2014/04/27

Intravenous therapy


 2014 April 「老老介護はじまる」

老老介護・・・なんとも重たい響きの言葉だが・・・
老犬が老猫を介護するというブラックジョークなので悪しからず(笑

老老ならまだましな高齢化社会なのか? あなたは認認介護ってご存知かな?
認とは認知症の略のことなんだって・・・重い・・・重すぎる・・・

で、話し戻して☆

ようやくカロタンの嘔吐は無くなったが、毎日の下痢症状は止まらない。
抗生物質が効いていないのだろうか? 体内の水分が奪われ脱水症状が続く。
週2回の通院での点滴では補われないとドクターは判断した。

自宅点滴を促された。「て、点滴? ぼ、僕が? す、するの?」

血の通う哺乳類に僕の手で注射針を刺せというのか?
顔から血の気が引いて震える自分の右手を想像した・・・



悩む余地などない。動物病院でドクターにレクチャーしてもらった。
実際に診察台でドクターがカロタンを押さえ僕が注射針を刺した。
血の気も引かなかったし、右手も震えなかった。

だが右手に伝わる針が皮膚を突き刺す感覚は苦痛でしかなかった。
いや、カロタンの方が何倍もの苦痛を味わっているのだから・・・
自分の感覚や精神状態などシャットアウトしなければと集中する。


翌日からは自宅でチョー本気のお医者さんごっこが始まった。
静脈注射ならヒャクパー無理だが皮下注射なので無問題だと自分に言い聞かせる。
ハンガーラックに補液ボトルを吊るしkumiちょがカロタンを押さえ僕が注射する。

初日は奇跡的に難無く点滴に成功する。
二日目は三度トライするも三度とも液が漏れ失敗する。
カロタンもゲキ嫌がりで、僕もkumiちょも涙目になり断念する。
三日目はドクターに電話でコツを教えてもらいなんとか成功する。
四日目は最初はすんなり成功したが途中でカロが嫌がり針が抜けてしまった。
もう一度、針を刺す勇気も集中力も残っていなかった。


最近はこんな日々が続いている。
それにカロタンの大嫌いな苦い苦い抗生物質の経口投与も朝晩の日課なのだ。
もっと重篤な症状を経験した人ならこの程度はまだ全然平気だと思うだろう。

でもさ、なんだって辛い出来事は苦しいんだよ・・・切ないんだよ・・・

カロタンの症状は快復には向かっていない。
ブリーダーさんには何度も相談に乗ってもらった。
そろそろ大きな決断をしなけらばいけない時期にきている。


先日、仕事帰りにkumiちょと晩飯に行った時のこと。
旨い日本酒が手伝ったのかもしれない、久しぶりにカラオケ店に寄った。
カラオケなんて何年ぶりだろうか・・・
普段カラオケが好きかと問われたら「好きではない」と答えるのだが。

何かを発散したかったのかもしれない。
80'sのJ-POPをメインに久しぶりにシャウト!した。
柳さん・家鋪さん・大滝さん・桑名さん・忌野さん ←図らずもあの世シリーズか・・・
約2時間、 kumiちょの倍は予約ボタンを押した。

気がつけば、目頭が熱くなり涙が頬をつたい流れていた。
別に感極まったつもりもないのだが、歳のせいか涙腺が弱くなったのか。
たぶん・・・心が少し疲れているのだろう・・・

2 件のコメント:

  1. katsuさん
    呑んだらいいし、酔ってもいいと思います
    酔うと歌ってもいいし、もちろん泣いてもいいと思います
    そうやって生きていくしかないと、そう思います
    何の慰めにもなりません、ごめんなさい

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  2. スロトレさん

    この手の記事にはなかなかコメントしにくいもんです
    率直なご意見ありがとうございます
    ちょっぴり心が軽くなりました
    感謝しています

    もっともっと強くなりたいし
    もっともっと優しくなりたい
    そうやって前を向いて生きています

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