2017/01/04

Merry Christmas & Happy New Year / Latter half


20161224 sat - 25 sun 「ホワイトクリスマス in 八経ヶ岳・下山日」

暖かくて静かなホワイトクリスマスの朝をテントで迎えた。
深酒することもなく大人しくシュラフに潜り込んだクリスマスイブ。
夜半に何度か目を覚ます。ナンガ600でも暑く感じダウンブーティーを脱ぐ。

その後は朝まで熟睡できたようだ。午前6時前にシュラフから這い出す。
冬至を過ぎたばかり。一年で一番夜が長い時期。外はまだ暗い。
だが他のテントや避難小屋ではライトが灯り人の動きを感じる。

急ぐ山旅ではないが僕たちもゆるりと出発の準備にかかる。
ガスバーナーを点火するとテント内が一気に暖かになる。
冬の定番である熱い麺類で内臓を身体を目覚めさせる夜明け前。



天候は快方に向かうと確信していた。
クリスマスの近畿地方は高気圧に覆われる天気図だった。


テントやデカザックはデポしたままで、僕たちはサミットプッシュする♫
午前7時半には狼平避難小屋から、弥山へ向けてハイクアップを始める。
僕たちが最後の出発だったのは言うまでもない。←まあ、いつも通りだね(笑


狼平からの木階段はまだ大半が露出していた。
1月の後半になれば木階段も全てが雪に埋もれてしまうだろう。


見上げた空には紺碧が広がっていた。
雲ひとつない天空からはクリスマスの朝陽が輝く。


全員の頬が緩む。笑顔が溢れる。
皆が嬉々としてホワイトクリスマスの大峰を楽しむ♫


樹氷も少しづつ成長し、海老の尻尾も其処彼処に見られる。
エリーとエイモンに、Shrimp Tailsを説明してあげる(笑


樹林帯を抜ければ弥山も近い。
まさにホワイト&ブルーな世界が広がっている。


狼平からは凍結箇所もなくアイゼンも不要であった。
標準CT通りの1時間で天河奥宮に到着。


「二礼二拍手一礼」。
今年一年、安全に登山できたことへの感謝の気持ちを伝える。


弥山小屋はまるで黒い要塞のごとく雪原に静かに佇んでいた。


さて、近畿最高峰の八経ヶ岳1915mへピークハントに向かいますか♫


早朝に狼平避難小屋から出発されたパーティー数組とすれ違う。
皆が口を揃えて笑顔で「風が無いよ〜」と教えてくれる。


これ以上無いベストコンディションでエリーとエイモンに、
冬季の八経ヶ岳をアテンドできた幸せ♫


彼らにとっても僕達夫婦にとっても、
素敵なホワイトクリスマスの思い出ができたよ♫


八経ヶ岳ピークには30分近くいたのだが、厳冬期の寒さはほとんど感じなかった。


優しい陽射しが降り注ぐ無風の八経ヶ岳で撮影タイムは延々と続いた(笑


大峯奥駈道の北部修験道が吉野まで延々と続いている。


数年ぶりに360度パノラマの八経ヶ岳を満喫する♫


kumiちょ喜びの万歳三唱か?(笑


東側には海面がキラキラと輝いている。
熊野灘(太平洋)が目視出来た。


空気が乾燥して澄んでいるのだろう。
西側には大阪湾まで確認できた♫


Shrimp Tailsも絶賛増殖中であった♫


弥山に戻りしばし休憩。


弥山避難小屋は閉鎖されていた・・・
昨日はここまで登って来なくて正解だったよ。
冬季避難小屋が閉鎖されているというのも、どうかと思うのだが・・・


山岳において、自己責任の一言で括るのは容易い。
だが2000m未満の低山でも厳冬期は簡単に遭難する事例がいくらでもある。
ホワイトアウト等での道迷いも怖いが、強風からの低体温症が最も怖い。


有人小屋が冬期閉鎖するのは仕方ない。
だが避難小屋という看板を上げている限り、開いているのか閉まっているのか
最低限の情報はHPやSNS等でインフォして欲しいと思う。

ネット検索しても弥山小屋の情報は2013年に退いた小屋番さんの情報ばかりだ。
現在の小屋番さんの連絡先も営業時の連絡先のみで非営業時の連絡先は皆無だ。
入山前にそんな経緯もあって僕は狼平避難小屋をエリー達に推薦したのだ。


午前11時過ぎに狼平まで戻ってきた。
雪はかなり溶けてしまったけど、やはり快晴で雪の狼平は絵になるよ。
テントを撤収して下山にかかる。


弥山川に架かる橋から眺めるこの風景は大好きなんだ。
雪の狼平にはまた戻ってきたいと願う。


高崎横手の分岐までは半時間ほど登りが続くが、
その後は基本的には下り基調で下山できる。


僕らの前後には数組のパーティーがいる。
昨夜、狼平避難小屋に泊まっていたパーティーやテン泊のパーティー。
それにトレランでの日帰り単独行の方もいた。


ナメリ谷出合いからカナビキ尾根ルートもしっかりトレースがあった。


栃尾辻までのトラバースルートもまだ危険箇所は少ない。


昨日に比べて雪が溶けた分、楽に歩けたようだ。


遭難碑を過ぎてからの鉄塔ポイント。
大峯奥駈道の北部稜線を仰ぎ見る。
やはりまだ雪は少ない。


下山後は天川村役場から洞川温泉へ車で10分。二日間の汗を流す。
天の川温泉はリニューアルで来春までクローズらしい。


洞川温泉の顔出し看板にてニコパチ記念撮影♫


なぜだか男女逆転で顔を出してるよ(笑
この絵ではエリーとkumiちょが修験者になって、
螺貝吹いて女人結界をくぐってゆくのか!


この後は彼らを今宵のお宿まで送り届けて遅いランチを振る舞った。
残念ながらハンドルを握る僕はノンアルコールビールで乾杯(泣

さて、エリー&エイモンとの次回のジョインは四国かな?

4 件のコメント:

  1. 新年おめでとうございます。
    今年もブログアップ楽しみにしております。
    25日はやっぱり狙いますよね。天気予報図で高気圧がど真ん中だったし。
    私も八経ヶ岳行きたかったんですが、今は両肩の療養中で出動できませんw。
    避難小屋の閉鎖問題、私も昨シーズン開いてる時と開いてない時ありました。
    でも、ドアノブは回せませんでした?
    私の推測では、鍵は開いてるけど扉は開かない状態かなと。
    つまり扉がうまくメンテされてないんじゃないか、
    枠が凍りついて張り付いてるんじゃないかと思うんですよね。
    いずれにしても生死に関わる問題なので、警察からの指導で村が動いてほしいですね。

    返信削除
  2. nikkor14dさん

    ご無沙汰しております。
    新年おめでとうございます。
    今年もよろしくお願いいたします。
    天気予報図の等圧線の数が少ないと嬉しくなりますよね(笑
    体の調子が悪いとモチベーションも下がりますよねぇ・・・
    ご自愛くださいませ。

    避難小屋の件ですが、鍵は開いてるけど扉は開かないって・・・
    それはそれで問題アリですよねー
    ドアノブが回ったかどうかは記憶がないのですが、
    ドア枠も凍りつかないような工夫が必要でしょうね。
    とりあえず天川村役場に電話して事情を説明してみようと思います。

    お互い、あまり無理せずぼちぼち山を楽しみましょうね!(笑

    返信削除
  3. 弥山はそれなりに雪があって歩くの気持ち良さそうやねぇ!

    冬季避難小屋は解放してるのが普通で中から鍵も掛けれないようになってるのが普通やから凍ってたのかもしれんけど写真見る限りでは枠が凍る位の低気温と積雪でも無いように見えるけどねぇ(~_~;)
    僅かに盛り上がってる足元の氷結が引っ掛かってて手前にドアが開かなかったとか..........無い(~_~;)
    弥山の避難小屋の所有者は天川村やし、木造本体自体が老朽化してるのは数年前から役場でも話が挙がってるし開かない時がある!
    って報告も役場は知ってるはずやで!
    春になったら点検と改修していくんじゃないかなぁ〜

    返信削除
  4. totoちゃん

    八ヶ岳よりも雪質が良いのんちゃう?って思ったくらい
    サラサラパウダーやったよ!お陰で雪だるま作られへんかったけど(笑

    弥山冬季避難小屋は最近のヤマレコ見てても、
    開いてる日と閉まっている日があるねん。
    やはり、これは施錠やなしに凍結の問題かもしれないね!
    そやけど僕もフルパワーでドアを開けようとしたんやけど無理やったわ。
    とりあえずメンテ不足も含めて来週にでも天川村役場に電話してみるよ。
    穏やかにアンガーマネージメントしながら質問してみるわ(笑

    返信削除