2012/07/16
Days of Being Wild
20120716 mon 「王家衛は過去の人なのか」
脚の無い鳥が極東の亜細亜には居ると聞く。
脚の無い鳥はひたすら飛び続けることが運命。
脚の無い鳥は腹が減れば天空の露を吸い風を食う。
脚の無い鳥は疲れたら風の中で眠り休む。
脚の無い鳥は生涯でただ一度だけ地上に降りる。
脚の無い鳥が最後を迎える時。
「欲望の翼」を語る時、多くの人がこの台詞にふれている。
実際の映画の中ではこの通りのコピーは流れない。僕なりの解釈だ。
ただヨディ、リーチェン、ミミ、タイドの役から切っても切れないセンテンスだ。
脚の無い鳥の話はトマス・ラニアー・ウィリアムズの戯曲「地獄のオルフェ」から引用された台詞。
脚の無い鳥とはマレーシアに生息する極楽鳥の標本が誤った形で欧州に伝播されたため。
今は亡きレスリー・チャンを筆頭にマギー・チャン、カリーナ・ラウ、
アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン、そしてトニー・レオン様とアジアの
群雄割拠な綺羅星達が青春群像劇的物語を繰り広げてくれた今では出来ない映画。
「花様年華」 「2046」へと続くウォン・カーウァイ渾身の三部作だ。
ウォン・カーウァイの「欲望の翼」が日本(東京)で初公開されたのは二十年程前だろう。
僕は大阪の北浜にあった今は無き三越劇場で観たような記憶があるが定かではない。
ヌーヴェル・バーグ等も頻繁に上映された三越劇場。二十数年前は足繁く通った青年時代(笑
オヤジと呼ばれる世代になってから、もう一度観たいなぁと思いながら何年もの時が過ぎていた。
フラッシュバック的にちょいと心の琴線ひっかかることがありアマゾンでポチッてみた。
本国での原題は「阿飛正傳」、英語題名は「Days of Being Wild」。
ちなみに僕も大好きなヴィム・ヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」の
英語題名は「Wings of Desire」直訳で「欲望の翼」だね(笑
「ベルリン・天使の詩」のドイツ原題は「Der Himmel ueber Berlin」。
直訳だと「ベルリンの天空」かな?
話が少し逸れたけど、邦題って時として頓珍漢な題名が多いような気がするよねぇ。
ウォン・カーウァイのその後はノラ・ジョーンズ主演の
マイ・ブルーベリー・ナイツ等も鳴かず飛ばずだったね。
それぞれのシネマにも参加しているが以前のオーラは感じれないと思わない?
でも「ブエノスアイレス」と「花様年華」は久しぶりに観てみたいなぁ。
それならついでに「恋する惑星」や「天使の涙」も、もう一度観とくかな?
デビュー当時の若かりし頃の金城武が懐かしいなぁ(笑
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿