2017/12/03

Silent Scene


20171124 fri - 26 sun 「静穏なる初冬の八ヶ岳」

久しぶりに4連休という大型連休を確保できた週末。
初日の木曜日は母が入所する施設にkumiちょと見舞いに行く。
とても健康そうに快活に会話をするのだが辻褄の合わない話ばかり・・・

過去と現在が入り乱れ空想という香辛料が振りかけられたストーリーなのだ。
笑ったかと思えば涙を見せる。そうかと思えば怒りの表情に溢れる。
なんともシュールな母親の日常に長時間滞在することはあまりに辛い・・・

金曜日の朝に久しぶりの八ヶ岳に向けて車を走らせる。当初は立山の予定だった。
だが低気圧の通過で天気は荒れ模様のようだ。表層雪崩も頻発していた。
風が強いと室堂〜美女平間の高原バスはあっけなく不通になってしまう。

そうなると黒部ダム経由で扇沢へ下山となる。 マイカーは立山だ・・・
どうやって帰るのだ・・・確率的にも天候的にもリスクが多すぎる・・・
そして北アルプスも考えたのだが、安易に晴天率の高い八ヶ岳をチョイスした。



いわゆる飛び石連休の谷間である24日(金)は平日である。
平日入山はウルトラ久しぶりなのだが赤岳山荘の駐車場も流石に閑古鳥である。


賑わう美濃戸山荘しか知らない僕は閑散とした佇まいに逆に驚いたよ(笑


用意を済ませて昼過ぎに入山する。
あまりに歩き慣れた北沢の登山道をハイクアップする。


小雪が舞う中を汗をかかぬようにゆったりまったり鉱泉を目指す二人。
誰にも追いつかないし、誰にも追い抜かれない。もちろん誰ともすれ違わない。


沢の音と自分たちの足音を消去すれば無音の世界が辺りを支配している。
大同心が見える絶景ポイントで空を見上げても心躍る展望は何もない。


乳白の重いヴェールが南八ヶ岳を覆い尽くし閉じ込めようとしている。
ここは深い冬がもう始まっているのだ・・・


アイスキャンディーはまだ製作途中だ。
だが赤岳鉱泉の風景は年末年始の頃とすでに変わりない。
今年の八ヶ岳は雪が多いのだろうか・・・


ランチを食べていない僕たちはテント設営の前に鉱泉の食堂へ向かった。
平日のテン場はガラガラである。好きな場所に張れそうだ(笑


ランチの前に到着の喜びを表現する乾杯の儀を粛々と執行う♬


熱い醤油ラーメンをハフハフとかき込む至福の時間♬


小屋前の硫黄岳への登山口周辺には7張ほどのテントが確認できた。


夕刻、鉱泉の食堂でゆったりまったりした後は重い腰を上げてテン泊の準備をする。
ガスが辺りを包み視界は狭くなってゆく・・・


アイスキャンディー前のいつものテン場はまさかの貸切状態であった。
パフパフの乾雪を整地して幕営する。


ダウンマットを出してシュラフを出して防寒対策をバッチリにしてから夕食の準備♬
食材と酒と調理道具を持って鉱泉の自炊室へ駆け込みます。


テン泊の登山者達で賑わっている鉱泉自炊室♬
この夜は僕達夫婦以外はアルパインクライマーばかりであった。
totoちゃんと同じガイドを生業にしている方もおられた。


濃密なルートの会話には微塵も参加できずに寂しかったな〜(笑
天候の話でもヤマテンでは悪い情報ばかりで萎える会話が続いた感が・・・


想いは残さず想いは切る! 風速20mとか25mではkumiちょが飛んでいきかねない(笑
残念だが明日には撤退下山することにした。
そこでkumiちょはソッコーで亨さんにホットラインのラブコールを送る♬
明晩は割烹いまだでドンチャンが確定した(笑


テントに戻り水が凍らぬように替えのソックスに入れて就寝する。
周りにテントは一切ない。稜線から僅かに聞こえる風の嘶きは遠い物語。
静かな静かな雪山を堪能しながら眠りに落ちる至福の時間♬


翌朝、テントから這い出して辺りを見回すも僕ら以外に幕営はなかった。
音のない静穏な朝が幸せだった。柔らかなヴェールに包まれた朝は優しい。


鉱泉の自炊室には行かずテント内でゆったりと熱い麺類をいただく。
インスタントだがコーヒータイムもまったり楽しむ。


この日だって行けるところまで行ってヤバかったら撤退というプランも考えられる。
最近はソレすらもしなくなったなぁ・・・と実感する(笑


元来、雨天入山しないタイプなので青空の無い山を楽しむ術を持たないようだ・・・


kumiちょが歩いたことのない南沢で下山したいという。


仕方ない・・・中山乗越をデカザック担いでえっちらおっちらハイクアップ。
行者小屋経由で南沢ルートに入る。


行者小屋前にも4〜5張の幕営があった。
テン場のロケーションはこちらの方が圧倒的に好きなのだが・・・


見上げた稜線はガスと強風の向こう側・・・
最近は go for it ! な感覚も向こう側のようだ・・・


柔らかな雪原を下山する。
今回は入山時も下山時もアイゼンの必要な箇所は皆目なかった。


下界は晴天のようだ。
少しづつ雲の切れ間から陽が差している。


凍った沢の氷が割れてドボン!だけはゴメンだよね〜(汗


下山している僕たちのすぐそばにニホンカモシカが現れた。
逃げることもなく数分間並行して歩いてくれた。


ニホンカモシカを初めて見るkumiちょは大興奮!(笑


北沢・南沢の分岐の美濃戸山荘まで下りて来れば下山も完了。


さて次回は年末にジビエ(鹿肉)を歩荷して入山予定♬
できれば高気圧におおわれた紺碧を楽しめる赤岳を期待したいと願うのです。


で、夜は当然このお方とドンチャンですよ(笑
英ちゃん、北村社長にヤス社長も駆けつけてくれて濃密な宴を楽しめました♬
そして今宵も割烹いまだの大宴会場にお泊まりさせていただきました。
亨さん&KEIKOさんいつもいつも感謝です!

8 件のコメント:

  1. ひぇ~今年の八ヶ岳雪いっぱいやんかいさ~♪
    4連休やったんや~ そりゃどこか行かんともったいないよね。
    カモシカって一瞬クマに間違えそうで怖い(@_@;)
    ほんでもって最後は亨さんとこで飲み倒して大宴会場でzzz
    お決まりのコースになりそうですね(笑

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  2. 好人ちゃん

    まいど〜
    今期はかなり雪が多そうな感じやわ!
    ということは各地で雪崩のリスクも高まるやろね!
    カモシカは鹿よりも黒くて丸い感じがするので確かにクマっぽいかも(笑
    亨さんの店は美味いし癒されるからね〜
    それに知った顔がソッコーで登場してくれるのも感激です(笑
    中央道を走る時は定番になるよね〜♬

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  3. テントの緑色と背景の対比がカッコいいじゃないですね。
    危険回避の撤退→速攻宴会。山より宴の面目躍如‼️流石‼️

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  4. 真っ白の悪天候やねぇ~
    南沢までぐるっと回るのはテン泊装備のザックだと…………ちとしんどいねぇ~
    うちらも、まだ年末の予定が八つになるのか剣になるのか!?
    ギリギリまでわからん感じやわぁ~

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  5. ten2843さん

    ありがとうございます。
    モノトーンに差し色が入ると良い感じなるのですよ(笑
    本当は縦走したかったのですが悪天候で無理するリスクはNGなので・・・
    山は大好きですが、宴はもっと好きなのですよ(笑

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  6. totoちゃん

    ヤマレコ見たら赤岳登頂した方もいたようやけど
    風ボーボーでは楽しないからね〜(笑
    デカザックで中山乗越の九十九折はしんどいわ〜
    まあ、年末は会えたらええけど無理せんときや〜
    仕事最優先でガンバってちょ!

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  7. えれぇこった2号2017/12/09 8:45:00

    八ヶ岳もすっかり雪ですね!
    テント泊装備で行者小屋までってめっちゃしんどそう。
    下山後のいまだの宴の為なら頑張れるかな?
    赤岳鉱泉は小屋&テントからも色々盗まれる事が多発してたけど、それは治ったんでしょうかな?
    テントに鍵が必要かしら?ってこの前から考えてるんだけど

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  8. kakaちゃん

    今年も雪山シーズンがやってきたね〜♬
    デカザックで中山乗っ越しはしんどいわ〜(汗
    亨さんとこでの宴を夢見て頑張ったよ〜(笑
    赤岳鉱泉で窃盗の話は僕も聞いたけど許せないよね!
    テントだってダブルファスナーに鍵をするのはある意味寂しいよね・・・
    心ない輩は山から出て行って欲しいものです!!!

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