2011/11/27

It's a Gas, Gas, Gas (Not "Jumpin' Jack Flash")


20111120 sun 霊仙山九合目

滋賀県の多賀町と米原市にまたがる霊仙山(りょうぜんやま)。
台高鈴鹿山系の最北に位置する標高は1,094m。
鈴鹿山系の特徴でもある石灰岩からなり、上部にはカルスト地形が見られる。

最高峰とは別に1084mの三角点のあるピークと1040mの経塚山。
樹林帯ではないこれら3つの頂からなる頂稜部は雄大な山容を誇る。
カルスト地形特有のカレンフェルトが点在するたおやかな草原台地。

山麓の紅葉とある意味日本的ではない麗しい頂稜部を楽しみにしていた山行。
上丹生登山口出発からすぐに始まる丹生川の怒濤の連続徒渉に閉口した谷山谷コース。
前日の天気予報に出た晴マークに惑わされ出発したが稜線での暴風雨に泣かされた午後。


霊仙山南西側の今畑からではなく霊仙山北側の醒ケ井は上丹生から入山。
上丹生~谷山谷~漆ヶ滝~四丁横崖~経塚山~霊仙山~お虎ヶ池~汗拭峠~醒井養鱒場と、
ぐるりとワンダリングの予定であったが途中であれやこれやの予定変更となった。



登山道らしき道は登山口から最初の10分だけですぐに河原歩きになる。
その河原歩きもすぐに超連続徒渉が延々と続くルートに変貌する(汗

JUMP!
JUMP!
JUMP!
JUMP!
JUMP!

疲れた・・・。僅か1時間程の間に20回近くの徒渉を経験した(笑
雨後の増水気味の沢だから仕方ない。普段ならもっと楽に徒渉できるのだろう。
この季節のドボン!は絶対に遠慮したいので神経を使う。
最短の徒渉地点を選択するにも苦慮する水量。


博打的ジャンプも増えてきた。まさかの in the 入水は絶対避けたい。
よって横道分岐からルートを変更。
くぐり岩、漆ケ滝の谷山谷ルートは諦めて広畑からは直登ルートの横道コースを選択。


急登の九十九折りをワッセワッセと頑張ります。
この日、陽が差したのは唯一この時間帯だけ(泣


途中でトレイルランナーのお兄さんがサクッと追い抜いて行った。
若さと健脚って素敵・・・。



空の色が少しづつ鈍色に変化してゆく・・・。
この時点で隣尾根の阿弥陀ケ峰はまだはっきりと目視できた。


阿弥陀ケ峰の向こう側には琵琶湖が横たわっている。
目視では確認できたがコンデジの限界か・・・。


井戸ケ洞分岐で谷山谷コースと合流する。
手書きの親切なルート案内板に和む一時。




さて、ここから四丁横崖まではあと僅か。
途中、六甲の地獄谷的な沢登りパートもあるから楽しめる。




細くなった沢を詰めてゆくと源頭部の先に四丁横崖の分岐。
柏原へもここから降りてゆける。そして霧は少しずつ辺りを包んでゆく。


避難小屋まではぬかるんだ急登に神経を使いながらラストスパート。


天気予報に裏切られた感満開・・・。辺りは真っ白。
それに小雨が降り出し風も強くなり始めている。
上丹生登山口から2時間30分。 寒いしランチにしますか・・・。

余談だが昭文社のここの山地図のCTはかなりアバウト。
上丹生登山口の看板のCTがデフォルトみたい。


小屋の中には先客のパーティーが9名もおられた。
親切に場所を空けていただきランチの準備。
熱いラーメンと熱い焼きおにぎりで身体を暖める。



風が強まってきた。雨は小雨だが避難小屋の屋根を激しく叩く音。
出たくない・・・。しかし下山せねば帰れない・・・。
先に出たパーティーを追うように腰を上げた。


晴れていればカルスト台地特有のカレンフェルトが点在するトレイルを満喫できるのだが・・・。
頂稜部ではブローで10m以上の強風が吹きライト級のkuminiは飛んで行きそうになる。
ガスも濃くなりホワイトアウト寸前の視界にピークハントは断念する。


晴れていれば東西南北パノラマ風景を堪能できるのだが・・・。
熱いランチを食べたのに一気に体温は奪いとられてゆく・・・。
ライト級なkuminiが飛翔する前に残念ながら撤退しよう・・・(笑
今回は経塚山(九合目)までで潔く下りよう。


強風に煽られながらもゆるりと下山開始。
ここはトレランもいいがスノーシューハイクにも適していそう。
しかし台地だからノートレースの時にホワイトアウトになればちと怖いぞ。



お虎ヶ池は真上から見ると琵琶湖の形をしているらしい。
霊仙神社の鳥居が風情を醸し出している。



一瞬ガスが抜け遠景が確認できるもすぐに真っ白。

山麓近くまで下りてくれば紅葉が和ませてくれる。
が、ここからの6枚はHDR加工してますので悪しからず・・・。







落ち葉のフカフカトレイルがあるかと思えば、雨でドロドロのぬかるみトレイルまで。
シューズはドロドロになりましたとさ・・・。

汗拭峠まで下山できれば一安心。
ここからは北へ上丹生。南へ今畑。重要な分岐。


少し下れば山小屋「かなや」が現れる。


この日は無人小屋なのにジュースからビールまで冷えてます♪
では小銭を出して、しばしの休憩(笑




舗装路の林道まで出れば醒井養鱒場までダッシュで駆け下ります。


次回は雪が降った時にスノーシュー担いで遊びに来よう♪

6 件のコメント:

  1. 晴れとガスはチェンチェンちゃいますな〜。
    もちろん漢は黙って350円、ですな!
    今週末、晴れるかな?

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  2. 晴天日/荒天日、爆笑しました(笑)
    谷山谷、地図では普通のルートに見えますが要注意ですね。
    鈴鹿の方はまだ未登なので参考になります_0_

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  3. 大ちゃん

    有無を言わさず350円放り込みますたw

    降雪のあとのピーカンでしょっ!♥

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  4. nikkor14dさん

    カルスト台地は大峰とはまた違った雰囲気が味わえます♪

    いっぺん走りに行ってみてください!

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  5. いいなぁ、楽しそうだなぁ
    jumpin jack flash 引っ張って来るところが粋だなぁ
    トップの画像、キースのリフが聞こえてきそうですよ
    I was born in a cross-fire hurricane
    下山の紅葉もバッチ♪
    いつも、いいヤマ歩いてますよね

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  6. jumpin jack flashでキースでって、あぁ・・・解ってもらえるって素敵(笑
    Thank you so match ♪
    Same generation and Same Createって・・・いいなぁ(爆

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