20170318 sat - 20 mon 「残雪の三嶺・入山日」
僕は山に登るのが好きなんだけど、それが全てだなんて思ったことはない。
家族や友人や仲間や唐突な出会いも含めて、人との関係がなければ今は登らない。
克己的な単独行が好きだった過去は否定しないし、実は今だって後ろ髪はひかれている。
想いを馳せる未踏の頂は枚挙にいとまがないし、再訪したい山域も数知れず・・・
だが結局、誰かと登ったり攀じったりする入山が深く思い出に残る今日この頃・・・
もちろんテントや避難小屋で一献できる入山であれば、なおさら想いは深く残る。
そして今回は約三ヶ月ぶりのジョインとなったエリー&エイモンとの入山。
彼等の現在の住居がある高知県の大豊町にお邪魔して残雪の三嶺を楽しむことにした。
気さくで親切なオージーカップルは今や大切な気の置けない山仲間となっていた。
大阪から山陽自動車道〜瀬戸大橋経由で高知の大豊町まで300kmほど。
4時間ほどのロングドライブは北アルプス入山と変わりはない。
でも、そこまでして行きたい友がいるってことは幸せなんだよ。
晩飯はエリー&エイモンがレコメンドな「ひばり食堂」♫
高知の辺境の町にも行列ができるデカ盛り人気店がある(笑
下記の画像は僕ら四人が注文したミニ丼(¥500)だ。
ミニですら一般的な並盛り程度のボリュームがある。
この上に並(¥800)があり、大盛(¥1000)があり、倍増がある(汗
夜はエイモンのアパートに泊めてもらう。
田舎のアパートは広い! 間違いなく我が家よりも広かったよ。
四人でコタツに入ってカードゲームを楽しむ夜更け♫
部屋に飾られた母国の国旗が愛国精神の証だね!
翌朝は青空が広がる文句なしのドピーカン♫
エリーお手製のランチを持って四人(車2台)で出発する。
当初の計画では、癒しの温泉郷から入山し三嶺の避難小屋に泊まる。
翌日は西熊山を経由し天狗塚まで縦走し西山林道登山口へ下山する。
どちらかの車を下山口にデポする予定だった。
下山口の西山林道登山口に到着した時に驚きの事件が起こった。
エイモンが車を降りて開口一番・・・「アウターシェル、ワスレマシタ〜」
OMG !!! (カタカナではオーマイガー!!! )
no problem! go back home!
だが、エイモンのアパートからは1時間以上かかる距離だ・・・
午前中が無くなった感覚だよ・・・
残念だが縦走はキャンセルして、癒しの温泉郷からピストン入山に変更した。
癒しの温泉郷の駐車場に到着したのは12時前だった(笑
大阪を朝出発しても余裕で来られる時間じゃん!!!(爆
癒しの温泉郷の駐車場で、エリーの特製ランチをいただいて入山となった。
年末以来のオーバー20kgデカザックはやっぱり重いわ〜(泣
至福の酒と水と肉とコンフォータブルの詰め合わせだから仕方ない(笑
奥祖谷観光周遊モノレールを何度か横切る。
動いていたら間違いなく飛び乗るのだけどなぁ・・・
癒しの温泉郷から三嶺避難小屋まで標高差にして1000m以上ある。
標高1200mを超えた北斜面では残雪が少しづつ現れた。
エイモン、エリー、kumiちょ、僕の順番でひたすら続く登りを楽しむ(滝汗
日差しは春山のように暖かい。
アウターシェルなど不要の天候は滝汗ハイクアップが続く。
流石に樹氷は無いが標高1500m近くになれば辺りは一面銀世界が広がる。
表面はクラストして固そうに感じるが中はフワフワ!
踏み抜き要注意な雪質状態に閉口する・・・
陽光は素敵なアートを見せてくれる。
午後の日差しが木々の影を伸ばして美しい表情を演出してくれる♫
遠景に剣山が目視出来た。
縦走路の先に太郎笈と次郎笈が鎮座している。
さあ!この登りを超えれば三嶺が確認できるだろう♫
目の前に三嶺が目視出来た。
だが一度コルまで降ってそこそこの登り返しが待っている(泣
標高1700mでも南斜面には雪が無い。
降って、降って、ひたすら降ってコルに到着・・・
最後の最後に、この登り返しは心が折られる・・・
若いアングロサクソンは早いし強いよ・・・
劣化著しいモンゴロイドはもう必死のパッチだわ!(笑
雪庇を踏み抜かないように慎重に尾根を進む。
この辺りで深いところは積雪も軽く2mを超えてた。
鹿除けの防護策も完全に雪の下だったしね。
午後4時を回ってなんとか三嶺避難小屋に到着した。
着いてびっくり!!!
三嶺避難小屋は団体さんで溢れかえっていた(汗
あわよくば僕たち4人で貸し切りかもねぇと考えていたのだが・・・
高松高校のワンゲル部員達が先生引率の元20名近くもワイワイ!ガヤガヤ!
そろそろ晩飯が始まる頃だった。
僕たち4人はもちろん1階は遠慮して、空いている2階にお邪魔した。
2階には紅一点のワンゲル女子部員だけだった。
僕たちは夕食の準備の前に空身で三嶺ピークハントに出かけた。
避難小屋からわずか10分〜15分ほどの距離だ。
白髭避難小屋から剣山に続く縦走路を眺める。
四国の背骨も素敵な頂が続いているよ。
振り返ると雪をかぶった天空の頂上台地が広がっている。
三嶺避難小屋が小さく目視できる。
大タオ〜西熊山〜天狗塚へと続く縦走路。
西陽を浴びて雪面が光り輝いている。
三嶺ピークでの記念撮影♫
ここ三嶺には何度も来ているが全て無雪期ばかり。
初めて積雪期に頂を踏めて感無量な気持ちが沸き起こる。
エリー&エイモンには感謝だよ♫
しかも、ほとんど風を感じないんだ。
やわらかな西陽を浴びて4人はまったりと春山のような三嶺の頂を楽しんだ。
ゆったりと三嶺避難小屋に戻って来た時には午後5時半に近かった。
小屋内では高校生達が晩飯の真っ最中。
高校生らしい無邪気な騒ぎ方が懐かしくも心地よい雰囲気を味わえた(笑
三嶺避難小屋の正面にある池も凍って雪の下だよ。
午後6時。僕たちも晩飯の準備を始める。
今回は京都北山は美山にある田歌舎から送ってもらった鹿肉を歩荷した♫
女将さん! 敏速な手配をありがとうございました。
鹿の内ももを1kg以上仕入れてkumiちょが味付けした肉。
赤ワイン、ジンジャー、ペッパー、チリパウダー、ごま油、ハチミツ、塩、クミン、
などメニメニ香辛料を駆使したkumiちょ特製ジビエなのよ♫
サンセットの頃・・・1階の高校生達は・・・就寝時刻のようだ・・・マジか!!!
そんなことはお構いなしに、2階の僕たちは静かに静かに宴を続ける(嬉々
エイモンお手製の、ピリ辛ミーゴレンも美味かったな〜♫
ナシゴレンも好きだけど、山ではミーゴレンがお手軽だよね〜
タンパク質と炭水化物の無限ループに圧倒されそうになりながら、
前夜に引き続きカードゲームを始める大人たちであった(笑
焼き、焼きしながら、Hearts(ハーツ)が繰り広がられる!
ほぼほぼ、本気で遊ぶ大人たちであった(爆
午後8時頃、そろりそろりと2階から降りる。
寝静まった1階の住民を起こさぬように抜足差足で避難小屋の外に出る。
The 満天の星空!!!
俺、持ってるぜ!、って気分で三脚を立てる♫
雪面に膝をついてホワイトバランスやら露光時間をあれこれ悩む。
これ、The 無い知恵絞る!!! ねっ(笑
真剣な僕の周りで白い大人や黄色い大人が、
大人げなく騒いでいたなんて・・・内緒にするわけ無いでしょ!(笑
子供達は寝て、酔っ払いの大人たちは雪の上で騒ぐ♫
えぇ、素敵な一夜でしたよ(笑
小屋に戻れば、僕とkumiちょはダウンパンツにダウンブーティーだ。
エイモンは・・・裸足じゃないか!!!
うぅむ・・・体温が・・・すっごく・・・高いんだろうねぇ(笑
そして僕達は延々とカードゲームを続けた♫
小声で「sorry〜♫」と、言い合いながら勝ちにこだわった真剣勝負!
エイモンはしっかり点数表を付けながらゲームを続けてたしね(笑
午後10時を回りジンビームが底をついたのでお開きとした。
ウィナーはガッツリ本気なエイモンで、ルーザーは僕とエリーが同点だった(泣
さてさて、翌朝は、きっと、早いよね? 高校生達は・・・
to be continued〜♫
katsuさんがkatsu丼を食べる(#^_^#)!
返信削除凄く美味しそうで、価格がリーズナブルなのも魅力ですね!
エリーさんのザックはカリマーですか?スリムでカッコよいですね。
アングロサクソン若者のパワーは凄いですよね。
私も昨年秋に槍へ若いイタリア人と行きましたが、足が速いったらありしゃしない。
あの体力には、オジサン付いて行くのが・・・・・。
夜の宴のフライパンの大きさにびっくりです。
後篇楽しみにしております(o^∇^o)ノ。
カツ丼美味しそうですね!!
返信削除500円って言うリーズナブルな価格にびっくり♪
ピリ辛ミーゴレンがかなり気になる。。。どんなお味なんだろう!!
kumiちゃんのジビエは美味しいのはすでにわかってるので。。。
紅一点のワンダーホーゲル部の女の子は、一階で寝たのかな??
ten2843さん
返信削除katsu丼のお味はかなり高得点でしたよ♫
コスパはとっても良いですね〜
エリーのザックはカリマーではないです。
海外ブランドですが、かなりお安いプライスだったかと・・・
スポーツをやってる若いアングロサクソンはマジ強いですよね〜
僕ら世代のオヤジはついていくだけで必死のパッチですわ(笑
フライパンはプリムスの山用軽量フライパンですよ〜♫
kakaちゃん
返信削除カツ丼はコスパ最高な美味さでしやよ〜♫
ミーゴレンは、日本でいう焼きそばなんだけど香辛料とかが
かなりアジアンテイストで、日本的ソース味の対極的な味です。
ってか、食べないと分からないよね〜(笑
紅一点の高松高校ワンゲル女子は一人二階で寝てました!
ミーゴレンって、日本の焼きそばって感じなんだ!!
削除一度食べてみたいなぁ〜(*^^*)
ワンゲルの女の子は二階に寝てたんですね♪
ジビエの美味しいの香りで、お腹すいてたりして。
kakaちゃん
削除無事に帰国しました(笑
ミーゴレンは日本のスーパーでも売ってるとこもあるよ。
一度探してみてよ! スパイシーでハマるかもよ〜
ワンゲルの女子一人はすごく真面目な感じの子で、
ソッコー爆睡してたようでした♫
(~_~;)
返信削除山小屋は高校ワンゲルの団体さんで一杯やったんやねぇ!
かっちゃん達4人が2階で、ワンゲルの女子1人が同じく2階ってのも不思議な組合せやねぇ。
でも団体さんは日の入りと共に爆睡の後、22時まで宴会してたんよねぇ(~_~;)
その紅一点のワンゲル女子は同じフロアに居るのに気にせず寝てたんやから大したもんやわ!
どんな状況でも爆睡出来る若い子で良かったね(๑˃̵ᴗ˂̵)
totoちゃん
返信削除無事に帰国しました(笑
ご存知の通り三嶺の避難小屋は広いやんか!
なもんで二階も広いさかいに端と端やったら、小屋としてはかなり距離が遠いで〜
僕らの四人の宴会は蚊の泣くような押し殺した小声で「ソーリー」ばっかりやから(笑
もしワンゲル女子がすぐ側に寝ている状況やったら、山より宴は控えたと思うよ〜