Don't be a drag

20120408 sun　御在所岳・本谷ルート

酷い二日酔いの身体を引き摺りながらも登山口に立つ朝。
頭が痛いとか気分が悪いとか入山するには最低な人間が若干名。
山より宴もある意味、修行なのだと考える今日この頃。
御在所岳のバリエーションルート本谷に入山する男二人女二人。

少し過去を振り返るとSHMWがトレランに傾倒する以前や、
えれぇこった！が副業に精を出す前は彼等とマニアックな
破線ルート等のバリエーションルートを楽しんだ。
ソロで入山する時も大峰や台高や北山のドSなルートを好んだ。

単独行の自己責任と相方を引率し入山するパーティーとしての責任は違う。
気付けば次第にマニアックなルートは避けるようになっていたのが事実。
そんな時、山と真摯に向きう友と巡り会えた。僕の考えが本末転倒であったと悟った。
危険に遭遇しないためには、危険な場所へ行かないことが全てではないと・・・。

自己責任を考慮しながらも共に登るための術を更に学び向上しようと考えた。
危険を想定しながら考えられる危険に対処するためのスキルを積み重ねればと願う。
だから雪山講習会への参加やクライミングの再開も必然であると考えた。
山のリスクヘッジとして最初の改善点は二日酔いでの入山は慎もうと思う今日この頃（笑

体中から昨夜の余韻（酒臭）をまき散らしながら登山口に立った。
そう、辛うじて立ったと言ったほうが正しいかもしれない。
青い顔でトイレから出て来た僕を見て「今日はナシ？」って皆、思ったようだ（汗

空身予定の料理長が僕のザックを担ごうとする。
まるで昨年の立山の再現じゃないか・・・（笑
僕は苦笑いで料理長の救いの手を拒否した。大丈夫だよ（滝汗

学習能力のすこぶる低い人間はこれだから困る・・・自分！
今日は久しぶりのバリエーションルートだというのに。
まあ仕方ないさ。僕の人生がバリエーションルートみたいなものなのだから（笑

さて六甲のピラーロックへ向かう地獄谷を
スケールアップしたような沢筋をハイクアップ。
雲一つない青空の下、体調不良もなんのそのガシガシ高度を稼ぐ。

チョックストーン（不動滝）からはいい感じの岩が続く。
優しくはないが危険度の低い岩場やガレ場を楽しむ四人。

体調も回復しガシガシ登っていたらどうやらルートロストしたようだ。
まあ仕方ないさ。僕は人生のルートロスターみたいなものなのだから（笑

分岐の目印を見落としロープウェイの作業道へ進んでしまったようだ。
第六鉄塔まで登りレスト。第六鉄塔からも直登フェチとしては
どうしても最短ルートを見いだそうとする悪い癖が出た（汗

草付きの急斜面を無理矢理登るもルートファインディング出来ずに手詰まりになる。
迷えば戻るが鉄則と考え、第六鉄塔まで引き返す判断をとる。
すぐにロープウェイの作業道らしき踏み跡を発見し正規ルート方面へトラバース。

錆び付いた壊れかけの鉄梯子が何度もでてくるルート。
全体重を預けるのが不安になるモノばかりでかなり慎重に移動する。
緩んだピトンや切れかけのトラロープまで危険が一杯（笑

ようやく正規ルートに復帰できて一安心（笑
だが本谷の上部は残雪も多く斜度もそれなりの急登が続く。
トレランシューズをガシガシ蹴り込んでステップ作っていたのは内緒（汗

落石の危険もあるので良い子はヘルメット必須だよ♪
滑落したら止まらないね〜って箇所もあるので良い子はアイゼン必須だよ♪

ちなみに僕たちはアイゼンは装着せず・・・いや、持って来なかった・・・（汗
軽アイゼンすらザックに入れて来なかった巫山戯っぷり・・・はい、すいません（猛省

最後までお疲れさんな本谷ルート。笹薮のヤブ漕ぎに苦慮する四人。
なんとかパワープレーで尾根（市ノ谷新道）に合流できた。

Hontani ( Climber Only )　全然そんなことないっす♪　まあでも自己責任で（笑

紺碧の下、大黒岩でショートレスト。
水平線のはっきりしない春霞の伊勢湾を遠望。

となりのピークは鎌ヶ岳かな？
縦走は次回のお楽しみということで♪

ラストはレストラン「アゼリア」手前の急登もキックステップ。
プチ滑落しそうなので目一杯蹴り込んで慎重にフィニッシュ♪

御在所岳北側の山域には鈴鹿セブンサミットが連なる。

少し早めのランチを温かな日溜まりのベンチで頂きました。
勿論ソッコーでプシュッ！と乾杯（笑

山をなめちゃいけないよ♪

帰路は中道コースを選択。
こちらも上部登山道はしっかり残雪がありアイゼン装着が必須かと・・・。
料理長は足の置き方をもっと練習せなあきまへんなぁ（笑

キレットを超えて、おばれ岩を通過すればもう少し。

はいはい・・・お約束のポーズだねぇ（笑
まあ実際は瞬殺の圧死でしょうな・・・。

今日も一日よく遊びました。
武平峠登山口まで下山できればコンプリート☆
御在所岳さんありがとう。感謝♪感謝♪

ところで・・・トップの写真。鉄塔を消してたの分かったかなぁ？（笑

登山記録として真面目に本谷ルートをチェックしたい方はコチラをどうぞ♪
ヤマボンヤマレコ