20121020 sat - 21 sun 釈迦ヶ岳から北へ(入山日)
あの百名山に登る予定にしていた週末もkumiちょのプチ体調不良でキャンセル。
今期は縁が無かったという事。来期こそ皆でスペシャルな宴ジョイン出来ればと願う♪
で、kumiちょは放置で単独入山をどこにしようか独りワクワクな週半ば(笑
だったら大峰に入山しよう♪ そして静かに紅葉を堪能できる稜線を思い浮かべる。
獣以外に誰もいない場所で独りテン泊し大峰の星空を眺めて酒を呑もうと考えた。
3年前に吉野山から熊野本宮まで奥駈した時に気になっていたテント設営適地があった。
それは「舟の多和」。八経ヶ岳と釈迦ヶ岳の中間。大峰縦走路で最も静かな場所の一つ。
超人気の山と山の狭間。縦走すれば5時間はかかる。季節的にも入山者は少ないだろう♪
そして今回の入山で偶然のバッタリ(再会)が奇跡的に2回もあった素敵な山の旅。
朝、自宅を出発し旭ダムの登山口に着いたのが午前10時前。
何度車を走らせても閉口してしまう旭橋からの九十九折の林道・・・。
超満車状態な登山口の駐車場。もちろん道路にも長蛇の駐車が溢れていた。
何度も見かけたキラキラとメタリックブルーに輝く小さな甲虫。
紀伊半島に分布するオオセンチコガネ。とても美しい藍色をしている。
思わず手にとってみたくなるが獣糞イーターなので・・・NG !
この時点では釈迦ヶ岳の頂はガスの中。
早朝に登ったハイカーが展望はゼロだったと嘆いていた・・・。
天気予報とは裏腹に午前中の釈迦ヶ岳の天候はご機嫌斜め。
厚くはないが雲が低く垂れ込めている空。
八経ヶ岳方面から少しずつ空の碧が広がり始めたお昼前。
「えれぇこった!」が伝染していなくて良かったよ(笑
かくし水はこの日もこんこんと湧き出ていた。
ここの湧水だけは滅多に涸れないようだ。
今年も会いにきましたお釈迦様。毎年必ず来ようと決めている頂。
お釈迦様に感謝の意を伝える。鬼マサが担ぎ上げたお釈迦様じゃないけれど(笑
ここは大峯奥駈縦走路のほぼ中間地点。第四十番目の靡でもある。
順峯にしろ逆峯にしろ天候や体調の急変で不本意ながら前鬼へ下山する者もいる。
最も大きな決断を下すエスケープルートのあるポイント。
北を向いても南を向いても熊野古道の中で最も険峻なルートが延々と続く。
90数キロメートルにも及ぶ修験道は入山者の体力や精神力を試される道。
厳密に言えば僕は大峯七十五靡の全てを歩いた訳ではない。
今は逆峯を吉野山から歩く人がほとんど。柳の宿や丈六山の靡はスルーパターンが多い。
それに熊野速玉大社や熊野那智大社も奥駈縦走の登山者はスルーだろう(汗
昼前後からは雲が流れ陽が射してきた。
明度も上がり紅葉樹が柔らかにゆらめく。
秋の柔らかな陽光とまだ冷たすぎない微風が心地良い縦走路。
釈迦ヶ岳からのゲキ下りの後は緩やかなアップダウンが続く。
夏の間に成長したクマザサが時には胸くらいの高さまであり、
足下がまったく見えず下りでは怖い想いをする(汗
馬の背を越えたらまもなく橡ノ鼻を通過する。
羽根田 治氏の「ドキュメント滑落遭難」にも登場する滑落ポイント。
逆バンクだから雨天時は神経使うだろうね。
両部分けを過ぎれば半時間で孔雀ノ覗。
眼下に広がるクジャク谷には圧倒的な存在感を示す五百羅漢の巨岩が鎮座している。
孔雀岳の手前で釈迦ヶ岳以降初めてハイカーとすれ違った。
挨拶し一言二言会話をすると前方に単独行者が先行しているらしい。
その単独行者は楊子ノ宿に泊まると話していたらしい。
前に単独行者か・・・北へ向かうのは僕だけではないようだ。
だが僕は舟の多和だ。楊子ノ宿(避難小屋)ではなく星空の下テントで眠るのさ♪
鳥の水もこの日は景気が良かった。 奥駈縦走する者には命の水場なのだ。
最近は枯れているという情報もあったのだが先日の雨で復活したようだ。
水場が枯れていることを想定して水は3.5リットル担いで来た。
酒類はほんの1リットルほどに自粛した(笑
天高い空の下、艶やかな日本の伝統色が絢爛豪華に魅せてくれる。
大好きな大峰。その山肌に燃える紅葉。今年も静かに見惚れる至福の時間。
楊子ノ宿の少し手前で単独行者に追いついた。後から「こんにちは〜」と声を掛けた。
振り返った単独行者と目が合った瞬間お互いに「あーー!!」と叫んだ(笑
今年のGWに小辺路を縦走した時、伯母子岳避難小屋で同宿だった大阪の男性。
この広い大峰山脈の中で最も人が居なさそうな場所でのバッタリに驚いた(笑
お互いに「なんでーー!?」と唸ったのは言うまでもない(爆
山屋の知り合いに再会したら当然ながら会話が弾む♪
男性(A.Oさん)は自身の計画通り迷わず楊子ノ宿へ入りザックを置く。
うむむ・・・どうする俺!? 一人を楽しむか? 山屋と宴を楽しむか?
結論は早い。 独り舟の多和まで歩きテン泊などという考えは即座に消えた(笑
では本日はフィニッシュだ。プシュッ!と乾杯だとザックを開けて目眩がした・・・。
たった一本しか歩荷していない缶ビアが破裂していて命の麦酒が空になっていた。
怒りとか悲しみとか多様な辛い感情が僕の心を支配しブラックアウトしそうになった(泣
加入している山岳保険(JRO)で、ヘリでビアサービスは無かっただろうか?
根拠の無い馬鹿で無駄な発想が走馬灯のように脳裏をよぎる・・・。
近年味わったことのない焦燥感とか脱力感に襲われた・・・麦酒一本でね(笑
仕方ない・・・残念だが心の中で高く振り上げた右の拳はそっと静かに降ろす事にした。
大人になったよなぁ・・・俺・・・と自身をなだめる事は少し出来るようになった(爆
僕と山でバッタリしたら当然、強制プレゼント(笑
「山より宴」ステッカーをA.Oさんにもテイクアウトしていただきました♪
今宵の宴の酒は黒かのか660cc。山より宴なナルゲンには湧き水。
クラシックダイネックスには黒子衆SARUシール♪
今回はおニューのフライパンを持参。
ユニフレームのフライパンが長年の酷使でテフロン加工がボロボロ・・・。
買い直そうと思ったがフタがフライパンのナベは廃盤になっていた(泣
そこでプリムスのライテック・フライパンに登場していただいた♪
今宵のメインディナーはレヂーkk絶賛の「鶏ちゃん」♪
下ノ廊下の帰宅途中にS.Aでゲットした一品。
kumiちょには内緒で冷凍庫からテイクアウトしたぜ〜(笑
夕刻、再び雲が低く広がる。期待したサンセットには出会えず。
七面山のその向こう。遥か高野山からの小辺路の尾根が遠景に霞んでいる。
A.Oさんも焚火マスターだった。小屋前の石組みで暖をとる一時。
枯木を集めて来て手際よく炎を操っていた。
今宵のディナーは、とり沢の鶏ちゃん♪
プリムスのライテック・フライパンで炒める。
鶏に火が通ったら野菜パックをインしてチャンプルーしてフィニッシュ♪
鶏ちゃん野菜炒めの完成〜(嬉々
今宵は単独なので飯盒は却下(笑
炭水化物は〆の棒ラーメン♪
薄暗い避難小屋の中、山屋のオヤジ二人だ。酒が尽きるまで宴は続いた♪
利害関係のない泥酔者が二名。かなりディープな会話になりましたとさ〜(笑
明日、下山時のバッタリ(再会)もビックリしたな〜♪
釈迦ヶ岳はアクセスが遠いですね、次の日は川合に降りてタクシーで戻る?まさかね(@_@)次回が楽しみです:-)
返信削除ステッカー欲しー、出会ったらくださいませ(*^_^*)
やり場のないAnger…
返信削除復讐するは我にあり
しかし、想像するだにHORRIBLE…
焚き火、いいね〜☆
※なぜか変換するとアルファベットに(笑)
jyd nikkor さん
返信削除おっしゃる通り大峰の中でも釈迦はアクセス悪いですよね〜。
で、翌日は天川川合にタクシー呼んでおけばOKってね♪
いやいや! 怖い怖い! タクシー代なんぼかかるねんやろ(笑
ステッカーいつでもプレゼントしますよー♪
dai chang
返信削除Angerの鎮め方・・・今度教えてね(笑
焚き火はやっぱいいね♪
太郎坊でやっとくぅ!?
行くぜ! 冬富士♪
>たった一本しか歩荷していない缶ビアが破裂していて命の麦酒が空になっていた。
返信削除あ・・・・
あぁぁぁぁ・・・(..;)
(´・ω・`)
その瞬間の心中お察し申し上げます。。
大峰やっぱりいいねー。
途中までだったけど、懐かしい風景です。
白山に行ってるんだと思ってたら・・・・・
返信削除大峰に行ったんやねぇ~(^。^)
舟ノ峠は夏場は虫君達が時に多いので嫌だけど秋口位からは凄く幕営地には適してるので次回は是非に!
ソロの時は、ほんとまったり出来るポイントですよ!
北アも勿論いいけど、やっぱり大峰はいいね(^。^)
さっちゃん
返信削除そうそう・・・(泣
さっちゃんなら心底分かってもらえると思っちょります(笑
懐かしいでしょ〜♪
毎回、近畿を飛び越えて東の方面ばかりやから
たまには大峰まで遊びにきてください。
懐かしいメンツに集合かけたらええねんでぇ(笑
かっちゃん@仕事ちう!
bp-やっちゃん
返信削除ほんと北アもいいけど、やはり大峰!何回登ってもええとこやね♪
厳冬期に大峰のどこかを二泊三日くらいで縦走してみたと思うのよ。
鬼のラッセル地獄が待ってるんやろけどね(汗
かっちゃん@仕事ちう!
かっちゃん
削除厳冬期の大峰1~2泊だったら川合~栃尾辻経由で弥山(テン泊)
弥山~修覆山~香精山~鉄山~行者還~子笹(テン泊)
小笹~山上~法力~母公堂の二泊三日か、一泊なら
大川口~鉄山~香精山~修覆山~弥山(テン泊)
弥山~行者~大川口
なんか面白いと思うよ!
bp-やっちゃん
返信削除無雪期ならどうってことないルートも、
ラッセル上等な厳冬期になればコースタイムも何倍も変わるから怖いよね。
素敵なコース表ありがとね〜♪
妄想しただけでワクワクしてきます(笑