2012/10/10

Wilderness Corridor / first day


20121006 sat ~08 mon 下ノ廊下(旧日電歩道)宴初日

ちょうど一年前。体育の日の三連休に歩く筈だったルート。
出発十数時間前に十字峡上流部での崩落の一報に驚いた。
崩落が一日違っていればと思うと恐怖すら憶えた。

そして一年後。関電や阿曽原温泉小屋関係者の
男前な復旧作業により今シーズンも無事に下ノ廊下は開通された。
そこで一年越しの想いを胸に山より宴な四人は旅立った。

実際に歩いてみて驚愕の傷跡は至る所で確認できた。
崩落の落石により新越沢付近で死傷されたお二人に、
心から御悔やみと御見舞いを申し上げます。




世間は三連休。天気予報もまずまず。何処も混雑必至だろう。
僕がティーンエイジャーの時以来の黒四ダム。そう記憶の彼方の大昔の話だ(笑
扇沢からトローリーバスに揺られること十数分。僕は黒部の太陽に降り立った。


扇沢駅で大町トラフィックさんに宇奈月温泉まで車の回送を依頼。
もちろん事前予約が必要。それなりの料金がかかるが四人なら負担も少なく、
電車移動の煩わしさもなく快適さは失われない。


昼過ぎに到着した我々は観光客の群れに混ざりながら黒四をしばし観光。
トローリーバスの客の大半はケーブルやロープウェイを乗り継ぎ、
室堂へ向かう立山黒部アルペンルート観光なのだろう。



水煙を上げる黒四の観光放水。スペックに興味は無いが迫力には圧倒される空間。
登山客は全体の一割未満だろう。観光客の渋滞の列を横目に対岸へ向かう。
見上げれば立山の別山、雄山方面の紅葉が鮮やかに燃える色に染まっていた。


去年の立山(雷鳥沢)はまさかの雪景色だったが今年の立山はジャストタイミングだろう。
標高1500mほどの黒四近辺は燃える紅葉には少し早かったようだ。
10月の第三週〜四週あたりが今年はど真中ではなかろうか。



風もなく静まり返った神無月の黒部湖。
静寂の湖面は鏡面とまではいかないが、黒部の雄大な自然を包み込んでいた。
黒部湖の南には遥かなる上ノ廊下だ。近い将来、黒ビンガは遡行せねばと胸躍る。



黒四ダム駅からトンネルを抜け橋を渡りロッジくろよんまでは約30分。
本日の行動時間は観光タイムを入れても一時間未満なり(笑
この後は怒濤のカロリー摂取タイムに突入してゆく(汗


ロッジくろよんのテン場に到着すればソッコーでプシュッ!と乾杯。
テントを設営しながら宴の準備にとりかかる楽しい時間。


今宵の我家は降雨も考慮しダブルウォールのエスパースをセレクト。
150cm×210cmの床面は二人でも快適に過ごせる空間。
中央の高さも126cmあるから座高の高い男性でも不満は少ないだろう。



老犬'sがテント設営している間にレヂーkkとkumi長が近辺を探索。
鼻の利く二人が良い宴会場を発見してきた(嬉々


ロッジくろよんの親切なスタッフさんありがとう。
夕食の準備中に老犬'sのメンドクサイオーダーにも敏速に対応してくれた(笑
で、大量にビールを大人買いして宴会場へ向かう老犬's。


ロッジくろよんのテン場全景。比較的コンパクトなスペース。
午後二時半の段階ではテントもまばらであったが僕達が宴から帰還した時には
立錐の余地の無いほどテントで埋め尽くされていた。
もちろんその写真はない。そうそう、老犬'sは泥酔していたからね(笑



宴会場に到着したらまたもや乾杯!
さてここから今宵もまったりと山より宴が始まるのであった♪


まずはdaiちゃん&レヂーkkが持参した濃いー豆腐♪
これをお塩とショウガでいただきます。濃厚な味がたまりません♪


僕達が持参した高知は大正町市場のかつお生節。
やはりカツオは土佐でしょ!


北海道産のゆでじゃがはサラダなど汎用性の高い一品。
すでに茹でたジャガイモをパックしているので宴山行にはとても便利。


かつお生節とキュウリをマヨで和えれば絶品な酒の肴に早変わり♪


daiちゃん&レヂーkk御用達の厚揚げも、
こんがり焼いて醤油を少したらしてホクホクいただきます♪


今やkumi長の十八番となった切り干し大根サラダは山では外せない一品♪


SOTOのMUKAストーブでホカホカ飯盒もサクッと完成♪


今宵のメインディナーは美山鹿の芯玉シチュー♪
自宅で仕込んで冷凍しておいたものを担ぎ上げた。
kumi長レシピが上品で淡白な鹿肉を濃厚な美味さに仕上げてくれた。


そのシチューを炊きたての御飯にイン!
すれば極上のハッシュドジビエライスの完成♪
これは御飯がススムくんのオンパレード(笑


今回の酒量はとってもUL。ビールはいくらでも居酒屋(山小屋)で購入できる。
だからビール歩荷はなし。ウィスキーと焼酎を各550ccほど担ぎ上げただけ(笑


大人げない大人達はハードリカーと共に程なく壊れてゆくのであった。
散歩に来られた小屋泊まりやテン泊入山者と馬鹿笑いしながら時は過ぎた。


この先危険です。
分別のある大人はこんな場所で宴をしてはいけません(笑


夜の帳が降りた黒部湖を後にした千鳥足の老犬's。
ルートロストせずにテン場に戻れたののだろうか?

翌朝は起床遭難もなく無事に下ノ廊下へ旅立てたのだろうか・・・。

2 件のコメント:

  1. >やはりカツオは土佐でしょ!

     もちろん P( ̄□ ̄;)!!


    って、その手拭い通販お願いしますm(_ _)m

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  2. 河童ちゃん

    藍染め職人の尻をたたきます(笑

    しばし、お待ちを〜。

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