残雪期までヘビロテして、またインフォ出来ればと思う。


おまけ
山より宴真理教信者から続々と喜びの写真が届いている。
正確にはFBにUPされた写真をPKただけだが・・・(汗

PISOは会社のフロアでわざわざ後輩に撮影させ、ニヤリッ♪
もちろんお得意の裸族でシュラフにインしているらしい(笑


ちんたろーは日常の場所で一人、非日常スタイルで、ニヤリッ♪
グローブは着けていないがアイゼンは履いているらしい(笑


みんな素敵な大人だよなぁ・・・(笑

10 件のコメント:

  1. h2noはダメですよね。3年使って返品しました。
    今はガイドフーディ(すでに型落ち)を使ってますが雨以外でしたらOKですね。あと背中とザックの間に雪が入っちゃうとダメだった。パンツまでヌレヌレ。それ以外は100点。文句のつけどころがないぐらいお気に入りです。冬の八でもメインで使用しています。ほんと耐風性も高いし透湿性も高い。
    ハードかソフトかと言うと断然ソフト派です。
    もちろんソフトSMでM派でもあります。

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  2. 僕もH2Noはあまり好きではありません。カッパのレインシャドーではベタベタで防水、透湿どちらも最悪でした。
    とはいえ、冬用シェルは同素材のストレッチエレメント(廃盤)を使用してますが、こちらは満足できるシェルです。
    僕は今んとこハードシェル派で、汗のコントロールが面倒なため、風がある場面のみシェルを羽織るって感じかな。
    内からはガンガン発汗して、外は完全に防水&防風、そして軽量みたいなシェルがあるといいですね。
    このハイブリッドシェルはかっちゃんの言う通りホームランか三振の臭いがプンプンするね☆
    またレビューしてくっさい(^o^)

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  3. ちんちゃん

    ほんまH2Noはあかんと思うわ。
    てか、ちんたろーの場合は池中弦太80キロ的な肉襦袢があるからええやん(笑
    耐風性はバッチリやもんね♪ でも透湿性はイマイチやろね(汗
    パンツまでヌレヌレは、ちんちゃん特有のお尻汗やと思うねんけどなぁ(笑

    やっぱし、入店して「女王様〜!!」ってノリで遊んでるの?(爆

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  4. piso

    やっぱしpisoもH2NoはNGなんやね(笑
    てか、H2No好きな人は聞いた事ないねぇ・・・
    たしかに昔のレインシャドウは最悪やった記憶があるよ。

    透湿防水素材って相反する条件を高次元で処理せなアカン問題やから
    難しいと思うけど各社とも開発(当たればデカい)は必死やと思うよ。
    ほんまに、ホームランか三振かってパターンやと思うわ(笑

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  5. 僕は数年ハードシェルはpatagoniaのストレッチエレメント(H2No)ソフトシェルはライトスモークを着てるよ!
    pataのハード(HsNo)で使えるのはこれ位じゃないかな!
    pataもGoreを復活させたけど正直デザインの好き嫌いでどのメーカーのも大きく差は無いと思うな!
    山の服装で特に冬山で求められるのは、素早い吸水・吸湿・放散。
    ハイエンドのGoreでは、全く透湿性がないものに比べたらあるけど、汗を快適な程出してくれる透湿性はないのが実際に山を歩けば解るよね(-.-)
    内側がドライのままのハードシェルなんて見た事も聞いた事も無いよね(@_@;)
    厳冬期=ハードシェルみたいなところがあるけど、完全防水は必要としない厳冬期こそ透湿性が断然勝るソフトシェルがいいだろうね!
    不満を挙げるとすれば風を通すところだけど厳密に言えば稜線で普通に歩けない(風速20m以上)位で、ちょっとスースーする位だから僕らがGoサイン出して稜線歩く分には何の問題も無し!
    防水性は無いけど、撥水性はあるから多少の湿雪や雨で濡れたとしても2~3時間は浸みてくる事はないから大丈夫。
    逆に気温の高い春の残雪期にハードシェルが活躍すると思うな(^^ゞ
    ミックスは面白そうだからレポ楽しみにしてますね(^’^)

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  6. 私は、年とともにハードコアなモノはちょっと・・・
    ま、元々エリア的にもシーズン的にも緊縛モノとかバラ鞭モノ?
    そっちゃ系じゃなくて、ソフトな低山まったり系なものでして
    吊ったり、拘束られたりは、ちょっと、ね?
    って何かヘンなこと言ってたりしますか?
    で、本題ですが、Katsuさんに?どうすればいろんなブキが
    リーズナブルになるのですか?

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  7. bp-やっちゃん

    デザインは機能や性能ではないから、ここが一番好みの分かれるとこやね(笑
    ハードかソーフとかの判断基準は個人のスキルも多いに関係してくるよね。
    やっちゃんが言うように、

    >僕らがGoサイン出して稜線歩く分には何の問題も無し!

    確かにその通りやと思う。天候に対してGOサインを出す基準もそれぞれやもんね。

    >逆に気温の高い春の残雪期にハードシェルが活躍すると思うな(^^ゞ

    逆に急登では汗で背中が蒸れてベチャベチャになるけどね(笑
    また機会がある旅にミックスのレポするね♪

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  8. スロさん

    うむむ・・・(笑
    センスの良い文化的風俗ヒネリの効いたセンテンスが流石でつw
    はいはい、けっしてヘンなことは言うてはりませんから(笑

    ブキとかブツとかですねダンナ(ニヤリッ
    ココデハイエヌ秘密ノルートヤパイプガアリマスネン
    マタ今度ミミモトデササヤキマスサカイニ(フフッ

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  9. かっちゃん

    確かに個人のスキルも大きく影響すいるね・・・・・・(^。^)

    >逆に急登では汗で背中が蒸れてベチャベチャになるけどね(笑

    気温の温かい残雪期のハイクアップではアウターシェル自体、まず着ないよね!
    シェルが必要な状況=撤退もしくは避難って事はどういう状況か・・・・・厳冬期のようにいくらきつくても払えば落ちる乾燥した雪じゃなく、ベタベタまとわりついてくる超どぎつい狐の嫁入りみたいな空からの攻撃と脚元の表層雪崩に最善の注意を払いながら安全域まで移動しないといけないから当然スピードは落ちて体温も下がるから、少しでも体温温存の為にもハードが有利ってか一番効果が高いのはハードとかソフトとかの格好優先のものよりださくてもしっかり防水性能のあるレインウェアで完全に守るのが一番!
    実際、気温が20度超えてる残雪期の急な天候変化での吹雪による撤退時には普段のレイン着用の時みたいに蒸れる事はまずないよ!
    僕は、残雪期のBCで何回も経験あるから(^_-)-☆
    なかなか遭遇する事も難しいと思うけど4月~6月位の、まだしっかり雪がある快晴の雪山での天候急変の時のかっちゃんのウェアの体感レポート楽しみにしてるよ!



    厳冬期の刺さるように切れる痛さでは無くて残雪期の吹雪は空気も重たいし雪も湿気を吸って重い
    から重たい痛さ。
    登山ではあまり経験少ないけど、BCでは何回もこの経験有るよ!
    その時には、やはりアウターはハードじゃないと厳しい。

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  10. bp−やっちゃん

    ほんまその通りやと思うわ☆

    人生、死ぬまで経験積まないあきまへんなぁ
    人生、死ぬまで勉強でんなぁ(笑

    なんやかんやインプットして
    これは、えーかもなー思たことはアウトプットしてこ(笑

    そやけど脳みそは硬く(ハード)ならんと、
    柔らかい(ソフト)思考で山を楽しんでいこな(笑

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