Shakespeare Icefall

20170225 sat　大峰シェイクスピア氷瀑

土中で冬ごもりしている虫たちが目覚める啓蟄の頃。
僕たち鈍感な人間も季節の変わり目を徐々に感じ始める季節。
雪山に後ろ髪を引かれながらも風薫る季節を想像し始める節気。

二週間前に入山予定だった大峰のシェイクスピア氷瀑。
大きな寒波が入り氷瀑まで到達できないリスクから延期していた。
結果として快晴に恵まれた入山だったが氷瀑そのものはギリギリだった。

ギリギリという言葉はいわゆる白黒つけないグレーゾーンだ。
アウトかセーフかなどは個人の主観で判断すればいいこと。
エノちゃん、好人ちゃん、涼ちゃん、ハッスンとの入山は楽しいのだ。
それが全てであって、グレーゾーンな判断等どうでもいいのだよ。

一週間前のヤマレコではしっかり凍結していた国道も雪はなし・・・
見上げた大普賢岳も樹氷は少なく冬季の終焉を感じずにはいられない・・・

午前８時30分に駐車地を出発する。
林道にもほとんど雪は残っていなかった・・・
錆びた立ち入り禁止の看板少し手前で凍結箇所もありアイゼンを装着する。

沢を数回渡渉するのだが、この季節まさかのドボン！は絶対に遠慮したい（汗

慎重に渡渉を繰り返す。

トレースはしっかり目視できるが、ホント雪が少ない・・・

急傾斜の雪面でもまさかの土にピッケルを叩き込みながら攀じるとは思わなかった（笑
残置ロープはかなりしっかりしていて、まだ安心できそうな劣化状態であった。
一応10mm/20mのロープを持参していたがただの歩荷トレに終わった（汗

ドピーカンな春のような陽気・・・
振り返った大峰や台高の山脈には雪が無い・・・

午前10時45分に意外なほどあっけなく到着。
もう少し苦しむかと想像していたが2時間ちょいで御開帳となった氷瀑。

数週間前に比べればかなりダイエットしたようだが、
それでもまだまだ圧巻の姿を拝むことができた。

シェイクスピア氷瀑の裏側に潜り込む。
差し込む陽射しに輝く氷柱が美しい。

氷の輝きや色は天候に左右されるのは周知の事実。
やはり紺碧の下で見る氷瀑の表情は凛とした美しさを楽しめる。

各自、撮影タイムが延々と続くゆるい時間が素敵だよ（笑

氷柱からはポタポタと水滴が落ちてくる。
氷瀑のかなり上の方からは氷の塊が時折落下してくる状況だった。

来季は各自好みのシロップを持参しようね（笑

まるでアートのような氷柱。
陽光をキラキラと反射して美しい。

水滴が飛んで丸いコロコロとした氷の粒を作り、それらが重なり合っている。

アイスクライミングのパーティーが数名ほど氷瀑を攀じっていた。

風もほとんど感じない暖かなランチタイム。

平坦な場所はほとんどない。各自バケツを掘ってマイスペースを確保する。
そんな時でも氷の塊がドーン！ドーン！と降ってくる（汗

正午前には下山にかかる。
ゲキ下りの斜面は登りより慎重に進みましょう♫

来季はガッツリ積雪があるときにチャレンジしたいね♫
今回は春山のようで少し拍子抜け感があったなぁ・・・

午後1時半には駐車地に帰ってこれた。
行動時間は往路は2時間15分で復路が1時間30分。
結果としてユルユルの楽しいハイキングだった（笑

数年ぶりに入之波温泉湯元　山鳩湯でほっこり温まって帰りましたとさ♫
近畿の雪山シーズンは、ほぼほぼフィナーレだね。
さて、お次はお花見＆宴ハイキングを企画せねば！！！